Vagrantでつくった環境を、Chefでプロビジョニングし、それをserverspecでテストします。
前提環境
以下のものがインストールされている必要があります。
- Vagnrat
- chef-solo
- knife
- serverspec
作業ディレクトリの用意
> mkdir infra-tdd
> cd infra-tdd
Vagrantの立ち上げ
Vagrantを立ち上げます
vagrant box add **** であらかじめboxを登録する必要あり。
vagrant init opscode-centos-6.4
vagrant up
これでVagrantサーバーが立ち上がるので、
> vagrant ssh
でVagrantサーバーにsshログインできればOK。
Vagrantサーバーの接続情報を次のコマンドで.ssh/configに追記しておきます。
> vagrant ssh-config --host infra-tdd >> ~/.ssh/config
Chefレポジトリの準備
knife-soloを使ってChefレポジトリを初期化します。
> knife solo init .
次に、先ほどのVagrantサーバーをChefのnodeとして追加してあげます。
> knife solo bootstrap infra-tdd
これでnodeとして追加されるほか、VagrantサーバーにChefがインストールされます。
テストの用意
今回はTDDなので、serverspecを使ってテストを先に書いて行きます。
> serverspec-init
を実行すると、いろいろ聞かれるので答えていきます。
Select OS type:
1) UN*X
2) Windows
Select number: 1
Select a backend type:
1) SSH
2) Exec (local)
Select number: 1
Vagrant instance y/n: y
Auto-configure Vagrant from Vagrantfile? y/n: y
+ spec/
+ spec/default/
+ spec/default/httpd_spec.rb
+ spec/spec_helper.rb
+ Rakefile
spec/default/httpd_spec.rbというファイルが既に作られているので、以下のように編集(余計な部分を削っただけです)
require 'spec_helper'
describe package('httpd') do
it { should be_installed }
end
「httpdがインストールされているべき」といったTDDならぬBDD(振る舞い駆動開発)っぽい感じでテストが書けます。
テストの実施
いよいよテストを実施してみます。
> rake spec
これだけでテストが実行されます。実行結果は以下のようになります。
/System/Library/Frameworks/Ruby.framework/Versions/2.0/usr/bin/ruby -S rspec spec/default/httpd_spec.rb
F
Failures:
1) Package "httpd" should be installed
On host `default`
Failure/Error: it { should be_installed }
sudo rpm -q httpd
パッケージ httpd はインストールされていません。
expected Package "httpd" to be installed
# ./spec/default/httpd_spec.rb:4:in `block (2 levels) in <top (required)>'
Finished in 3.6 seconds
1 example, 1 failure
Failed examples:
rspec ./spec/default/httpd_spec.rb:4 # Package "httpd" should be installed
/System/Library/Frameworks/Ruby.framework/Versions/2.0/usr/bin/ruby -S rspec spec/default/httpd_spec.rb failed
httpdがインストールされていないので、テストが通りません。
レシピの用意
次に、テストを通すためのapacheをインストールするレシピを準備していきます。
> knife cookbook create apache -o site-cookbooks
site-cookbooks/apache/recipes/default.rbが出来てますので、これを編集します
package "httpd" do
action :install
end
service "httpd" do
action [ :enable, :start ]
end
このレシピをnodeの設定ファイル(nodes/infra-tdd.json)に追加
{
"run_list": [
"recipe[apache]"
]
}
プロビジョニングの実行とテスト再実施
以下のコマンドでinfra-add(Vagrantサーバー)に対してChefによるプロビジョニングが行われます。
> knife solo cook infra-tdd
これで、httpdがインストールされたはずなので、serverspecによるテストを再実施してみます。
> rake spec
/System/Library/Frameworks/Ruby.framework/Versions/2.0/usr/bin/ruby -S rspec spec/default/httpd_spec.rb
.
Finished in 4.01 seconds
1 example, 0 failures
今回はちゃんとテストが成功しました。
以上のような流れでVagrant、Chef、serverspecをつかったTDDが行えます。