先日LTで発表した内容をもうすこし細かくまとめ
1. 背景
ラボの在室表を誰も使ってなかったのがきっかけ.
在室表というのは,研究室の扉とかに貼ってある「在室」とか「食事」とか「帰宅」とか書いてあるやつ.
人数に対して紙の面積が少ないので,一人あたりのスペースが狭く動かしづらいので面倒くさがって動かさないのが原因だった.
もう一つの理由は,研究時間のログを取る必要性があったこと.
うちの学科では卒業論文を出すときに,研究にどのくらいの時間をかけたか記録を提出しないと行けない.
大概みんな忘れているので,せめていつどのくらい研究室にいたのか分かれば,提出の助けになるんじゃないだろうか.
そこで,在室管理をどうにかログをとる方法を考え始めたのが昨年の7月頃だった気がする.
2.作る上での軸
いくつか作る上でぶれてはいけないポイントを考えていた.
1.作る側の手間
作るために必要以上にプログラムを書かせたくない.
コンピュータとかセンサは使い勝手がどんどんよくなってきているので,利用できるところはできるだけ利用して,開発に余計な労力を割きたくなかった
2.使う側の手間
使う人にも余計な労力を使わせてはならない.というか,すぐに面倒臭がってやらなくなるので,デメリットがない限りそのうち面倒臭がって無駄になりかねない.
自然に生活しているだけで使えるのが一番.
3.汎用性
一つ上の内容にも関わるけれど,「これを使うにはこれがないといけません」ってのは避けたかった.
使うものを限定すればいろんな事ができて効率化もできるんだろうけど,じゃあそれを持ってない人はどうするの? ってなってしまうのが嫌だった.
ある程度なら許容できるものが作りたかった.
3.アイディア
たぶんこの辺りが一番時間がかかってたところだと思う.
まず最初に考えたのが,距離センサなどを使って着席しているかどうかを判定するという方法.
Arduinoもセンサもあったし作るのは簡単だったけど,みんなの分を揃えるのは大変そうだった.それに,SDカード等を使わなければ単体でログを取れないのも気に食わなかった.
あとは,設置が汚くなりそうとか,閾値の設定が面倒そうだとか,物理的に邪魔になるのが必然的になりそうとか,単刀直入に面倒そうだった.
次に考えたのがカードリーダーで管理する方法.
学生証に非接触ICが入っているのでそれを利用する案もあったが,即決で却下.
リーダー端末を用意しないといけないし,使う人は絶対やらなくなるのが目に見えてた.
しかも次の年から学生証が変わったのでやろうとしなくてよかった.
最終的に辿り着いたのが,スマートフォンを利用する方法.
研究室のLANに接続されれば在室と判定する.
スマートフォンは大学生なら大抵持っているし,持ち歩くので自然に判定できる.しかも無線を使うのでポケットの中に入れっぱなしでも問題ない.
4.実装
時間があったらそのうち書く.