0
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

ChatGPT を産んだサム・アルトマンの目的、ロードマップの「凄さ」

Posted at

AI は人類の仕事を奪うのか?

ゴールドマン・サックスが発表したレポートによると
「AI は3億人のフルタイム雇用に相当する」
という。
(参考:https://www.cnn.co.jp/tech/35201935.html)

それはつまるところつまり、
「AI は三億人のフルタイム雇用を奪う」と理解することもできる。

ハリウッドにて、脚本組合と俳優組合がそれぞれストライキをし、要求している。
いくつかの要求があるようだが、その中に「AI に仕事を奪われる懸念」に合致する要素があった。
賃上げや労働環境の改善のほかに、「脚本家や俳優の仕事を奪うようなAIの使用を規制せよ」という要求を提示しているのだ。

  • 俳優のデータをデジタル化し、それを使い回すこと(AI を使ってデータから自然な演技映像を生成してしまうこと)への対策要求
  • 脚本を自動生成して脚本家の仕事を奪うことへの対策要求(これは、同じく米国で訴訟が増えているという、「作品がAI に無断流用された」という作家たちの訴えにも通じるものがある)

(参考:https://wired.jp/article/hollywood-sag-strike-artificial-intelligence/)
(参考:https://gigazine.net/news/20230714-hollywood-studios-want-actors-ai-replicas/)
(参考:https://www.sankei.com/article/20230510-JVBB32AFXNKOHJ56AHZUENEGJA/)

ChatGPT は人類を餓死させるのか?

ChatGPT を生み出した天才、サム・アルトマンの「目標」を知った時、
…天才ってほんと、見てる「先」が違うなぁ、と震えた。
彼にはロードマップが見えていたのだ。
ChatGPT という革命的な成果は、彼にとってはそのロードマップ上の一つのマイルストーンに過ぎなかったのだ。

サム・アルトマンの目標は「人類を労働から解放すること」だというのだ。
彼はこう言ったという「あなたは、労働しなくていい」
なるほど、仕事を奪っていくAI たちの様相からも、さもありなん、である。
しかし彼は、人類から「仕事と利益を奪う」ことを目的としていたのではないのである。

2016年5月、
ベーシック・インカムの実験を通して、ベーシック・インカムの実現性(と人間のモチベーションについて)の答えを出す、とサム・アルトマンは発信しており、
彼の会社が実験をした。
(参考:https://www.businessinsider.jp/post-105138)

2021年には、数年以内に、北米の人々へのベーシック・インカムを実現する、とも発言しているという。

つまりこういうことらしいのである。
サム・アルトマンは、
「ChatGPT が担った仕事で得た売上、利益を、人類に還元する。あなたはもう労働しなくてい」

仕事を奪って餓死させるのではない。
我々が子供の頃の科学雑誌で見た「人間のかわりにロボットが働いてくれる」未来を、
ガチで創出しようとしているのがサム・アルトマンなのである。
人間のかわりに働いてくれるのは、コーヒーをいれてくれたり、新聞を持ってきてくれたりするロボットのようなものを想像していたけれども、
頭のいいサム・アルトマンは「コンピュータが働いて利益を出して、人々にそのお金を渡す」という、経済の中に夢のロボットを生み出そうとしているのである。

不正受給を避けるために

サム・アルトマンが、ベーシック・インカムの実験、ChatGPT の公開に続いて世に発射したのが「Worldcoin」、仮想通貨である。
ChatGPT で生み出した(あるいは労働者から奪ったかもしれない)利益を還元する、
ベーシック・インカムとして実現するための仕組みとのことである。

ベーシック・インカムの課題の一つに「不正受給」がある。
それは「ディープフェイク」という、巧妙で深刻な、AI 時代の「嘘」に対する対策をも生み出したのである。

高性能なAI くんは、画像だけじゃなく動画も簡単に生成してくれる、という。
それは悪用すると、「本人が言ってない発言を、さも発言したかのような動画」の生成を簡単にすることとイコールとなる。
この危険性は、先般、戦争当時国の首長の「フェイク動画」が拡散された際に、
人々が恐怖を感じたものである。
仮に大国の首長が「我々は紛争解決のために核ミサイルの発射を決定した」と発言してるような…記者会見映像が流れたらどうなるか。
人々はパニックとなり、場合によっては「対策としての先制報復」という行動に繋がって、
本当にミサイルが発射されてしまうかもしれない。

AI 時代は「お前、ほんとにお前なのか?」という大きな課題を生み出した時代なのである。

その課題に対して、天才サム・アルトマンは「虹彩認証」を用いることにしたらしい。
それが、Worldcoin。
「あなたが本当にあなた」と虹彩認証にて登録された人たちに、ベーシック・インカムが配られる、という考え方とのことである。
(参考:https://wired.jp/2021/11/12/get-free-crypto-orb-scans-eye/)

…サム・アルトマンの「夢を実現するためのロードマップ」、
ちょっとスケールと頭の良さがすごすぎて…
私が可愛い柴犬だったら、腹を丸見せして、完全服従する他無い。
凄いよ、サム・アルトマン…

0
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?