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JSTQB Foundation Level試験の勉強をして感じたこと

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はじめに

はじめまして、QAエンジニアの大城です。
2021年8月に実施された「第31回 JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level試験」を受験しました。
今回は受験勉強をした際に感じたことを書いていこうと思います。

JSTQBとは

JSTQBとは、日本におけるソフトウェアテスト技術者資格認定の運営組織で、 各国のテスト技術者認定組織が参加しているISTQB(International Software Testing Qualifications Board)の加盟組織として2005年4月に認定されています。
引用元:JSTQBの概要

海外でも有効な資格!

Foundation Levelとは

Foundation Level資格は、ソフトウェアテストに関与するあらゆる人々を対象にする。Foundation Level資格の対象者には、テスト担当者、テストアナリスト、テストエンジニア、テストコンサルタント、テストマネージャー、ユーザー受け入れテスト担当者、ソフトウェア開発担当者などが含まれる。このFoundation Level資格は、ソフトウェアテストについて基本的な理解を望む方、例えば、プロダクトオーナー、プロジェクトマネージャー、品質管理マネージャー、ソフトウェア開発マネージャー、ビジネスアナリスト、IT部門長、経営コンサルタントのような人にも適切である。
引用元:ISTQBテスト技術者資格制度 Foundation Level シラバス 日本語版 Version 2018V3.1.J03

ソフトウェアテストに関する基礎的な知識を問われ、ソフトウェアテスト全般に対する理解力が求められる内容となっています。

勉強するうえで(個人的に)感じたこと

最初はとにかくとっつきにくい
私は5年程ソフトウェアテストに携わっていますがこれまでテスト業務に関する資格勉強などはしておらず、テスト業務に関する知識は実務経験から得るものが大半を占めていました。
テストに関する用語でも現場独自の意味合いで理解していたためJSTQBで定義されている内容とは若干ズレていたり...
自分では理解していると思っていたことと意味合いが異なることが多々あったので困惑しました。

業務内容についてギャップがある
先述の内容と少々被りますが、用語の意味だけでなく実務においてもズレを感じました。
これまで自分が総合テスト(システムテスト)として設計・実行してきたテストケースの多くが単体・結合テストの粒度であり、総合テストで見るべきソフトウェアプロダクト全体に観点を向けた検証が希薄になっているので、本来総合テストで求められているテストレベルとズレがあることに気づきました。

しっかり身に付ければ仕事の幅が広がる
テスト技法・戦略などの知識を活用できれば、業務を効率的に進めることができるのはもちろんですが、
JSTQBを軸に考えることで、他社の方と仕事する場合や社外セミナーなどの理解向上にもつながると思います。

試験内容

試験で出題された中では以下の問題が印象に残っています。
テスト技法:境界値分析
一般的な「境界値の範囲に含まれる値と含まれない値を確認する2ポイント境界値分析」の他に、
「境界値とその両隣を確認する3ポイント境界値分析」という考え方があり、どちらの手法をとるかで確認するパターン数が変わってきます。
図解自体はシンプルなものでも、テキストで条件を追加されるため見た目以上に複雑に感じる問題でした。

テスト手法の違い
「静的テスト⇔動的テスト」や「ブラックボックステスト⇔ホワイトボックステスト」といったテスト手法の違いや正しい手法について問われる問題が複数出てきました。
単純な問題ですが、用語の意味をしっかり理解していないとこんがらがってしまい間違えてしまうので正解できないともったいない問題です。

勉強して良かったこと

業務内容と比較して現状どこまで実践できているのか把握できるようになりました。
JSTQBに基づいたテスト戦略などを取り入れるには少なからず今の業務フローを見直す必要があるのですぐに導入するのは難しい部分もありますが、現状の課題について考える軸が増えたので今後の取り組みをイメージしやすくなりました!

最後に

もうじき受験結果が発表されるので、合格した暁にはテスト技法について書いてみようかと思います。

第32回FL試験 申込受付:2021年10月14日(木)15:00~11月30日(火)15:00(予定)
興味のある方はぜひ!

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