先月より、Treasure Dataの新しいWeb管理コンソールがベータ版として利用可能になっています。
New Treasure Data Console in Public Beta
全体的なデザイン変更と処理高速化(サクサク動きます)がなされており、かつ、上記リンクにあるように「a full-featured Integrated Development Environment (IDE) for processing and analyzing data」(データ処理と分析の統合開発環境)を目指した機能が追加されています。
今回はその中でも、SQLによるアドホック分析作業の効率化をサポートする新機能について、いくつか簡単に紹介したいと思います。
新コンソールの利用方法
まずは新コンソールを利用する方法ですが、既存のコンソール画面上部にある「TRY NEW VERSION」をクリックすることで、新コンソール画面に切り替わります。
旧コンソールに戻る場合は、新コンソールトップ画面の右上「RETURN TO OLD CONSOLE」をクリックすれば戻ることができます。
クエリ編集画面内でのテーブルプレビュー表示
左メニューの「Queries」の「+」ボタンを押して、新しいSQLを作成する画面に行き、データベース名「sample_datasets」とテーブル名「nasdaq」を選択すると、該当テーブルのデータプレビューが編集画面の下段に表示されるようになりました。実際のデータや型を眺めながらSQLの編集作業ができるというのは、非常にありがたいですね。
カラム名入力補完機能
ユーザ様からご要望の多かったカラム名の入力補完機能が実装されました。長いカラム名を利用している場合はかなり作業が効率化されますね。テーブル名はもちろんですが、キーワードの入力補完機能についても強化されて便利になっています。
カラム名のダブルクリック入力
左側テーブル情報のカラム名をダブルクリックすることでも、カラム名を自動入力できるようになっています。より直感的に編集作業ができますね。
関数名入力補完機能
カラム名でなく関数についても入力補完機能が実装されています。よく利用するTD_TIME_XXX関数についてももちろん対応しています。関数名を忘れそうになっても、入力補完のサジェストをみれば思い出すことができるので、ドキュメントを参照する手間が減りますね。
クエリーフォーマット機能
こちらも要望が多かった機能かと思いますが、編集中のSQLクエリをフォーマットできるようになりました。編集ボックス上部にある「Reformat」をクリックすることで、編集中のSQLを綺麗にフォーマットしてくれます。構文ミスなども見つけやすくなるので便利な機能ですね。
ショートカットキーによる作業の効率化
SQL実行を「コマンドボタン + リターン」で即実行可能になっています。こちらは地味ながら、アドホックにSQLの編集と実行を繰り返す場合には、確実に作業効率が上がる機能ですね。
クエリー結果をその場で確認可能、クエリの編集と結果確認をよりインタラクティブに
SQLの実行結果が、SQL編集ページの下記に表示されます。結果が期待通りかすぐ確認でき、間違っていたらそのままSQLをその場で修正し再実行可能、またさらに深堀して分析する際にもSQLを再編集して即実行できます。ページ遷移が発生しないので、ストレスがなく、よりインタラクティブな分析が可能となっています。
結果のページ閲覧が可能に
こちらもアドホックな分析作業を効率化させる機能となっています。従来のコンソールでは、SQL結果についてはコンソール上では100件プレビュー表示でしたが、新コンソールではSQLの結果について、より多くのデータを眺めて、考察することができるようになりました。
まとめ
以上、簡単にTreasure Data新コンソールの機能について一部紹介しました。まだベータ版というステータスですが、ぜひ試していただければと思います。そして、お気付きの点や要望などあれば、サポートまでフィードバックしてくださいね。
他の機能についても後日紹介したいと思います。