はじめに
自社サービスのYouTubeチャンネルが立ち上がってから早3年、
当初からWEBデザイナーにもYouTube用サムネイルのデザイン依頼がくるようになりました。
立ち上がった当初は、サムネデザインのノウハウがなかった為
いざ作ってみて配信されると
「他のサムネに負けてる気がする…」「何かしっくりこない…」
と、モヤモヤしながら作成していました。
3年経って、これまでの制作ノウハウやデータが溜まってきたので、記事化することにしました。
サムネイルって何?
サムネイルとは、
YouTubeなどの動画サイトを利用する際に表示される小さいサイズの画像です。
クリックして中身を確認しなくても、
目で見たときにその内容が一瞬で分かるような、
実際よりサイズを縮小して表示した画像をサムネイルと呼んでいます。1
では、サムネイルはなぜ必要なのでしょうか?
視聴者が一番最初に目に留めるのがサムネイルだから です。
簡潔でキャッチーなサムネイルは、視聴者が思わず見たくなる傾向があります。
私たちも、YouTubeを見ていて思わずクリックしたくなるサムネイルありますよね。
- 視聴者の注目を集めるため
- 動画の内容を伝えるため
- チャンネルを覚えてもらうため
主にこの3つの目的を達成するために、サムネイルを作る必要があります。
サムネイルをクリックする率が増えると起こる 好循環 とは?
サムネイルのクリック率が増えると、
その動画は、多くの人が見たくなる 「良質な動画」 だとYouTubeが認識します。
↓ その結果 ↓
- YouTubeホーム画面に「オススメ動画」として表示される回数が増える。
- 他の動画を見た視聴者に「オススメ動画」として表示される回数が増える。
つまり!
魅力的な サムネイルを作ること = 動画SEOに貢献できる のです。2
先に考えておきたい視聴者ニーズ
前提として、見てくれている視聴者のことを忘れてはいけません。
需要やターゲットを無視した動画やサムネイルは、クリック率に顕著に現れます。
極端な例ですが、
- 料理チャンネルなのに、突然筋トレ動画を配信
- 丁寧な生活のVlog系動画なのに、サムネはなぜかゲーム実況風デザイン
など、視聴者のニーズに合ってないパターンは、
そもそもクリックも視聴もされなくなってしまいます。
視聴者が何を目的に自分のチャンネルに来てくれているのか
を考察・分析しましょう。
自社運営チャンネルの場合
自社では「ポイ活(=ポイント活動)」を推進するサービスを運営しています。
運営チャンネルも「ポイ活」に特化した情報を配信しています。
なので、「ポイ活」にまつわるお得な情報を知りたい視聴者層がメインになっています。
ときどきポイ活とは関係のない配信を行ったこともありますが、
やはり、再生数・サムネクリック数ともにかなり伸び悩みました。
この時あらためて、視聴者が 「ポイ活」「お得情報」 を求めているのだとわかり、
それからはニーズに合ったポイ活情報をメインに配信するようになりました。
クリック率の良いサムネイルとは?
一般的にクリック率が 8% に近ければ近いほど、
「良質な動画」 として、YouTubeのアルゴリズムに認められます。
サムネイルクリック率とは、
動画がYouTube上で表示された回数に対して、サムネイルがクリックされた回数から計算した確率です。
YouTube Studioの「アナリティクス」で確認することができます。
クリック率 | |
---|---|
一般的 | 3~8% |
優秀 | 8%以上 |
理想 | 10%以上 |
自社運営チャンネルの場合
ちなみに、自社運営チャンネルでの最高クリック率は、6.7% (普段は2~3%をうろうろしてます)
このときのサムネのテキストは…
いわゆる釣りサムネでした。
はじめて実施した本気の釣りサムネだったので、
余計に深刻感があって興味を引いたのではないかと思います。
いくつか分析した結果、以下のキーワードや内容を匂わすものは、
クリックされやすい傾向にありました。
・釣り系(※やりすぎ注意!)
・時事ネタ系(GoTo系、マイナポイント等)
・楽して稼げる系(不労所得、簡単、自動)
デザインだけでなく、
動画で取り上げる内容やサムネに乗せるキーワードも重要 なことがわかります。
チャンネルを立ち上げたての場合
チャンネルを立ち上げたての場合、作った動画を配信しては都度分析をしましょう。
効果があった・なかったのはなぜか?
↓
仮説を立て考察し、改善策を練る
↓
再度配信し効果測定
とPDCAを繰り返すことが大事です。
サムネイルだけでなく、投稿量・投稿時間・内容・配信媒体など
多角的に分析することが大事です。
目を引くサムネイルをデザインするコツ
デザインの細かいところまで触れると無限に時間がかかるので、
最低限押さえておくとよいことだけまとめました。
1.同じジャンルのサムネイルを参考にする
動画のジャンルによってサムネイルのテイストを変えるようにすると、
より雰囲気のあるサムネイルにできます。
ジャンルごとのデザインの特徴をしっかりとリサーチしましょう。
以下のサイトでは、ジャンルごとに分けてサムネイルイメージを閲覧できるので、
デザインのトンマナ3に悩んでいる場合、参考にするとよいでしょう。
2.テキストを見やすいサイズにする
サムネイルに載せるテキストはなるべく 「大きく・短く」 を意識し、
強弱をつけて印象に残りやすいサムネイルを作りましょう。
原則、サムネには細字のフォントは使わないほうがよいです。
3.コントラストを強くする
色の強弱 を意識しましょう。
コントラストが強いデザインになっているかどうかを確認する際は、
画面をグレースケールにすると確認がしやすいです。
グレーにしたときに、見にくさがあったらデザインのコントラストが弱くなっています。
カラーの状態でも、なんだかぼんやりした印象になっているはずです。
色の明度・彩度の差をはっきりとさせて、メリハリのある配色を心がけましょう。
4.ジャンプ率を意識する
文字のコントラストを強めるために、ジャンプ率も意識するとよいです。
ジャンプ率とは、デザイン上にある文字サイズの比率のことです。
以下のように、文字情報の優先度をつけて、文字サイズを細かく調整しましょう。
文字のジャンプ率を高めることで、
よりメリハリのあるサムネイルデザインを作ることができます。
5.右下にタイムインジケーターが入ることを念頭にデザインする
動画を配信すると、サムネイルがYouTube上に表示されますが、
その時、YouTubeの仕様で右下に 「タイムインジケーター」 が表示されます。
これは動画が何分あるかを知らせるためのもので、絶対に入るものなので、
この部分には大事な文字やデザインをかぶせないように、注意しましょう。
おわりに
いかがでしたか?
せっかく動画を作るからには、たくさんの人に見てもらいたいですよね。
上記の内容を生かして、たくさんクリックされる素敵なサムネイルを作ってください!
サムネイルデザインをもっと細かく勉強したい!という人は、
以下のページが非常に参考なると思いますので、ぜひ閲覧してみてください。
-
「サムネイルの意味とは?画像サイズから作り方のポイントまで徹底解説」より一部引用 ↩
-
「【YouTubeサムネイルの作り方】3つのルールを紹介」より一部引用 ↩
-
トーン&マナーの意 ↩