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エルゴノミクスキーボード・X-Bowsを買ってみた

Last updated at Posted at 2018-09-12

キーボードがまた増えた

突然ですが、小型エルゴノミクスキーボードのX-Bowsを買いました。
ひととおり設定を済ませて、約一ヶ月程度オフィスで使っているので、使ってわかったことをお届けしたいと思います。

IMG_5461.JPG

ちなみに、職場である株式会社オークファンの環境はMacBook Proなので、キーカスタマイズは自宅で行っています。

 いいところ

機能全部入り

購入時に軸の選択が可能。専用アプリ(Windowsのみ)を使うと、LED配色・キー配置のフルカスタマイズができます。
設定内容はキーボード内に格納できるため、Macでも利用可能。
ショートカットキーを使うと、プリセットを瞬時に変更できます。

最近のキーボードのトレンドをすべて盛り込んできたことには、圧倒的評価!
キーボード側接続端子はUSB-C、フェルト製のケースまで付いています。

プリセット切り替えはキーカスタマイズも切り替えてくれるので、何種類か使えそうなキー配列を試したり、自分用のDvorak配列を持ち歩いたりできる(しかも人に貸す時は配列を戻せる)のが強いですね。

標準レイアウトを踏襲したキー配置

エルゴノミクスキーボードはその名の通り、エルゴノミクス(人間工学)を追求するために、キー配置や高さ、手首の位置に注意を払って開発されたキーボードです。
それゆえに、多くのキーが移動されてしまったり、慣れない配置になってしまうことが多いです。

X-Bowsは、キーボードのメイン部分を左手・右手用に分割して、両手をハの字にして利用できるように設計されています。
しかし同時に、変更箇所を最小限にするように配慮されていて、[, ], \, =キーも、標準的な英語キーボードと同じ配置です。
キーの大きさは多少異なりますが、慣れは早いはずです。

親指で修飾キーが押せる

5キー列と6キー列の間に、4つキーが追加されています。
デフォルトではG-H間にBackspace, B-N間にEnter、二つあるSpaceの間にCtrl, Shiftが配置されています。
これらのキーは、普通の英語キーボードと同じ位置にもう一個用意されているので、必須ではありません。その分だけ自由にカスタマイズしたくなりますね。

個人的にはTruly Ergonomic Keyboardを参照にして、B-N間をTab、Space間はCommand, Enterに変更しています。
Enterキーが親指ですぐ叩けることが最大のメリットです。

惜しいところ

左側のキーサイズが小さい

Tab,Shift,CapsLock,Ctrlと、大きくて当たり前と思っているキーが、軒並み通常サイズです。
確かに配置は普通のキーボードと同じですが、サイズが小さいので空振りが増えます。

HHKB以来、CapsLockCtrl(Win)/Command(Mac)として使っている私としては、Aの横のCapsLockが小さいのは辛いです。
ただ、最下列中央にあるCtrl,Shiftキーが使えれば問題はないはず。

中央のEnterキーが二列目

Truly Ergonomic Keyboardでは最下層にあったため、気楽にバチバチ押せました。X-Bowsの初期設定では、Enterキーは修飾キーの上にあるため、ミスタイプがたびたび発生します。
右手親指の腹でバチバチ叩く、くらいが理想だったので、ちょっとこの位置は辛かった。

Home/Endがない

生産終了したTruly Ergonomic Keyboardの一番いいところは、実はHome/EndPgUp/PgDnのキー配置だったと思っています。
これらのキーを、上にPgUp、下にPgDn、左にHome、右にEndと十字に並べ、それを左手メインキーの下部に、カーソルキーと対称の位置に配置する。カーソルキーの上位互換のように利用できたのでとても便利でした。

X-Bowsは、キーボード右側、Enterキーの右側にPgUp/PgDnをぽつんと二つ並べただけ。
あまりにももったいないと思います。

ちなみに、Fn+/は、デフォルトではLEDの光量増減に紐ついていますが、これこそPgUp/PgDnにして、Fn+/Home/Endにするのが理想かな。

妙に大きいPrtScキー

(´-`).。oO(そんなにスクショを撮りたいのか……)

とはいえ、大体はキーマッピングで改善できるかもしれません。

余談: エルゴノミクスキーボード遍歴

せっかくなのでエルゴノミクスキーボードの体験を語っておこうと思います。

Natural Ergonomic Keyboard 4000

つい最近まで、Microsoftの有名なエルゴノミクスキーボード、Natural Ergonomic Keyboard 4000 の英語版を使用していました。
フットプリントも巨大で、自分の使い方だとテンキーも不要でしたが、(日本語版なら)入手のしやすさと低価格、そしてエルゴノミクスキーボード特有の疲れにくさが何よりの魅力です。

余談ですが、このキーボードは6キーが左側にあります。
6キーは右手と左手どちらで叩くべきか、社内で議論になったのを思い出します……。

Truly Ergonomic Keyboard 104

一番大好きだったキーボードです。
疲れにくいだけでなく多機能のエルゴノミクスキーボード、というのがポイントですね。先述の通り、ダイヤモンド型に配置されたHome/EndPgUp/PgDn、大きく対称配置のShift/Ctrl/Alt、真ん中に鎮座するEnter……。
突然のチャタリング、というか、触っていないのに突然キーが入力され続ける現象が発生しなければ、ずっとメインで使っていたと思います。

後継機種も購入しましたが、チャタリングが多発し、使える状態でなかったのは悲しいです。

Microsoft Natural Keyboard Elite

別名「ナチュキー」。Natural Ergonomic Keyboard 4000(以下4000)と似ていますが、ナチュキーはよりクラシカル。4000のキー配置が比較的なめらかにカーブを描くのに対し、ナチュキーは通常のキーボードを二分割して角度を変えただけです。

違いはキートップを見ると決定的です。
ナチュキーは、分割部分のキートップに余白(出っ張っていない部分)ができていますが、4000は全面が押せるように配慮されています。

普通に使う分には4000の方が便利です。パームレストもあるし、特殊キーもたくさんついている。
だけどキーボードマニアは、昔から変わらない(90年代から発売されているそうです)ナチュキーが大好き。ダイヤモンド型に工夫されたカーソルキー、ちょっと高いキートップ、独特の打鍵感、これらがオンリーワンの使い心地を与えてくれます。

(´-`).。oO(家に何台かストックしてます)

結論

正直なところ、まだこのキーボードを使いこなしている感じはしません。指の動きの迷いもあるし、ミスタイプも少し多い。
ただ、それがキーボードに不慣れなためなのか、キーボード自体に構造的欠陥があるのか、判断が付きません。

もう少し深いレポートができるように、もっと使い込んでみようと思います。

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