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PowerPlatformの環境間のソリューションの移行で学んだこと

Last updated at Posted at 2024-04-03

はじめに

本記事の主な目的は、PowerPlatformの環境間でソリューションを移行する際に困った経験を共有することで、読んでくださる皆さんが私(著者)の屍を踏み越えてより楽に移行作業をできるようになることです。

ソリューションとは

Power Platformのソリューションは、Windowsのフォルダのように機能し、PowerApps、Dataverseテーブル、Power Automateフローなどのコンポーネントを一つのパッケージ内で整理し、バージョン管理と環境の移行に役立つツールです。

詳しくはこちらを見てください。

ソリューションのエクスポートとインポートの方法

こちらに関してはすでに記事があるのでそちらの記事を参照してください。

本記事ではskuramotoさんが注意と書いているインポートできなかった際のトラブルシューティングを詳しく説明します。

インポート時のエラーとトラブルシューティング

  1. ソリューションをインポート
  2. 参照
  3. zipを選んで
  4. 次へ
    いざ、インポート!っと思いきや
    「依存関係がありません」


どうやら、依存関係のあるものは移行先の環境にすべてあらかじめ存在していないといけないようです。

エラーとなった場合の解決方法

時には、うまくいかない時があります。そんな時は、問題解決に全力を注ぎましょう。
移行に必要なコンポーネントを特定するため、「依存関係がありません」の隣の「リストを表示」ボタンをクリックして、不足している要素(テーブル、フロー、接続、等々)を確認し、それらをソリューションに追加します。

例えばテーブルが不足している場合:

  1. 「既存を追加」を探して、「テーブル」セクションへ
  2. 必要なテーブルを見つけ、選択してください
  3. 「次へ」をクリックして進み、「追加」でテーブルをプロジェクトに含めます

依存関係のリストを表示した際に、接続の表示名が「○○○○○_sharedc…」となって見たい情報が見えなくなってしまうと、どれを選べばいいのか分かりにくくなりますね。ここで役立つのが、開発者の親友、F12キーです。

  1. F12を押して開発者ツールを開きます
  2. 「要素を検証」を使って、省略された表示名をクリックします。すると、その全文が表示されます
  3. これで、表示名の全貌がクリアに。あなたはもはや、謎の表示名に惑わされることはありません

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もう一度インポートの作業を行えば今度は問題なく行えるでしょう。
またエラーが出た場合また同じ方法で対応しましょう。

そもそもエラーを出さないために

移行前の準備として、まずはテーブルと選択肢から成るソリューションを移行し、続いてアプリやフローを含むソリューションの移行を行います。

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この方法にするメリット

  1. 移行がしやすくなる:基盤となるものがまとまっていて、それさえ移行していれば後で移行されるフローやアプリでは依存関係の不足は起こりにくい

  2. トラブルシューティングを簡単に行えるようになる:ソリューションごと果たしている役割が明確になっているので、トラブルが出た際の影響範囲が絞られて、修正も簡単になる

まとめ

本記事は著者が試行錯誤して得た知識や対処法について解説しました。
PowerPlatformのソリューションの移行に関してお役に立てれば幸いです。

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