AndroidのMediaExtractorで映像・音声のソース確認

はじめに

株式会社THIRD IT開発部でモバイル開発チームでアプリ（Android及びiOS）の開発を行なっているエンジニアです。
弊社では不動産の点検や作業報告などをスマートフォンで行うためのアプリとして，管理ロイド等のアプリを開発及びリリースしています。

管理ロイドではマンション等の各種点検業務でビデオデータを添付する事があります。
添付したビデオデータがごく稀に壊れている場合があるためMediaExtractorを使用しメディアデーター内のソースを確認する事としました。

ビデオ撮影について

ビデオ撮影についてはACTION_VIDEO_CAPTUREを使用してカメラアプリに撮影してもらっています。

カメラアプリ呼び出し例

val intent = Intent(MediaStore.ACTION_VIDEO_CAPTURE)
startActivity(intent)

撮影されたビデオデータが問題ないかのチェック

ビデオデータが正しいかどうかを確認するために下記を確認する

• Videoソース及びAudioソースがある事を確認
• 各ソースのdurationが0より大きいこと

実装方法

MediaExtractorを使用し、Video及びAudioデーターソースを確認します。

下記がサンプルコードになります。

    fun checkVideoSource(path: String): Boolean {
        val extractor = MediaExtractor()
        extractor.setDataSource(path)
        val trackCount = extractor.trackCount
        if (trackCount < 2) return false

        var audioFormat: MediaFormat? = null
        var videoFormat: MediaFormat? = null
        for (i in 0 until trackCount) {
            val format = extractor.getTrackFormat(i)
            val mime = format.getString(MediaFormat.KEY_MIME)
            if (mime?.startsWith(MIMETYPE_AUDIO) == true) {
                audioFormat = format
            } else if (mime?.startsWith(MIMETYPE_VIDEO) == true) {
                videoFormat = format
            }
        }
        var result = false
        if (audioFormat != null && videoFormat != null) {
            result = (audioFormat.getLong(MediaFormat.KEY_DURATION) > 0L) && (videoFormat.getLong(MediaFormat.KEY_DURATION) > 0L)
        }
        extractor.release()
        return result
    }

まとめ

ACTION_VIDEO_CAPTUREで撮影したデータが壊れていたという事はそうそう発生しないとは思いますが、
後で確認したらデータが壊れていたとなると、再度現場へ行き撮影するのは多大なコストになるため、
撮影後に簡単なチェックをし、問題がある場合には再度撮影してもらうためのアラートを出す事で不足の事態に備えています。