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JavaScriptの歴史まとめ

Last updated at Posted at 2024-11-05

はじめに

JavaScriptの歴史をまとめてみました。

JavaScriptの歴史

1993年

  • 世界初の本格的なWebブラウザー「Mosaic」が開発。

1994年

  • Netscape Navigator(NN)1.0がリリースされ、Webブラウザ市場に大きな影響を与える。

1995年

  • JavaScript(当初はLiveScript)誕生
    NetscapeのMarc AndreessenがDOMとやり取りできる小さなスクリプト言語を求め、Brendan Eichが開発。NN 2.0にJavaScriptが初搭載。
  • Javaの発表
    Sun Microsystemsが5月にJavaを発表。Javaの人気に便乗し、LiveScriptからJavaScriptに改名。
  • Internet Explorer(IE)1.0リリース
    Windows 95の登場とともにMicrosoftがIEをリリース。

1996年

  • JScript登場
    MicrosoftがIE 3.0にJavaScript互換の「JScript」を搭載し、ブラウザ間での競争が本格化。
  • Flashの登場
    後のFlashとなる技術が公開され、リッチコンテンツの可能性が広がる。

1997年

  • ECMAScriptの登場
    6月にECMA-262の初版が公開され、JavaScriptの標準化が進む。

1998年 - 1999年

  • ECMAScript第2版と第3版の発行
    JavaScriptの仕様が更新され、言語の機能が強化。

2000年

  • FlashとActionScript
    FlashがECMAScript準拠の「ActionScript」を採用し、JavaScriptに似た記述でFlash制御が可能になる。

2005年

  • AjaxとGoogleマップの登場
    GoogleがAjaxを活用した「Googleマップ」を発表し、非同期通信により動的なWebページが実現。
  • JavaScriptライブラリの登場
    初の人気JavaScriptライブラリ「prototype.js」が発表され、開発効率が向上。

2006年

  • jQueryリリース
    John Resigが「jQuery」をリリースし、JavaScriptの操作が容易に。

2008年

  • Google ChromeV8エンジン
    GoogleがChromeを公開。高速なJavaScriptエンジン「V8」を搭載し、パフォーマンスが向上。
  • HTML5の策定開始
    W3CがHTML5の策定を開始し、Web StorageやWebSocket、Geolocation API、Canvasなどが導入。

2009年

  • Node.js登場
    サーバーサイドJavaScriptの実行環境「Node.js」が登場し、JavaScriptのサーバー利用が拡大。
  • AngularとCoffeeScript
    GoogleがAngularJSを発表。Jeremy AshkenasがCoffeeScriptをリリース。

2010年

  • Thought on Flash
    AppleのSteve JobsがFlashを非難する「Thought on Flash」を発表し、Flashの衰退が加速。
  • OracleがSun Microsystemsを買収
    JavaやMySQLを含む技術がOracleの管理下に。

2011年

  • Reactの登場
    Facebookのニュースフィード上でReactが使用され、コンポーネントベースの開発が普及。

2012年

  • TypeScriptの公開
    Microsoftが10月にTypeScriptを発表し、静的型付けのJavaScript拡張として人気を博す。

2013年

  • Reactのオープンソース化
    JSConf USでReactがオープンソース化され、JavaScriptフレームワークとして広く普及。

2014年

  • Vue.jsの発表
    Evan YouがVue.jsを発表し、使いやすさから急速に人気を集める。

2015年

  • ES6(ECMAScript 2015)の登場
    JavaScriptにクラスやアロー関数、let/constなどの機能が追加され、大幅に機能強化。

2016年

  • Angular2の登場
    GoogleがAngular 2を発表し、AngularJSからの大幅な設計変更を行う。コンポーネントベースのアプローチが採用され、JavaScriptフレームワークの進化が加速。

2017年

  • React 16のリリース
    React 16でFiberアーキテクチャを導入。より高度なレンダリング管理が可能になり、フロントエンド開発での地位をさらに確立。

2018年

  • WebAssembly(Wasm)の登場
    高速なバイナリ形式でアプリケーションをブラウザで実行することが可能になり、JavaScriptに加え多言語サポートが広がる。

2019年

  • Denoの発表
    Node.jsの創設者Ryan DahlがDenoを発表。Node.jsの改善を目指し、セキュリティと開発者体験の向上に重点を置いたJavaScript実行環境として注目される。
  • Vue 3の発表
    Vue 3が発表され、Composition APIなどの機能が追加。より柔軟で再利用可能なコンポーネントの作成が可能に。

2020年

  • ES2020リリース
    Nullish Coalescing(??)やOptional Chaining(?.)などの便利な機能が追加され、開発者の利便性が向上。

2021年

  • ES2021リリース
    Logical Assignment Operators(&&=, ||=, ??=)やWeakRefなどが追加され、メモリ管理やコーディング効率が向上。

2022年

  • ES2022リリース
    Arrayのat()メソッドやTop-level awaitが追加され、非同期処理や配列操作がさらに便利に。

2023年

  • ES2023リリース
    JavaScriptの仕様がさらに進化し、開発者体験やコードの可読性が向上。
  • React 18のリリース
    React 18で新しいレンダリング機能であるConcurrent Modeが追加され、パフォーマンスが大幅に改善。

2024年までの最新動向

  • JavaScriptのエコシステムは拡大を続け、WebAssemblyの活用、フレームワークの発展(ReactVueAngular)、TypeScriptの普及が進行中。標準更新も毎年行われ、JavaScriptはWeb開発だけでなく、あらゆる分野で活用される言語へと成長。
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