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AWS SAA備忘録記事③〜ハイパフォーマンスコンピューティングとネットワーク基礎〜

Last updated at Posted at 2025-03-12

はじめに

AWSには様々なサービスがありますが、実務でよく使われる機能やコンセプトについて整理してみました。
本記事は、ハイパフォーマンスコンピューティングとネットワーク基礎に焦点を当てています。

ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)

AWS ParallelCluster

HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)環境を迅速に構築・デプロイできるAWSのサービス。概念実証から本番稼働まで、必要なコンピューティングリソース、スケジューラ、共有ファイルシステムが自動的に設定される。

  • EFA(Elastic Fabric Adapter)
    特定のインスタンスタイプで使える高性能ネットワークインターフェース。
    HPCや機械学習ワークロードに最適。

  • MPI(Message Passing Interface)
    並列コンピューティングで使用される標準的な通信プロトコル。

ユースケース

銀行取引に対するハイパフォーマンスコンピューティングと機械学習を利用した不正検知システムなど、膨大な量の計算処理を高速に実行する必要があるケースに適している。

AWS ParallelCluster + EFA + MPI = 高性能な分散処理環境

ネットワーク関連

VPCエンドポイント

インターネットを経由することなくAWS内のサービスにアクセスするための機能。

  • ゲートウェイエンドポイント
    VPC内のサービスからS3やDynamoDBなどのサービスに、インターネットを介さずに接続できる。

  • インターフェースエンドポイント
    その他のAWSサービスに対してプライベート接続を提供する。

オンプレミスとAWSの接続方法

オンプレミス環境とAWSネットワークを接続する主な方法

  1. AWS Direct Connect
    専用線接続を構成。低レイテンシーで可用性の高い安全な接続が可能。

  2. AWS Site-to-Site VPN
    インターネット経由のVPN接続。コスト最適ながら、パフォーマンスはDirect Connectよりも低下する。

プライマリ接続には低レイテンシーで可用性の高いDirect Connectを使用し、セカンダリ(バックアップ)にはVPNを利用する構成が一般的。

Amazon Route 53

DNSサービスとして様々なルーティングポリシーを提供している

  • 位置情報ルーティング
    ユーザーの地理的位置に基づいてトラフィックを処理するリソースを選択。この機能によって、ユーザーの位置に応じて言語表示やトラフィック処理方法を変更できる。

  • 地理的近接性ルーティング
    レイテンシーを向上させたい場合に使用する。

  • 複数値回答ルーティング
    DNSクエリに対する応答として複数の値(ウェブサーバーのIPアドレスなど)を返すように設定可能。
    IPアドレス単位でのヘルスチェックを実施して、複数のIPアドレスにDNSレスポンスを分散できる。

Route 53レコードタイプ

  • Aレコード
    IPv4に基づいたドメイン設定に使用

  • AAAAレコード
    IPv6アドレスの時に使用

  • ALIASレコード
    CloudFrontなどのAWSリソースをRoute 53レコードに設定する場合に使用する、AWS独自のレコード

  • CNAMEレコード
    特定のドメインに対して別のドメインを設定して、ドメイン間の名前解決を設定する際に利用

CloudFrontと連携した構成例

ドメイン → Route53(ALIASレコード、Aレコードタイプ)→ CloudFrontディストリビューション

まとめ

この記事では、AWSのハイパフォーマンスコンピューティングとネットワーク基礎について解説しました。
次回は、AMI・EBS・ELB等について詳しく見ていきます。

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