#はじめに
みなさん、こんにちは。この記事は株式会社ソラコム Advent Calendar 2021の18 日目の記事です。
この記事では、S+ Camera Design設置時のTipsについて書かせていただきます。
#自己紹介
S+ Cameraの開発を担当しています。koki こと「松下 幸希」です。
「SORACOM」のエバンジェリスト Max こと「松下 享平」と苗字が同じなので、
間違えない為にも、ニックネーム kokiで覚えていただければ幸いです。
S+ Cameraでは、ソフト開発(ROM・Web・アルゴリズム)・ハード開発(筐体・回路)です。ソフトとハードを担当しています。
IoTは、統合格闘技と言われますが、私の場合はハードも担当しているので、自分の事を「IoTの場外乱闘エンジニア」(笑う)と言っています。
では、S+ Camera Designの設置時のTipsについて話させていただきます。
#S+ Camera Designとは
S+ Camera Design は電源をつなぐだけで通信するエッジ AI カメラ 「S+ Camera シリーズ」の新モデルです。SORACOM Air のセルラー通信を搭載しており、汎用マウンタを利用して手軽に設置、さらに遠隔から AI アルゴリズム書き換えが可能なエッジ処理カメラです。
S+ Camera Designについては、Advent Calendar 2021の13 日目の記事、
[動画付き] S+ Camera と SORACOM Lagoon で会議室の滞在人数を可視化する
も参考にされてください。
#S+ Camera Designに電源ケーブルを固定する
S+ Camera Designには、USB-Cの電源を固定するフックが背面に有りますので、
以下の写真のように、このフックに結束バンドで電源ケーブルを固定してください。
この写真のようにフックに電源ケーブルを固定しませんと自然に電源が抜けたり電源端子部分に負荷が掛かり接触不良の原因となります。
#落下防止対策を行う
先ほど、電源ケーブルを固定したブックに落下防止ワイヤーを取り付けることが可能です。
落下すると危険な場所に設置する場合は、以下の写真のようにフックに落下防止ワイヤーを緩みなく取り付けてください。
本体をマウンターで壁に設置する前に、落下防止ワイヤーを取り付けておきますと設置の際に誤って本体が落下する事を防ぐ事ができますので最初に落下防止ワイヤーから取り付けていただく事をお勧めします。
落下防止ワイヤーは付属しておりませんので、ホームセンター等で、S+ Camera Design 重量 305g(本体のみ)の3倍以上の使用荷重のワイヤー・甲丸スナップ等を購入してご利用ください。
#盗難防止対策を行う
S+ Camera Designは、背面と下面の2箇所に盗難防止ワイヤーを取り付ける事も可能です。
どちらか取り付けやすい方に盗難防止ワイヤーを取り付けて運用されてください。
以下の写真は、下面に取り付けた場合です。
#実際に取り付ける
S+ Camera Design には汎用型マグネットマウントが付属していますが、マグネットで貼り付ける事ができる壁がないときのために、今回はカメラ取り付けキッド(スーパークランプ・360°回転・角度調整・カメラマウント付き)を購入して取り付けてみました。
マグネットでの取り付けができない、または、カメラの向きを上下・左右同時にカメラの向きの調整が必要がある場合は、このような自由に調整できるカメラ取り付けキッドを購入されるのが良いと思います。
#設置時にSORACOM Napterを使ってカメラ画像を素早く取得する。
以下の画面でMosaic Consoleで写真を確認できるのですが、写真を保存する処理も行なっており表示までに10 秒ほどかかります。
設置時はもっと早く簡単にカメラ画像を見たいと思います。その場合は、SORACOM Napterを使って以下のように利用することにより、素早くブラウザに画像を表示する事が可能です。
SORACOM Napterを利用すると別途費用が発生します。SORACOM Napterの料金についてはこちらを参照ください。
【手順】
(1) Mosaic ConsoleのCAMERAタブに移動しReloadをクリックしてカメラ画像が取得できる事を確認する。
(2) Mosaic ConsoleのCAMERAタブに移動しEnable remote accessをクリックして、SORACOM Napterの設定を開始します。
(3) 表示された画面(Enable remote access)のTLSにチェックを入れて、PORT TO EXPOSEに9000を設定しConfirmをクリック
(4) 表示された画面(On-demand Remote Access)のHTTP(S)の右のアイコン(クリップボードへコピー)をクリック
(5) ブラウザでカメラ画像を確認する。
先ほど取得しましたURLをブラウザの貼り付けていただき、"/mosaic/v1/DeviceInterface/cameraJpegImage"をURLに追加してURLを表示ください。
(URLは、"先ほどコピーしたURL(https://アドレス:ポート)/mosaic/v1/DeviceInterface/cameraJpegImage" という形式になります。)
カメラ画像が表示されましたら、必要に応じでリロードを行い最新のカメラ画像を取得ください。
cameraJpegImage のAPIについてこちらを参照ください。
(6)エビデンスの取得
設置が完了しましたらエビデンスを残す為に、再び、(1) のMosaic Consoleでカメラ画像を取得を行なってください。
#最後に
以上、S+ Camera Design 設置時のTipsをご紹介しました。
設置時の参考とされてください!