システムの形態を分類すると、バッチ処理、オンライントランザクション処理、リアルタイム処理といった処理形態に基づく分類や、集中システム、分散システム、クライアントサーバシステムといった分担形態に基づく分類ができます。
1:処理形態での分類
①バッチ処理:データをある程度蓄積しており、指定した時点で一括処理を行う。
②オンライントランザクション処理:データが発生する都度処理を行う。処理すべきデータは、通信回線で送る。
③リアルタイム処理:遷座の信号に瞬時に反応して指示を出す。
2:分担形態での分類
①集中システム:コンピュータセンタに汎用機を設置して、汎用機に全ての処理を行わせる。拠点には汎用機にアクセスするための端末を設置する。
②分散システム:処理を行うコンピュータを拠点ごとに分散して配置する。拠点間を通信回線で接続する。
③クライアントサーバシステム:分散システムの一形態である。処理を行うサーバと処理の依頼を出すクライアントで構成する。
3:集中システムと分散システム
「集中システム」
・障害発生時:センタに障害が起こる年してむ全体が停止する。
・運用管理;センタだけに管理者を配置すれば良い。容易である。
・データ管理:センタのみで管理すれば良い。
・セキュリティ:センタで集中した管理が可能である。比較的容易である。
「分散システム」
・障害発生時:1拠点のコンピュータに障害が起きても、その拠点に障害の影響が局在化される。
・運用管理:各拠点ごとに管理者を配置する必要がある。複雑になる。
・データ管理:各拠点間での整合性をとる必要がある。
・セキュリティ:各拠点間での管理を必要とする。困難になる。
4:クライアントサーバシステム
処理を行うコンピュータやプログラムをサーバ、処理の依頼を出すコンピュータをクライアントと言います。
「代表的なサーバ」
①ファイルサーバ:ファイルを管理して、共有する。
②データベースサーバ:データベース管理、データベースへのアクセスを行う。
③プリントサーバ:プリンタの共有、出力ジョブの管理を行う。
④Webサーバ:要求に応じてHTMLファイルを返す。
⑤メールサーバ:電子メールの配送を行う。
⑥DNSサーバ:問い合わせのあったホスト名に対応するIPアドレスを返す。
シンクライアントとは、外部記憶装置を持たないクライアント機器をシンククライアントと言います。起動のたびにサーバからOSをダウンロードして読み込みます。