[Groovy]traitを使って無理やりお手軽ダックタイピング

概要

クラス宣言時にimplementsを使って、クラスにtraitを組み込むことができますが、クラス生成時（new）にasキーワードを使うことで、そのオブジェクトに対してtraitを組み込むことができます。

サンプルソース

class A {
    def doSomething() {
        "This is Class A"
    }
}

class B {
    def greeting() {
        "This is Class B"
    }
}


def exec( def obj ) {
    "${obj.doSomething()} - executed!"
}

実行してみる

以下のコードは当然問題なく実行できます。

def a = new A()
assert exec(a) == "This is Class A - executed!"

以下は当然エラーになります。

// execメソッドは、渡されたオブジェクトのdoSomething()を実行するので、
// 今回渡しているBクラスにはそんなメソッドは無いので当然エラーになる。
def b = new B()
assert exec(b) == "This is Class B - executed!"

クラスを全くいじらずにこの問題を解決する

そこで、Groovy2.3から利用できるtraitの出番です。
traitとasキーワードを使って、このクラスBにdoSomethingメソッドを動的に追加してあげることがでます。

trait Wrapper {
    def doSomething() {
        greeting()
    }
}

def b = new B() as Wrapper
assert exec(b) == "This is Class B - executed!"
assert b.greeting() == "This is Class B"

この使い方が実用的か、問題ないかは置いておいて、こんなことができますよ、ということです。