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RaspberryPiでディープラーニング 〜OSインストール編〜

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RaspberryPiについて

今回は RaspberryPi3 Model B+ を利用します。
 2019-10-26 13.14.53.png

RaspberryPi3 Model B+のスペックについて

項目 性能
SoC Broadcom BCM2837B0
CPU 1.4GHz クアッドコア Cortex-A53(ARMv8、64bit)
GPU デュアルコア VideoCore IV® 400MHz(3D 300MHz)
OpenGL ES 2.0対応、ハードウェアOpenVG対応、1080p30 H.264 high-profileデコード
1Gピクセル/秒、1.5Gテクセル/秒、24GFLOPS
メモリー 1GB DDR2 450MHz 低電圧 SDRAM
電源 Micro USB Bソケット 5V2.5A / 2.54mm ピンヘッダー / PoE(要オプションPoE HAT)
消費電力(本製品単体) アイドル:約2.3W、ストレス:約6W

RaspberryPiの初期設定について

1. OSのダウンロードについて

こちらのサイトからダウンロードを行います。

今回は、NOOBSを利用します。
画像の左側のOffline and network installDounload ZIPをクリックします。
サイズが大きいので環境によっては、だいぶ時間がかかる可能性があります。
 2019-10-26 9.09.08.png

別のインストールパッケージについて

  • NOOBS : Raspbian等の簡単なインストーラー
  • Raspbian :Raspberry Piの公式オペレーティングシステム
  • Raspberry Pi Desktop : Raspberry Piの環境をWindowsやMacで構築するための物
    ※Ubuntu MATEやWindows10 IoTなどのサードパーティー製のOSもインストールすることが可能

2.SDカードのフォーマット

macとWindowsで操作が異なります。
※使用するSDカードは64GBを想定しています。

  • mac
    ディスクユーティリティで消去フォーマット(MS-DOS)を行う
  • Windows
    SD Memory Card Formatterを利用し、内容を削除します。
    guiformat.exeのダウンロードを行い、ツールを起動します。
    SDカードのドライブを指定し、開始します。

3.OSイメージをSDカードに書き込み

ダウンロードしたNOOBSのZIPファイルを解凍します。
解凍したNOOBS_vX_X_X直下の全てのファイルをSDカードへコピペします。

4. 設定ファイルの編集

VNCインストール用の設定およびsshの設定を行います。

VNCインストールの設定

VNCとは、リモートディスクトップ機能でWindowsやMac上で画面を表示できる機能です。
SDカードの「recovery.cmdline」ファイルを編集します。
デフォルトでは、ディスプレイやキーボードを接続した状態でインストールを行うquietが指定されているので、vncinstallに変更する。
ディスプレイやキーボードを利用してインストールを行う方は変更不要です。

recovery.cmdline(旧)
runinstaller quiet ramdisk_size=32768 root=/dev/ram0 init=/init vt.cur_default=1 elevator=deadline sdhci.debug_quirks2=4
recovery.cmdline(新)
runinstaller vncinstall ramdisk_size=32768 root=/dev/ram0 init=/init vt.cur_default=1 elevator=deadline sdhci.debug_quirks2=4

sshの接続を有効にする

SDカードの「os」 → 「Raspbian_Full」 → 「partition_setup.sh」を編集します。
デフォルトでは、sshが無効になっているため、umount /tmp/1の直前でecho "ssh" >/tmp/1/sshを追加する。

partition_setup.sh(旧)
    ・
    ・
    ・
    sed -i '1 s|.*|& sdhci.debug_quirks2=4|' /tmp/1/cmdline.txt
  fi
fi

umount /tmp/1

partition_setup.sh(新)
    ・
    ・
    ・
    sed -i '1 s|.*|& sdhci.debug_quirks2=4|' /tmp/1/cmdline.txt
  fi
fi

echo "ssh" >/tmp/1/ssh

umount /tmp/1

5. RaspberryPiの電源投入

イーサーネットケーブルを接続し、RaspberryPiの電源を投入します。

※ディスプレイやキーボードを利用してインストールをする方

ディスプレイやキーボードを接続し、電源を入れてください。
手順は、[9.OSのインストール](# 9.OSのインストール)まで飛ばしてください!

