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AWS StepFunctionsで、クロスアカウント でAWS Lambdaを呼び出す

Last updated at Posted at 2021-10-06

TL;DR

  • Resourceキーの値をLambdaのARNから、arn:aws:states::: Lambda:invoke に変更する
  • Parametersキーを追加して、呼び出したいクロスアカウント 先のLambdaのARNを指定する
  • クロスアカウント先のLambdaには、呼び出し元のAWSアカウントからの呼び出しを許可する必要がある

事前準備

  1. AWSアカウントを2つ用意する(アカウントA, アカウントB)
  2. アカウントBに対して、以下のようなLambdaを用意する
exports.handler = async (event, context) => {

    const response = {
        body: JSON.stringify({
            foo: 'Hello, world',
            bar: 'Goodbye, world',
        })
    };

    return response;
};

手順

ステートマシンの定義

まずは、アカウントAで使用するStepFunctionsで使用するステートマシンの定義をしていきます。
今回は、呼び出しだけを確認したいだけなので、シンプルなものにしました。
ここで、大きなポイントとしては、Resource の部分で、LambdaのARNではなく、lambda:invokeを指定しているところです
そして、Parameters の中の FunctionName で、呼び出し先のLambdaのARNを指定する必要があります。
こちらの2点を注意していただければ、クロスアカウントでのLambdaの呼び出しが可能になります。

{
  "Comment": "This state machine is for invoke cross account lambda.",
  "StartAt": "Exec",
  "States": {
    "Exec": {
      "Comment": "実行",
      "Type": "Task",
      "InputPath": "$",
      "Resource": "arn:aws:states:::lambda:invoke",
      "Parameters": {
        "FunctionName": "arn:aws:lambda:ap-northeast-1:xxxxxxxx:function:cdkSampleFunction"
      },
      "ResultPath": "$",
      "End": true
    }
  }
}

では、上記のステートマシンの定義ファイルを使って、アカウントAでステートマシンを作成します
作成すると、以下のようなフローになると思います

スクリーンショット 2021-10-06 23.54.59.png

Step Functionsで使用するRoleのポリシーは、以下のようになります

{
    "Version": "2012-10-17",
    "Statement": [
        {
            "Effect": "Allow",
            "Action": [
                "lambda:InvokeFunction"
            ],
            "Resource": [
                "arn:aws:lambda:ap-northeast-1:[AccountB]:function:[Function]"
            ]
        }
    ]
}

アカウントBのLambdaから、StepFunctionsの呼び出しを許可する

先ほどの手順で、StepFunctionsでのステートマシンが作成でき、Lambdaを呼び出す準備ができました。
ただし、このまま実行すると、クロスアカウント先(アカウントB)のLambdaを呼び出すことができないため、アクセス権限を付与していきます。

  1. アクセス権限を付与するLambda関数のページを開き、[設定] タブで、[アクセス権限] を選択します。
  2. [リソースベースのポリシー] ペインで、[アクセス権限を追加] を選択します。
  3. [ポリシーステートメント] ペインで、AWS service を選択します。[サービス] ドロップダウンリストが表示されます。
  4. [サービス] ドロップダウンリストで、[Other] を選択すると、テキストフィールドが表示されます。
  5. [プリンシパル] に、StepFunctionsのステートマシンを作成したアカウント(アカウントA)の AWS アカウント ID を入力します。
  6. [ソース ARN] に StepFunctionsのステートマシンのの ARN を入力します。
  7. [アクション] ドロップダウンリストから [lambda:InvokeFunction] を選択します。
  8. [ステートメント ID] に、ポリシー内で作成するステートメントを区別する一意のステートメント ID を入力します。
  9. [保存] を選択します。

呼び出してみる

上記の手順を実施することで、呼び出し元のステートマシンと呼び出し先のLambdaの準備ができました
では、早速、呼び出し元のアカウントAのステートマシンから、「実行の開始」を実行します

そうすると、以下のようなグラフから、成功していることがわかるかと思います。

スクリーンショット 2021-10-07 0.05.33.png

まとめ

いかがだったでしょうか。
AWS StepFunctionsを使ったクロスアカウントでのLambdaを試してみましたが、意外と簡単に呼び出せることが、わかっていただけたかと思います。
呼び出したLambdaの実行結果をキャッチすることもできるので、クロスアカウントでの実行がより楽になっていくと思います。

参考URL

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