KDDIアジャイル開発センターのはしもと(仮名)です、突然の出来事でした。
お昼ごはんを食べながらSNSをパトロールしていたところ、
へ?
待ってました
Azure OpenAI Service が国内リージョンに上陸しました!!!!!!!
こちらについて、記事執筆時点で、公式ウェブサイトやSNSアカウントでの正式なアナウンスは見当たりませんでした
そのため、記事内の確認内容に関しても、今後変更になる可能性があるのでご注意ください
https://learn.microsoft.com/en-us/azure/cognitive-services/openai/whats-new
何が嬉しいか
思いつく範囲で、次のような点が挙げられます。
レイテンシーの改善
データセンターが利用者に近い地理的位置にあると、データの送受信にかかる時間が短縮されます。
これにより、Azure OpenAI Service を利用するアプリケーションやサービスのパフォーマンスが向上することが期待できます。
データのプライバシー管理とコンプライアンス準拠
データが日本国内で処理および保存されるため、日本国の法規制や、各企業のセキュリティポリシーに則ったシステム構築の実現可能性が高まります。
企業が自社内で持っているデータを活用するには、データの所在地は考慮すべき事項のひとつです。
システム構成の簡素化
既に国外のリージョンでシステムを運用している場合を除き、これまでは同サービスを利用するために、日本国外のリージョンを併用する必要がありました。
複数のリージョンにシステムがまたがることによる一番の懸念は、構成が複雑になることで認知負荷が増大し、管理が難しくなるという点でしょう。
また、リージョン間の通信によって追加のコストが発生したり、それにかかる時間は直接レイテンシーに上乗せされることになります。
リソースの作成
早速管理画面からリソースを作ってみます!
「リージョン」横からプルダウンメニューを開くと・・・?
あんらまァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!🤗🤗🤗🤗🤗(恍惚)
その他設定を入力し、「作成」を選択。少し待つと、
「場所:Japan East」!!!!!これを待っていた!!!!!
対応しているモデルを確認するため、Azure OpenAI Studio に移動し、モデルのデプロイ設定画面に進みます。
上記のとおり、現状 Japan Eastリージョンで選択可能なモデルは、
- gpt-35-turbo
- gpt-35-turbo-16k
のみのようです。
その他調査内容
なお、確認時点(2023/07/11 15:23)では、Azure公式ドキュメントにも、Japan Eastリージョンに対応済みの旨の記載は見つかりませんでした(その他モデルも同様)
まとめ
いやあ、いきなりでしたね。待望の日本上陸。お待ちしておりました。
ありがとう Microsoft、ありがとう OpenAI。
国内リージョンでモデルのプロビジョニングが行えるようになることで、レイテンシーなどの性能面、既にAzure上にシステムを構築しているユーザーにとっては構成の簡略化、また企業での利用においては、国内に配置されたサーバーを利用する、またはデータが保管されるという点で大変需要が大きいのではないでしょうか。
GPT-3.5以外のモデルへの対応や料金体系などなど、ほかにも気になる点はありますが、続報を待ちたいと思います。