6.VNC Viewerのダウンロード

Real VNC Viewerをダウンロードする

7.RaspberryPiのIPアドレスを検索する

自分のIPアドレスを確認する。

  • コマンドで下記の文を実行する
    Windows : ipconfig
    Mac : ifconfig

基本的には、順番にIPアドレスを割り振るため、下記のアドレスの次のアドレスへの接続を試みる。
Windows : IPv4アドレスのアドレス
Mac : 「en0:(繋がっているネットワーク)」の「inet」のアドレス

8.Real VNC Viewerによる接続

上記手順で確認したアドレスに対してアクセスを試みる

正常に接続できると、下記のような画面が現れる。
 2019-10-26 12.57.43.png

9.OSのインストール

Raspbian Fullを選択し、LanguageをJapaneseに変更し、キーボードもjpになっている事を確認する。
※NOOBSを利用する事で、複数のOSを導入する事が可能だが、今回は「Raspbian」のみとする。

上部のInstall(i)ボタンを押下し、インストールを開始する。
メモリーカードの書き込み速度にもよるが、少し時間がかかります。

10.インストールの完了

下記のような画面が表示されるとインストールは完了です。
 2019-10-26 13.15.53.png
OKボタンを押すと、「Raspbian」が起動します。
ブートするOSの選択画面が出た場合は、Raspbianを選択してください。
※ RaspbianのVNC設定は行なっていないため、VNC接続はここで終了します。
ディスプレイやキーボードを利用している方 は、再起動後、GUIが表示されていると思いますので、初期設定の最終工程まで飛ばして頂いて構いません。

11.RaspbianのVNC設定について

ssh接続を用いてVNC設定を変更します。
先ほどのIPアドレスを利用してsshの接続を行います。

デフォルトのユーザ名とパスフレーズは以下のように設定されています。
・ユーザ名 : pi
・パスフレーズ : raspberry

  • macの場合
    sshがデフォルトで使用できるため、ターミナルを使用します。
    ssh pi@168.192.XX.Xで接続し、passwordを聞かれた場合は、上記のパスフレーズを入力します。
  • Windowsの場合
    「Tera Term」等のssh接続ツールを使用します。
    ユーザ名やパスフレーズの入力を求められた場合は、上記の物を利用します。

接続が完了しているか確認を行う

lsコマンドやpwdコマンドを実行して、表示されれば、接続は完了しています。

12.起動時にVNCのサーバを有効にする設定を行う

  1. sudo raspi-configを実行
  2. 表示されたメニューの5 Interfacing Optionsを選択
 2019-10-26 13.45.01.png 3. `P3 VNC`を選択  2019-10-26 13.47.32.png 4. 起動時にVNCサーバを有効にするために、「はい」を選択 ※選択肢は「tab」又は「矢印キー」で変更可能です。  2019-10-26 13.48.31.png 5. メニューに戻り、「tab」キーで「Finish」を選択  2019-10-26 13.51.26.png 6. `sudo reboot`を実行

12.VNC接続の確認

[8.Real VNC Viewerによる接続](#8.Real VNC Viewerによる接続)と同様に「Real VNC Viewer」を利用し、接続を確認します。
認証情報を聞かれた場合は、下記ユーザ名・パスフレーズを利用しましょう。
・ユーザ名 : pi
・パスフレーズ : raspberry

正常に接続できていた場合は、GUIが表示されているかと思います。

初期設定の最終工程

はじめに出ている「Warning」について

認証情報が初期設定のままという警告です。
「OK」を押して問題ありません。

「Welcome」メニューについて

自身の情報を入力しましょう。
パスワードの更新を求められますので、入力しましょう。
アップデートも行なっておきましょう。
※ここでも時間がかかります。

初期設定終了

これで、初期設定は終了となります。
とても長い時間お疲れ様です。
記事も長くなってしまいました。

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