はじめに
近年は複数のUIテスト(※)自動化ツールが存在し、無償・有償まで多岐にわたります。
※UIテストとは、デスクトップ・Web・モバイルアプリケーションのユーザーインターフェースが正しく機能しているか確認するテストです。
今回、無償のUIテスト自動化ツールについて調べてみました。
本記事での記載内容は、各ツールのWebサイトを基に調査した内容となります。
また、調査した無償ツールと、有償版のUIテスト自動化ツール Ranorex(※) の比較をおこないました。
※Ranorex は、デスクトップ/Web/モバイルアプリの自動化に対応しています。
テスト対象アプリのUI操作を記録し、テストの作成/実行を可能とします。
無償版 UIテスト自動化ツール①
Windows デスクトップアプリに対応しているUIテスト自動化ツール:
- UWSC
Windows デスクトップアプリに対応している無償ツールはあまり見つかりませんでした。
UWSCは無料ツールとなりますが、2017年以降は更新が止まっているようです。UWSC によって単純作業の自動化が可能となり、UWSCをRPAツールとして使用しているケースも多い印象です。
UWSCはレポート出力機能を持ち合わせていないため、"機能テスト" という観点であれば有償ツールのほうが向いています。
UWSCとRanorex の違いについては、以下のBlog記事で紹介されてます。
UWSC と Ranorex の違い
無償版 UIテスト自動化ツール②
デスクトップWebアプリもしくはモバイルWebアプリに対応しているUIテスト自動化ツール:
デスクトップWeb・モバイルWebに対応している無償ツールは比較的多く存在しますが、無償ツールの場合、全ツールにおいてテストの修正にコーディングが必要となります。
SeleniumとRanorex の違いについては、以下のBlog記事で紹介されてます。
SeleniumとRanorexの違い -オブジェクト認識-
まとめ
今回、無償版のUIテスト自動化ツールと有償版のRanorexの比較をおこないました。
無償ツールはテストの修正にコーディングが必要となる一方で、有償ツール Ranorex はテストの作成・修正いずれにおいてもノーコードで対応可能となります。
テスト作成者が開発者の方で、コーディングに抵抗がないとしても簡単な操作もすべてコーディングというのは多少なりとも労力がいるかと思います。
一方で、Ranorexのような有償ツールであれば、GUI操作で対応可能となります。
また、有償ツールの場合には、自動的に結果レポートが生成されるため、対象のレポート自体をエビデンスとして使用できるのも大きなメリットとなります。
UIテスト自動化に興味がある方は、ぜひ今回の情報を参考とし、要望に合ったツールを選択ください。