はじめに
iPadを10台使うことになって、複数同じものをダウンロードしなくてはいけなくて、しかもイベントがあるごとに毎回やらなくてはいけなくて、手作業で全部やるのはだるすぎて、いろいろググってみたところ、Apple Configurator
といういい感じのものがあるそうなので、試してみました。
Apple Configurator
Apple Configurator を使えば、企業や学校において多数の iPhone、iPad、iPod touch を誰でも簡単に一括して設定・導入できます。
だそうです。
Appleの公式ツールなので、信頼性も高いです。
アイコンもそれっぽいね。
- やりたいこと
- アプリの一括インストール
- wifiの一括設定
- ドキュメントの一括転送
- 再利用できるいい感じの設定
- あわよくば、壁紙とかロック画面とか設定したい
※ 今回はMDMサーバを使用しない方法をお伝えします!
接続設定
- iPadを単純にUSBで接続
10台USBハブを駆使してつないでみた結果がこちら。
9台しか繋がっていないのは、しらんw
のちのち繋がっていない1台を特定しようと思う。
この段階で私のMacBook Pro
のクーラーがうるさくなってきた。。
「!」マークが付いているのは、デバイス側で応答していないのが原因ということだったので、応答してみる。
- 各iPadを開いて、パソコンを信頼する
iPadを開くと、「信頼しますか?」と聞かれるので「信頼」にする。
最初は上のキャプチャの通り、全部が「iPad」となっているので、分かりにくいが、この信頼作業を1つ1つ行い、「!」がなくなったものから名前をつけていくと、識別がしやすくなる。
基本設定
- 名前をつける
名前フィールドをダブルクリック(間隔がながいやつ)して、名前を変更すると、iPad側の名前も変わっている。
iPadの名前を確認するには、設定 -> 一般 -> 情報 -> 名前
と進む
ここまでの作業で以下のようになる。
バージョン違いが目立つので、とりあえず、全部9.2にしようと思う。
iPad全てをネットワークに接続する必要はなく、管理しているMacがネットワークに繋がっていれば問題ない。
注意点
モバイルwifiでこの作業をやってはいけない。。恐ろしく時間が掛かる。
ブループリント
iPadの設定テンプレート的なものを作りたいときに使うのが、ブループリント。
ブループリントを利用して、以下のテンプレートを作成する。
- app
- wi-fi設定
- 各種制限
※ 書類のテンプレート化はできないようでした。できた方はコメントください。
- 配布するappをiTunesからMacにインストールする
まず、iTunesを立ち上げ、iPad用のアプリをインストールします。
この時iTunesで使用する「Apple ID」に注意が必要です。
後ほど説明しますが、この時使用したApple IDは、各iPadがアプリの初期起動時に入力する必要があります。
毎回入力するのではなく、1日に1回程度なので、個人のアカウントでも特に問題ないのですが、管理者がスケールできないのは、リスクなので、共有アカウントを作るのがいいかもしれません。
アプリをダウンロードしたら、$HOME/Music/iTunes/iTunes Media/Mobile Applications/
以下に配置されているはずです。
- 配布するプロファイルを作成する
Apple Configuratorをアクティブにした時に現れる上部のメニューバーから、ファイル -> 新規プロファイル
と選択すると以下のようなプロファイル作成画面が現れる。
設定できるプロファイルは見ての通りで、wi-fiや各種制限から、VPNの設定までできる。
この中からwi-fiを選択して、wi-fi設定を追加し、制限を選択して、保存
- appとプロファイルをブループリントに登録
ブループリント -> ブループリントを編集 -> 新規
でブループリントを作成して名前をつける。
作成したブループリントをダブルクリックして、情報
,app
,プロファイル
を追加する。
これで準備完了!
ブループリント -> ブループリントを終了
でブループリント画面から出る。
- 各デバイスにブループリントを適応する
ブループリントを適用するデバイスを選択し、ブループリント -> [作成したブループリント]
で適応できます。
- ブループリント適用後の操作
アプリは、iTunesで利用したApple ID
を各端末で入力する必要があります。
これは新しいappを追加するたびに入力しなければいけません。
iPad自体にAppleIDを登録する必要はありません。
プロファイルは、各デバイスでインストール作業をする必要があります。
- 再実行時の挙動
ブループリントは、再実行時に差分適用ができます。
すでにアプリが入っているものに関しては「入れ替えますか?」と聞いてくるので、入れ替えないようにすれば、アプリに影響はありません。
書類の配布
ブループリントで配布できなかった書類は、違ったフローで追加します。
ここでの注意点は、「書類はデフォルトアプリ以外のアプリにに入れる」ということです。
つまり、端末にただ単純にファイル転送することができず、PDFをiBookに入れることもできません。
PDFファイルを配布するのであれば、あらかじめAdobe Reader
のアプリをインストールし(ブループリントとかで)、そのアプリに対して書類を追加します。
以下、PDFを配布する方法を記載します。
- Adobe PDF Readerをインストール
先ほどのブループリントを駆使して、Adobe PDF Reader
をインストールします。
- ファイル配布
Apple Configurator
で書類を送信するデバイスを選択し、追加 -> 書類 -> Adobe PDF Reader
でファイルを選択し、送信する。
初期化
使い終わった後に初期化したいなと思った時にどうやるか。
アクション
->詳細
->全てのコンテンツと設定を消去
これをやると、iPadにがっつり「こんにちは」って出てくる。
なお、全台同時に初期化することもできるが、iPadの名前も初期化されてしまうので、
元々の名前を再設定する時には、一台ずつやったほうがいいと思う。
この状態で、もう一度、ブループリントを流せば、先ほどと同じ状況になる。
今後やりたいこと
- 壁紙やロック画面の変更
- 監視設定
- MDMサーバ
- リモートでのファイル送信
- 画面共有
- 企業用Apple Store アカウントの作成
最後に
個人のMacでも簡単にiPad管理ができました!
これで次回からまた楽に作業ができそうです!
こうしたらもっといいよ!みたいなものがあれば、コメントください。