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Migration Wiz を使って Google ドライブ から OneDrive for Business にデータを移行する

Last updated at Posted at 2023-11-23

はじめに

Migration Wiz というクラウドサービスを利用して GWS から M365 データを移行してみたのでポイントをまとめてみました。主に Google ドライブのマイドライブのデータを OneDrive for Business に移行する手順を記載します。

Google ドライブと OneDrive for Business の違い

Google ドライブと OneDrive for Business(以下 OD4B)では保存出来るデータが異なります。
例えば、Google ドライブは同一フォルダ内に同名ファイル、同名フォルダを作成することが出来る柔軟性がありますが、OD4B は同一フォルダ内に同名ファイル、同名フォルダを作成することが出来ません。
このようにGoogle ドライブと OD4B で仕様がことなりますのでデータ移行する際には何かしら手立てが必要です。
また、OD4B は下記の URL に記載されている通り、保存出来ない文字列もあります。
OneDrive と SharePoint の制限事項と制約事項
このように異なるシステム間でデータ移行する場合は、制限事項を良く理解した上でパイロット移行を繰り返すことが大切です。

Migration Wiz の設定

この記事では、移行前の準備は割愛しています。本来は GWS でサービスアカウントの作成、API の有効化が必要となり、M365 はエンタープライズアプリケーションの登録が必要になります。
別の記事に書いていますので、詳しくはこちらをご確認下さい。
Migration Wiz を使って Google Workspace のデータを Microsoft 365 に移行する

  1. Migration Wiz の管理画面 を開き、「Bittitan Migration Wiz」を選択しサインインします。

2. 「プロジェクトを作成」をクリックします。

3. Google ドライブから OD4B へ移行するので「Create a Document Project」をクリックします。

4. 「Project Name」は分かりやすい名称を設定します。ここでは「Drive Migration」としました。
「Customer」は Migration Wiz のライセンスを購入する際に設定した名称になるので、「∨」をクリックして選択します。通常は1つ候補が表示されると思います。

5. 移行元の設定は、まず「新規」❶をクリックすると下の画面が表示されます。
「Endpoint Name」❷は任意で良いので、「GWS Google Drive」にしました。
「Endpoint Type」❸は「Google Drive(Own Service Account)」を選択します。
「Select File」❹をクリックし、あらかじめダウンロードしておいたJSONファイルを指定します。
「Super Administrative Username」❺には GWS の特権管理者を指定します。
最後に「Add」❻をクリックします。

設定内容に問題なければ「次のステップ」をクリックします。

6. 移行先(DISTINATION)の設定は、移行元と同様に「新規」をクリックします。
7. 「Endpoint Name」は任意で良いので、「Microsoft OneDrive for Business」にしました。
「Endpoint Type」は「OneDrive for Business」を選択します。
「Choose migration type」は既定のままにします。
「Administrator Username」にグローバル管理者のアカウント名(UPN)、「Administrator Password」にサインインパスワードを入力し、「Add」をクリックします。

8. 「保存して概要へ移動」をクリックするとプロジェクトが作成されます。

9. プロジェクトが作成されたら、移行アカウントを指定します。「Quick Add」をクリックし、移行元アカウントと移行先アカウントを指定します。

複数のアカウントを登録する場合は、「一括追加」で CSV ファイルを読み込むことも可能です。

10. 移行先アカウントのメールアドレスと移行先アカウントのメールアドレスを入力します。
入力出来たら「Save Item And Close」をクリックします。

11. 移行元アカウントと移行先アカウントを設定すると1行レコードが追加されます。データ移行を行う前に画面の通り「Verify Credentials」を実行し、認証が成功するか確認します。認証が成功すると「Status」がCompleted(Verification)となります。
認証が成功したらいよいよデータ移行となります。「Full Migration」を実行し、データ移行を行います。

データ移行中に同一フォルダ内の同じファイル名をリネームする設定などオプション設定もありますがオプション設定は別の機会に説明したいと思います。

まとめ

Migration Wiz による Google ドライブから OD4B のデータ移行手順をご紹介しました。
データ移行するまでの作業は手順が多いかも知れませんが、データ移行は移行元のアカウントと移行先のアカウントを指定するだけで移行出来ますので簡単な操作で実行できます。
サポートも充実しており、過去のナレッジの検索、Help Center からリクエストを出すことでエラー解析もしてくれます。
トライアル移行(移行データの容量制限があります。)もあるのでライセンス購入前に試すことも出来ますのでおすすめです。

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