はじめに
Autonomous Databaseの新機能で、表AI支援機能があります。この機能は、Database Actionsのツール群であるData Studioに追加されたものです。
表AI支援機能によって、テーブル内の列の追加、削除、名前変更、また、自然言語AIプロンプトを使用して、ローカルスキーマ内のテーブルにあるデータを拡張または修正できます。例えば、曜日や報告四半期の列を追加したり、2組の地理座標間の距離を導出したりすることで、分析用のデータを準備できるようになります。
表AI支援機能を使う前提条件として、Data Studio にAI Profileの作成、登録をする必要があります。
本記事では、Data Studio にOCI 生成AIサービスを AI Profile に登録する方法をご紹介します。外部の生成AIサービスであるOpenAI,Cohere,Google,Anthropic,Hugging Faceを使うこともできますが、OCIの生成AIサービスは低価格で利用できますので、コストバリューが優れていると思います。
1. 資格証明の作成
Autonomous Database を 23ai で作成して、Database Actions の Data Studio の左下の[設定]をクリックして、Data Studio設定画面のメニューから資格証明を選択し、[資格証明の作成]をクリックします。
AIプロファイルを作るには、資格証明が必要です
資格証明の作成の画面から、[OCIクラウド・シェルを使用して作成][Oracle Cloud Infrastructure署名キー][クラウドのユーザー名とパスワード]のいづれかの方法で、資格証明を作成します。[OCIクラウド・シェルを使用して作成]は、OCIクラウド・シェルからコマンドを実行して作成します。
[Oracle Cloud Infrastructure署名キー][クラウドのユーザー名とパスワード]は、OCIのユーザー設定からAPIキーか認証トークンを作成して、パラメータ情報を入力して、資格証明を作成します。
2. AIプロファイルの作成
Data Studio設定画面のメニューから AI profile を選択し、最初に資格証明を選択します。次にAIプロバイダをOCIに選択します。その後、AIモデルは、6つ(cohereが3バージョン、llamaが3バージョン)あるうち、[meta.llama-3.3-70b-instruct]を選択します。プロファイル名を入力し、[AIプロファイルの作成]をクリックし、AIプロファイルを作成します。
詳細なAIモデルを選択するには、資格証明を選択する必要があります
もし、詳細なAIモデルを選択できない場合、AIプロバイダをOCI以外(OpneAI等)を一度選択して、再度、AIプロバイダをOCIに戻すと、詳細なAIモデルを選択できるようになります
2025年7月31日時点、[meta.llama-3.3-70b-instruct]モデルのみが認証成功するものと思われます(AIプロファイルは試験的なので、将来、認証成功するAIモデルが変わることは十分あり得ます)
AIプロファイルを作成後、上のAIプロファイルから作成したAIプロファイルを選択し、[AIアクセスのチェック]をクリックします。緑のGenerative AI Loading from Gererative AI service の文字が表示されたら、AIプロファイル作成成功です。
さいごに
Data Studio にAIプロファイルを登録することで表AI支援機能やAI機能な必要なデータのロードができるようになります。AIを活用した Data Studio, Autonomous Database にご期待ください。
表AI支援機能の使い方については、こちらの記事をご覧ください