概要
- 皆さんはDAPというものをご存知だろうか?
- Degital Adaption Platformの略で、
- Webサービスの使い方がわからない新規利用者に対してガイドを設置するといったことが簡単にできる魅力的なツールである
- 実務で、DAPツールを導入することになったので一度備忘録として情報を残しておきたいと思う
- 間違い等あればご指摘ください
なぜDAPを使いたいのか
- 非エンジニアの操作性が高い
- エディター画面で直感的なコンテンツ作成ができ、修正、デプロイも簡単
- 対象システムへ簡単に実装できる
- JSのスニペットコードの埋め込みだけで完結
- React, Vue, Angular用の埋め込みコードを用意しているツールもある
- JSのスニペットコードの埋め込みだけで完結
- スニペットを埋め込んで、外部サーバーからコンテンツを取得するので
- DAPに障害が起きても、本体のシステムに影響が出ない
- サポートが充実
- slackやteamsを通じて専属サポートがつく
- 多言語に対応している
- ブラウザの言語設定や、システム側の言語設定の変更を検知して
自分が参加したプロジェクトの背景例
- ツアーにintro.jsを使っているが、以下のような課題があった
- 特定の場面ごとにツアーを出し分けることができない
- 言語別
- サーバー別
- 料金プラン別
- デザイナーがツアーを考案しても、実装のためエンジニアと強い連携を行わなければならず、コミュニケーションコストがかかっている
- 特定の場面ごとにツアーを出し分けることができない
おすすめDAP3選
WalkMe
世界最大手のDAPツール
ヨーロッパの大手Tech企業「SAP」に買収された
長所
- DAP業界で世界ナンバーワンを謳っているツール
- 非常に多機能
- 全世界の言語に対応
- 非エンジニア操作性が高い
- 最終的に、コンテンツに対してCSS操作ができるので柔軟なデザインを作れる
- 全ブラウザ対応
- テスト環境対応
- 日本での営業時間帯でのサポートも充実
短所
- 多機能ゆえに、ガイドを表示させたいだけの場合はtoo muchになる
- 業界でも強気な値段設定のため、不要な料金が発生しかねない
実装方法
- JavaScriptのスニペットを埋め込み
無料トライアル
- ないが、サポート担当との打ち合わせ次第ではエディターを貸し出してくれる
- 公開されているサービスのURLを特定してエディターが立ち上がるので、テスト環境をローカルで準備する必要がない
Techtouch
- WalkMeに次いで、国内をリードしているDAPツール
- ツアーを表示させたいだけとなると、費用感的に一番おすすめできるツール
長所
- プランに関係なくCSのサポートがつく
- 使ってみた感じ、紹介したDAPの中で最も直感的で使いやすい
- ABテストに対応している
- テスト環境が用意されている
短所
- Safariに対応していない
- 元々企業向けのサービスであり、safariの使用率が低かったため
- 技術的に不可能ではないが、リソース的に現状難しい
- 今後、対応される可能性がある
- デザイン変更が不自由
- ダークモードやCSSに非対応
実装方法
- JavaScriptのスニペットを埋め込み
無料トライアル
- あり。基本は4週間程度だが、延長を申し込むこともできる
Onboarding
- 国内の企業で、大手企業の利用実績が豊富なDAPツール
- Biz側の細かな要望を満たしている印象がある
長所
- 利用者数の計測がステップ別で可能
- 「ここのボタンをクリックしてからアコをクリックするまで〇〇人」等
短所
- デザイン変更が不自由
- ダークモードやCSSに非対応
実装方法
- JavaScriptのスニペットを埋め込み
無料トライアル
- あり。基本2週間だが、延長を申し込むこともできる
まとめ
- システムが大規模で複雑になってくると、プロダクトツアーをintrojs等で自作するのがしんどくなってくるので、費用感を見つつ積極的に検討していきたいと思った