はじめに
オークファンの佐藤です。Judas PriestとBABYMETALがシンガポールで共演する話題に心振り回されながら、記事を書いています。
会社がアドベントカレンダーを始めたので便乗してみました。
本当はテック的な小ネタを考えていたのですが、オークファンに入社して、Macの開発環境に初挑戦したときの思い出を書こうと思います。
仕事でMac
オークファンに入社するににあたり、特にPC環境について何も聞かれず、入社してみたら、MacBook Proが用意されていました。
実は今まで、業務でMacを使ったことはなく、開発マシンはずっとWindows環境でした。
いちおう家にMacはあったものの、持ち運び用のノートとして使っていたので、ガチの開発用に使ったことはありませんでした。
それがいきなり、成果とパフォーマンスを求められる開発用環境として、Macです。
確かにWeb開発といえばMacだよね、と思いつつ、 (´-`).。oO(あ、どうしよう) と思ったのでした。
入力インターフェイスに慣れる
MacはWindowsとキー配列が違います。開発時には地味に大きなポイントです。
ただ、Macは日本語キーボードですが、外付けキーボードは英語でも問題ありません。これはWindowsより優れている点ですね。
カスタマイズ
「システム環境設定」-「キーボード」-「修飾キー」から、Capslock
-> Control
Control -> Command
に変更。
これだけで、Mac流のCommandキーのショートカットを、HHKBと同じ感覚で使い続けることができます。
MacのCtrl
キーを使った各種ショートカットは、Windowsの通常キーボードで馴染みのある左下キーで使えるので、違和感激減。
外付けキーボードは別のカスタマイズが可能なので、キーボードの配列に応じてカスタマイズができます。
ちなみにキーカスタマイズ定番ソフトの karabiner
は使っていません。
スクロール方向を変える
自宅と同じLogicoolのトラックボールM570
を使っていて、操作感はいつもと同じ……なのですが、どうしてもスクロール方向が自宅のWindowsと反対になるのが気持ち悪く、あえてWindowsに合わせました。
「システム環境設定」-「トラックパッド」-「スクロールとズーム」から、「スクロールの方向:ナチュラル」のチェックボックスを外します。
開発環境を作る
そしてドキュメントに従い開発環境を作ります。ひたすらインストールするだけです。
オークファンは PHPStorm
のライセンスを持っていました。設定すればなかなか便利なので、使っています。
DBはMySQLメインで、クライアントにSequel Pro
を使います。
VMで開発するので、VirtualBox
とVagrant
も。これはWindows時代と同じ。
メーラーはGmail
なので不要。一応Microsoft Office
もインストールします。
Macはデフォルトでgit
が入っているので、Github
のアカウントを作って、念のためSourceTree
も入れておく。
そして初体験のSlack
……
ここまでの環境比較をまとめます。
環境 | 〜前職 | 現職 |
---|---|---|
PC | Windows | Mac |
IDE | Eclipse | PHPStorm |
DBアクセス | MySQL Workbench | Sequel Pro |
端末 | Git Bash | ターミナル |
VM | VirtualBox + Vagrant | 同じ |
バージョン管理 | BitBucket | Github |
バージョン管理GUI | Egit & SourceTree | 同じ |
メール | Gmail | 同じ |
オフィス | MS Office | 同じ |
チャット | なし | Slack |
(´-`).。oO(問題はエディタとDiffツールでした)
(´-`).。oO(率直に言ってコマンドラインとVimが苦手でした)
サクラエディタへの愛情
過去の私はサクラエディタ使いだったのです。
テキスト系の処理はCtrl + F
の検索、Ctrl + R
の置換、Ctrl + G
のGREP機能で、だいたいこなせました。
特にEclipseのフォルダ検索があまり頼れなかったため、GREPは頻繁に使っていました。
しかし、Macにはサクラエディタがない。
正規表現のスキルはサクラエディタでだいぶ身についたが、コマンドで検索・置換・grepする経験があまりなく、IDEに頼ってばかり……
WinMerge
そしてもう一つ、Diffツールとして、どうしてもWinMergeは手放せませんでした。
コピペコードの比較、CSVファイルの内容比較など、テキストファイルを比較する場面はとても多いのに、MacのDiffツールは、どれもどこか弱い。
CompareMergeは起動しなかったし、Vimdiffも慣れなかった。
救世主VSCode
(´-`).。oO(WindowsとGUIに慣らされた私を救ってくれたのは、やはりMicrosoftでした)
カジュアルに使えるエディタ
Visual Studio Codeは、vim的なルールを覚える必要はありません。
誰でもカジュアルに使えます。
デフォルトで使えるエディタ
カスタマイズ性も十分ですが、インストールしてすぐ使えることもとても重要です。
Visual Studio Codeは、その点で必要十分な機能を持っています。
正規表現の使えるエディタ
Command + F
でファイルを検索できます。
Command + Option + F
で置換できます。
検索・置換ウィンドウを開いた状態でCommand + Option + R
を押すと、正規表現オプションがつきます。
使い方はほぼサクラエディタと同じ。ただし置換時のプレースホルダに\n
は使えず、$1
...です。
ファイル比較のできるエディタ
比較したいファイルをドラッグ&ドロップして、Command + Shift + P
から Compare
と入力して出てくるオプションから、ファイル間の比較ができます。
sortもできる
行をCommand + A
で選択した上、Command + Shift + P
から Sort
と入力して出てくるオプションから、選択行を昇順・降順でソートできます。
拡張できるエディタ
(´-`).。oO(この点はあまり詳しくないので割愛します)
結論
WindowsからMacに環境が変わっても、変わるのはソフトと使い方だけです。
開発環境は変わってもサーバーは同じLinuxですし、ブラウザベースで動くソフトウェアを作る点では同じ。
最終的には、Macでの開発に馴染むことができました。