※ Zorin 12.4はUbuntu16.04ベースであり、Ubuntu16.04のバグがそのまま残っています(Bluetoothキーボードがうまく使えないなど)
次回リリースからはUbuntu18.04ベースとなるようなので、しばらく待った方がよいかも?
ZorinOS Ultimate 12.4を購入しました。
paypalを通して2,470JPY。
Linuxにしては珍しい有料OSですが、別にサポートが手厚いとかそういうわけではありません。
Liteに比べて多少の機能追加とデフォルトで入っているアプリケーションが多いくらいで、正直そこまでしてUltimateを導入する理由はありません。
(私はUltimateの付加価値というよりはカンパのつもりで課金しました。)
ZorinOSはUbuntuベース&&GNOMEベースなので、そのへんの知見がわりとそのまま通用します。
逆に言うと、この記事の内容も他のUbuntuベースのディストリやGNOMEに通用すると思います。
HW: Thinkpad X1 Yoga 3rd Gen
CPUファンが動くようにする: Thinkpad X1Yoga3特有
一部のThinkpadでは標準でCPUファンが回転しない問題を抱えています。
CPU側で温度制御がかかるので壊れるようなことはないのですが、その分クロックが落ちてまともに設定作業もできないので、まずこれを解決します
パッケージリストの更新
今upgradeまでするとCPU温度がとんでもないことになって大変なのでupdateだけ
$ sudo apt update
ファン制御の有効化
$ sudo vi /etc/modprobe.d/thinkpad_acpi.conf
options thinkpad_acpi fan_control=1
# 一度再起動する
$ sudo su
$ echo level 7 > /proc/acpi/ibm/fan
とりあえずこれでファンが全開で回り始める
thinkfanのインストール
$ sudo apt install thinkfan
$ sudo vi /etc/thinkfan.conf
# 上の方に下記を追記
hwmon /sys/devices/virtual/thermal/thermal_zone0/temp
$ sudo systemctl start thinkfan
# ファンの制御が始まればOK エラーが出れば設定ファイルが間違えている
# 自動起動の設定
$ sudo systemctl enable thinkfan
英語環境での日本語フォントが中華になる問題
たとえ日本人でもOSは英語で使いたいという場合が多いと思いますが、(要出典)
英語設定になっていると読みに行くフォントセットが英語向けになるので日本語フォントが気持ち悪くなります。
Fontconfigは$FC_LANG
を見てフォントセットを決定しているようなので、これをjaにすることで日本語向けのフォントセットを使うことができます。
$ vim ~/.profile
# 最下行に追記
export FC_LANG=ja
設定後一旦ログアウト。
日本語入力の設定
$ sudo apt install fcitx fcitx-mozc
$ im-config -n fcitx
# logout => login
CAPSをCtrlにする: GNOME特有
$ gsettings set org.gnome.desktop.input-sources xkb-options "['ctrl:nocaps']"
スケーリングを無効化する(等倍で表示する): GNOME特有
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface scaling-factor 1
アプリケーション
今は結構な数のアプリがsnapで入れられるようになっている模様。とても楽。
docker
$ sudo snap install docker
visual studio code
$ sudo snap vscode --classic
discord
$ sudo snap install discord
slack
$ sudo snap install slack --classic
おわりに
先述の通りUbuntu16.04のバグが残っており、Bluetoothキーボードが使えない問題が発生しました。
私にとってこの問題は非常に深刻なので、結局違うディストリに乗り換えています。
課金したときにユーザー登録の類が皆無だったからすでに新しくZorin12.4すら落とせないし(むしろURLさえわかれば誰でも落とせる)、次回リリース時もまた課金しないといけないんだろうなあ...