Hyper-V 第1世代では上手くいっていたWindows10の仮想化を第2世代で行おうとしたらハマってしまったので、その内容と解決策、そしてその解決策に辿り着くまでに試したことについて書いておきます。
事象
通常通り、Windows10.isoからインストールをしようとします。
起動して、接続したところ、次の画面が出て起動しないという状態になりました。
「CDまたDVDから起動したい場合は、何かキーを押して」とメッセージが出ているけれど、特に押しても何も起こらない。おっと、困ったぞ。
解決策
結論から言うと、既にこの状態は遅かった。
「Press any key to boot from CD or DVD......」の最後の点が6つ出る前に何らかのキーを押せば良かったのだ。
このメッセージ、すぐ点6つの状態になってしまい、起動→接続の手順ですると間に合わないので、接続→起動の手順で行うといいです。
(頼む!もっと長くメッセージを出してくれ!!)
解決策に辿り着くまで行ったこと
余りにも解決策が簡単すぎて、ハマっていた時間を考えると割に合わない感がして仕方無いので、それまでにやったことを書いておきます。
(同様の記事を見かけないということは皆、上手くいっているということのような気がするけど、誰かの役には立つでしょう)
ブートの手順を確認
OSの画面すら出てくれないということは、問題はブートの箇所で発生しているっぽいので、その確認を行ってみます。
確認すると、DVDドライブが最優先になってます。つまり設定的に問題ないですね。
ネットワーク接続を切ってみた
「Start PEX over IPv4」というメッセージが出るということは、ブート手順の2番目の「ネットワークアダプター」のところで待機しているということなので、ネットワークアダプターから切断したり、ネットワークアダプター自体を削除したりしてみます。
その結果がこちらです。
ですよねー。
それでもDVDドライブからのBootが出来ないことが原因であることが確定できました。原因が分かったのはいいことだ。コンフィグ設定がおかしいから再設定をしてくれともある。ブート周りの設定がおかしい模様。
ネットで調べてみる
原因部分が推測できたので、困った時の先人達の知恵、「環境」と「エラーメッセージ」などのキーワードで検索検索! 例えば「hyper-v "the boot loader failed"」という感じで。
すると「セキュアブートをオフにしたらいいよ」という記事がいくつかヒットします。例えば、ここ とか。
ネット検索の知見を試してみる
しかし、上手くいきません。
検索ワードや検索期間を変えても出てくる記事はセキュアブートの話ばかり。
ところで、例に出した記事、確かに元投稿は2016年と結構古い情報ですが、記事のコメントの最後の方「Hitting the ANY key worked for me too. (何らかのキーを押すことでも動いたよ)」は最近の書き込み。今から思うとこれは重要なヒントだったように思います。
色々と試してみる中で解決策を見つける
設定を色んなパターンで試してみても上手くいかない…。「いっそ第1世代のままいくかー」と諦めかけ状態の中、何度も停止、起動を繰り返している最中、たまたま接続したままリセットをかけた時、この画面が目に入りました。
「あれ? 最後の点が増えていってる?」
その後、エラーメッセージが出るも、すぐさまリセットをかけて、メッセージ通り「何らかのキー」を押すことで、無事にWindows10 OSの起動画面が出てくることが確認できました。「まさか、こんなことで…」と脱力したのは言うまでもないですね。
(注釈):
セキュアブートはオンのままでも上手くいきます。ただしテンプレートが 「Microsoft Windows」の場合です。「Microsoft UEFI 証明機関」では上手くいきませんでした。
まとめ
- Hyper-Vにて、Windows10の仮想マシンを第2世代で構築したところブートできなくなりました。
- 解決策は「Press any key to boot from CD or DVD......」の最後の点が6つになる前にキーを押すことです。このメッセージはすぐに点が6つの状態になるので、接続→起動の順番がいいですね。
- 上手くいかなかった時は色々と試してみて、その中で違和感を探すのが大事かもしれません。