はじめに
この記事はgloops Advent Calendar 2016の14日目の記事です。
エンジニアの山田です。
理想としては届いたばかりのOculusTouchでこんなの作ってみた的な記事にしたかったのですが、社内の新規ゲーム企画コンペに応募する企画書の作成が順調に遅れてしまったため、叶いませんでした。悲しみ。。
代案としては僕はこうやってUnityを覚えた的な記事にしようかと思ったのですが、ありきたりでインパクトないしどうしようかなーと思いつつ企画書を書いていると、突然、**新規ゲームの企画書の内容って家系ラーメンで説明できるのでは?**と閃いたので記事にすることにしました。
今後もし僕みたいにエンジニアだけど新規ゲームの企画書を書くといった機会があった際には参考になるかもしれませんがならないかもしれません。
新規ゲーム企画書に書く内容
新規ゲーム企画書には以下の内容が必要です
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コンセプト
- 一言で説明するならどんなゲームか
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世界観
- ゲームの舞台となる世界はどんな世界なのか、どんなキャラクターが存在するのか
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ターゲットユーザ
- どのような属性の人がこのゲームを気に入ってくれるのか
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構成要素(機能)
- ゲームの機能として何があるのか(バトル、編成、ガチャ、ギルドなど)
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ゲームサイクル
- ゲームの機能同士がどのように関わっているのか(ガチャでキャラクタを入手して編成でパーティを組んでバトルするなど)
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レベルデザイン
- ユーザが初級者 -> 中級者 -> 上級者とゲームを進めていく上で、どのように成長するのか
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UI
- 世界観や構成要素に沿ったデザイン
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マネタイズ
- どうやって売上を上げるのか
これらを家系ラーメンで説明します。
コンセプト
とんこつベースの醤油味の濃厚なスープに中太麺を使い、海苔とほうれん草をトッピングしたラーメン
ライスとよく会う
卓上の調味料で味を自在に変化できる
世界観
神奈川県横浜市を発祥とする。
発祥の店は工場地帯に立地していたため、工場労働者やトラック運転手の間で評判になっていった。
発祥の店から弟子が独立していき、同様のラーメンが広まった。
ラーメン屋の屋号に「~屋」とついているところが多かったところから家系と呼ばれるようになった。
店員はタオルのねじり鉢巻、半袖の白Tシャツに白いパンツに長靴といったスタイルで元気の良い男性店員が多い。
ターゲットユーザ
10代~40代男性
濃厚なラーメンを好む人
主に関東地方出身者もしくは関東地方在住者
構成要素(機能)
- ラーメンスープ
- 豚骨醤油
- 塩
- ラーメン注文時のカスタムオーダー
- 麺の硬さ(柔らかい/普通/硬い)
- スープの濃さ(薄い/普通/濃い)
- 油の量(少なめ/普通/多め)
- トッピング
- 味玉
- のり
- うずら卵
- ネギ
- ほうれん草
- チャーシュー
- サイドメニュー
- ライス
- ビール
- 卓上の調味料
- すりおろしニンニク
- 針生姜
- 豆板醤
- ごま
- コショウ
- 酢
ゲームサイクル
注文時
設置されている券売機を利用する
ラーメンスープとトッピング、サイドメニューを選択する
店員に食券を渡す際にラーメン注文時のカスタムオーダーを口頭で伝える
食事中
卓上の調味料を随時ラーメンに追加する
トッピングやサイドメニューは食事中でも追加注文することができる
カスタムオーダーの内容によっては食事中でも変更できる
#レベルデザイン
最初はラーメンに何も入れずにそのまま食べる。
次に卓上の調味料やトッピングや麺の硬さなど、自分の好みの味を探していく。
卓上の調味料やトッピングには複数組み合わせがあるため、一度では全てを試すことができないため、次回は違う組み合わせを試してみたくなる。
スタンプカードを使用することで継続率を上げる。
初級者
ラーメンを全てを普通で注文する
何も入れずにそのまま食べる
中級者
ラーメンを麺硬めで注文する
卓上の調味料を「お店のおすすめ」と書いてある方法で入れる
もしくは「通の食べ方」と紹介されている方法で入れる
上級者
ラーメン注文時に「硬め、濃いめ、普通で」と言いながら注文する
店員に顔を覚えられる
「今日のスープはいまいちだったな」などと言いながら退店する
UI
太字のフォントと原色を使用した力強いデザインにする
既存の家系ラーメンと系統を揃えることで、新規開店時にもユーザに家系ラーメンだと認知してもらいやすくなる
マネタイズ
基本はラーメン
上級者向けにトッピングやサイドメニューも用意する
#おわりに
何かを別な何かで例えることって実は結構重要なのではないかと感じています。
知らない人に説明する際に例えを使うことで理解してもらいやすくなります。
エンジニアが非エンジニアの人に説明する機会はよくあるのではないでしょうか。
また、例える元の内容をちゃんと理解していないと例えることができません。
いい感じに例えようとしてうまくいかない時は、自分の理解が間違っている可能性があります。
普段から自分の知っていることを何かに例えるトレーニングをしておくと、物事の本質を捉える力が身につくかもしれません。
また、これってどういう意味だっけ?と思ったときには、他のもので例えるならどうなるだろうと考えると、道が拓けるかもしれません。