Ubuntuで、VSCodeがpipenv環境を読み込んでくれない #Python

環境

Ubuntu16.04.3
VSCode: 1.24.1
pipenv: version 2018.6.25

症状

Pipfileが置いてあるディレクトリをVSCodeでOpenする。
VSCodeで以下のメッセージが出る。

Workspace contains pipfile but attempt to run 'pipenv --venv' failed with 'spawn pipenv ENOENT'. Make sure pipenv is on the PATH.

実際にコードを実行してもPipfileで定義された環境が使われていない模様。
(installしたパッケージがimportできない)
エラーメッセージにはpipenv --venv failedと表示されるが、ターミナル上からは正常に実行できる。

$ pipenv --venv
/home/sabaku/Documents/try-keras/.venv

原因

結論: はっきりわからないが、pipenvのインストールディレクトリが関係している模様。

まず、VSCodeのWebサイトによるとpipenvで構築した仮想環境も自動的に読み込まれるようだ。(補足: 検証していないが、この挙動をさせるにはexport PIPENV_VENV_IN_PROJECT=trueをしておく必要があるかもしれない。今回の環境ではもともとtrueになっている。)

The extension automatically looks for interpreters in the following locations:
...
A pipenv environment for the workplace folder.
...

VSCodeのgithubに今回の症状に似たISSUEが上がっている。

もしかすると、この件が原因なのかもしれない。
https://github.com/Microsoft/vscode-python/issues/1338#issuecomment-390243643

対処

pipenvのインストール先を確認してみるとuserディレクトリ以下にインストールされている事が分かる。

$ pip show pipenv
...
Location: /home/sabaku/.local/lib/python3.5/site-packages
...

これをまずアンインストールする。

$ pip uninstall pipenv
Uninstalling pipenv-2018.6.25:
  Would remove:
    /home/sabaku/.local/bin/pewtwo
    /home/sabaku/.local/bin/pipenv
    /home/sabaku/.local/bin/pipenv-resolver
    /home/sabaku/.local/lib/python3.5/site-packages/pipenv-2018.6.25.dist-info/*
    /home/sabaku/.local/lib/python3.5/site-packages/pipenv/*
    /home/sabaku/.local/lib/python3.5/site-packages/tasks/vendoring/*
    /home/sabaku/.local/lib/python3.5/site-packages/tests/integration/*
    /home/sabaku/.local/lib/python3.5/site-packages/tests/unit/*
Proceed (y/n)? y
  Successfully uninstalled pipenv-2018.6.25

pipenvをrootに再インストール。

$ sudo pip install pipenv

とりあえずインストール先が変わった。

$ which pipenv
/usr/local/bin/pipenv

この状態でVSCodeを立ち上げたら症状が改善した。

さらに、VSCodeの下にあるPython環境の指定で、pipenvのvirtualenvを指定したところ、コードの実行時にもpipenvの環境を使ってくれるようになった。

正しい対処法なのか分からないが、とりあえず共有する。