以前ESPr Developerで3G通信モジュールの3GIM v2.2を使用したので、覚え書きとして投稿しておきます。
ESPr Developerとは
格安Wi-FiモジュールであるESP8266の開発用ボードです。
USBシリアル変換ICやスイッチが既に実装されているため、USBケーブルを繋ぐだけで簡単にプログラミングできます。
また、ESP8266自体のCPUやプログラムメモリが充実しているため、Arduino無しで動作させることができます。
3GIMとは
3G回線を利用して通信ができるモジュールです。
アンテナを着けることでGPSの利用も可能になります。
電波が入る場所であれば通信できるため、IoT開発においてとても有力なモジュールです。
準備
- ESPr Developer
- 3GIM v2.2
- 3.3〜4.2V、200mA以上の電源電圧(以下電池)
私は3.7V1000mAhのリチウムイオンポリマー電池を使用しました。
ESPr Developerの外部出力電源は電圧・電流共に不足している可能性があるため、おすすめできません。
ESPr DeveloperをArduinoとして使用する
ESPr DeveloperをArduino IDEで手軽にプログラミングできるよう、準備をしておきます。
下記のサイトを参考にしました。
Arduino IDE に Stable ( Staging )版 ESP8266 ボードをインストールする方法
各モジュールを接続する
以下のようにジャンパーワイヤで接続しておきます。
3GIMのピンの順番に記述します。
3GIM | ESPr Developer | 電池 |
---|---|---|
1(PWR_ON) | IO5 (お好きなIOピン) |
- |
2(RX) | IO12 | - |
3(TX) | IO14 | - |
4(IOREF) | 3V3 | - |
5(VCC) | - | +(プラス) |
6(GND) | - | -(マイナス) |
3GIMの動作を確認する
Arduino IDEで3GIMが動作するか確認していきます。
#include <SoftwareSerial.h>
SoftwareSerial Serial3g(14, 12);
#define PWR_ON 5 //PWR_ONのIOピン
void setup()
{
Serial.begin(9600UL);
Serial3g.begin(9600UL);
pinMode(PWR_ON,OUTPUT);
digitalWrite(PWR_ON,HIGH);
delay(5);
digitalWrite(PWR_ON,LOW);
Serial.println("Ready.");
}
void loop()
{
if (Serial3g.available() > 0) {
char c = Serial3g.read();
Serial.print(c);
}
if (Serial.available() > 0) {
char c = Serial.read();
Serial.print(c);
Serial3g.print(c);
}
}
シリアルモニタで『Welcome to 3GIM(v2.2)』という文章が出てきたら成功です。
まとめ
ESPr Developerも3GIMもサイズが小さいので、ウェアラブルデバイスの開発に有用ではないかと考えています。
私自身まだ使い切れていない機能がたくさんあるので、有効に活用できるよう精進いたします。
参考ページ
- mgo-tec電子工作 Arduino IDE に Stable ( Staging )版 ESP8266 ボードをインストールする方法
https://www.mgo-tec.com/esp8266-board-install01-html - 株式会社タブレイン 3GIM(3G IoT Module) V2.2 利用マニュアル
http://tabrain.jp/3GIM_V2.2/3GIM%20V2.2R01manual.pdf