LoginSignup
11
8

More than 3 years have passed since last update.

分圧回路を使った電圧計を作る機会が多いため、
新しく作る時にスムーズに作ることができるよう、備忘録としてまとめておきます。

分圧回路の仕組み

VCCの電圧は、図の抵抗R1・R2の比率でVOUTに出力されるようになっています。
分圧回路.png

最大電圧がおおよそ分かっている場合、あとは取り出したい電圧の範囲になるよう、
抵抗値を計算して制作することができます。

抵抗値の計算

以下のサイトで計算できます。
抵抗計算ツール

今回は例として、最大電圧22VになるVINを、0〜3.3Vになるよう変換します。
以下のような結果になります。
22V-3.3Vpng
R1が6.8kΩ、R2が1.2kΩという結果になりました。
これらの抵抗を準備して、制作していきます。

回路の実装

材料を準備して、電圧計を制作します。
- 抵抗
- 6.8kΩ
- 1.2kΩ
- ターミナルブロック
- ユニバーサル基板
- ピンヘッダ、もしくはピンソケット(1×3ピン)

回路図に沿って配線し、はんだ付けします。
DSC_0109.png

プログラミング

VOUTの値をアナログ入力で受け取ります。
Arduinoマイコンを使用します。

voltage_divider.ino
void setup()
{
  Serial.begin(115200UL);
}
void loop()
{
  float value = analogRead(A0);
  value *= 3.3;    // 取り出したい電圧の最大値
  value /= 1024;   // アナログ入力の分解能(10ビット)
  value /= 1.2;    // R2の値
  value *= 8;      // R1+R2の値(6.8+1.2 = 8)
  Serial.print("Voltage is:")
  Serial.println(value);
  delay(1000);
}

配線・動作

Arduino 分圧回路 電池
- ターミナルブロックの
+(プラス)穴
+(プラス)
- ターミナルブロックの
-(マイナス)穴
-(マイナス)
A0 VOUT -
GND GND -

表のように配線し、プログラムを実行します。
シリアルモニタを確認すると、以下のように1秒毎に電圧が表示されるようになります。
シリアルモニタ電圧表示.png

まとめ

写真で載せた通り、かなり小さくまとめることができました。
今後作ることになった時にも、スムーズに作ることができるよう心がけたいです。

11
8
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
11
8