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Mini GameJamのすゝめ

Last updated at Posted at 2017-12-24

はじめに

メリークリスマス!明治大学総合数理 Advent Calender 2017の最終日25日目の記事です。本記事ではRyosukeClamassssと共に2015年の12月に4回行ったMini GameJamの話を書いていきます。

そもそもGameJamとは

GameJamとは短期間でゲームを作成するハッカソンのようなものです。48時間でアイディア出しから実装まで全てを行ってゲームを作成するかなり無茶なイベントです。私はRyosukeClaに誘われて2015年11月に行われたバンダイ・ナムコ カタログIP GameJamに参加して、ゲーム作りなどしたことなかった私は参加一月前からやりだしたUnityでかなり付け焼き刃な状態で臨んできました。このときのGameJamでは、チームは即席で作られ、バックグラウンドも皆ばらばらでした。私のチームはプロばかりで、素人同然の私は何かできないかと思いながら、とにかく案出しを頑張ろうとしたり簡単な3Dモデリングをやるような感じでした。足を引っ張ってばかりでしたが、メンバーのおかげで予定していたようなゲームができあがりました。48時間と長く辛く、己のレベルの低さも思い知らされましたが、一からものを作るということの楽しさを知ることできた良い経験でした。

「何か作ろう。」

そこから約一月後、RyosukeClaと大学からの帰路にて、GameJamの思い出について語っていました。GameJamで得た「何かを作る感覚」を2人とも忘れられなかったのです。RyosukeClaがふと言います。

「何か作ろう。」

と。でも一から作るのは大変なので、とりあえず何かのゲームを各人が模倣するところから始めることにしました。そこで、お互いに何か既存のゲームを上げて、一方が上げたゲームをもう片方が作ることにしました。しかもその話の次の日の夜中に2時間くらいでやろうと。(水曜の夜中にやることになりました。ちょうど次の日が休みでした。)これがMini GameJamの前身です。

とにかく簡単なものから始めたいと、再現できそうなゲームを互いに上げました。それで決まったのが、RyosukeClaがMineCraft、私がAngry Birds。

迎えた当日。Skypeをオンにし、通話をしながら始めます。進捗報告をちょっとずつリアルタイムで実況しながらそれぞれのゲームを作り始めました。当初の予定の2時間からちょっとオーバーして3時間程で完成したのがこちら。

RyosukeCraft by RyosukeCla
空間を歩き回ってブロックを置いたり壊したりできます。足音が鳴るのが良い感じ。
Screen Shot 2017-12-25 at 01.55.58.png

SmilyBird by ryunryunryun
赤い球を飛ばして青い球を倒すゲーム。当たったブロックは壊れる。
Screen Shot 2017-12-25 at 01.57.55.png

細かなバグは取り切れていませんが、もととなるゲームの最低限のポイントを抑えたゲームを作成することができました。

Mini GameJamの始まり

模倣ではあるものの、それなりなものができたことに楽しさを覚えた私達はこれなら独自のゲームでもできるのではないか、となりました。ですが、全てを一から考えて作るのは難しいので、カタログIPのGameJamでもあった通り、何か大きなテーマをお互いに考えて、それを元に作ろうとなりました。また、時間にもきちんと制約を付けて次のようなプランで私達なりの"Mini GameJam"を行うことにしました。

当時のLINE画面です。
Screenshot_20171225-023551.jpg

互いにもう片方のためにテーマを考えてきて、そのテーマを開示後に、10分の準備と2時間の実装を行うといったプランです。タイム設定は前回も3時間くらいで終わったし、今回も2時間くらいでやれるだろうと思ってました。ただただ無謀でした。

さて、当日の23時(前回の3日後の土曜の夜。スパンが早かった。)Skypeを繋ぎ、お互いに考えてきたテーマを発表します。RyosukeClaは「レベルが上がる」、私は「RPG」というテーマを持ってきました。偶然にもお互いにかなり大きなテーマとなりましたが、この時はまだこのテーマ選択が私達の首を締めることになるとは知る由もありませんでした。

10分の思考時間中。紙にアイディアを書きなぐります。まずはコンセプトからです。私はお店の経営シミュレーションを作ろうと考えました。すると、あれも入れたいこれも入れたいでどんどんとアイディアが膨れ上がります。とにかく上げていくこの時点で、もう2時間では無理な香りがしてきます。RyosukeClaもRPGという案からFFのようなゲームを連想して、時間の足りなさをうっすらと実感してきます。

実装開始。私は使い慣れたProcessing、RyosukeClaはUnityにて実装を始めます。兎にも角にもどちらも同様に最初は基礎的なオブジェクトやクラスを作るところから始めます。せっせと作りますが、迎える最初の現状報告。基礎すら完成しません。この時点でいかに2時間が短いかを実感します。

2時間経過後。当然終わっていません。それどころか、終わる目処も立ちません。ですが、ここが身内だけでやる良いところで、とりあえず終わるまでやろうと決めました。そこからはもう後1時間、もう後1時間と延長に次ぐ延長です。23時に始めたこのMini GameJam、終わったのはなんと翌朝9時過ぎ。何と10時間も実装していました。

その証拠です。
Screen Shot 2017-12-25 at 02.31.53.png

時間は大幅にオーバーしましたが、なんとか完成までたどり着きました。それがこちらです。

RyosukeQuest by RyosukeCla
フィールドを歩き回って出て来る敵と戦うゲーム。アクティブタイムバトルを採用。
Screen Shot 2017-12-25 at 03.08.46.png

FujiwaraNoOmise by ryunryunryun
予算を元に商品開発をして店を経営するゲーム。レベルが上がると売れる商品が増える。
Screen Shot 2017-12-25 at 03.09.12.png

クソゲーではありますが、それなりのクオリティのゲームができました。終わった後に互いのゲームを送り合って、遊ぶ瞬間の達成感と楽しさは今でも覚えています。

ただ、予想以上に時間がかかりすぎて、テーマの見直しやプランの見直しが必要とされました。

参加者が増えて

前回から1週間後、新たなメンバーmassssを加え、3人で行うことになりました。前回の2時間という短さを反省するかと思いきや、何と今回は精神論で乗り切ることにしました。

「その後があるとは思わないこと。」
Screen Shot 2017-12-25 at 03.18.51.png

ネタバレをしますが、今回も0時スタート9時終わりの大幅オーバーでした。
Screen Shot 2017-12-25 at 03.19.41.png

今回は3人ということもあり、みんなが各々テーマを考えてきて、それを残りの2人のどちらかに渡すという風にしました。その結果各自が考えたテーマとそれを誰がやるかの組み合わせは次のようになりました。

考えた人 テーマ やる人
ryunryunryun スロット RyosukeCla
RyosukeCla シューティング massss
massss 音ゲー ryunryunryun

前回の反省を少しだけ踏まえた私とRyosukeClaはスロット、シューティングという前回と比べれば実装のしやすそうなテーマを選びました。初参加のmassssの音ゲーは、、、作ったこともなかったので辛かったです。

今回も進捗報告を合間合間に挟んだのですが、進捗のスクショを1枚以上取ることにしました。前回は2人でやっていたので画面共有をすればよかったのですが、3人ともなると画面共有が当時のSkypeではできなかったのが原因です。それに、スクショなら時間の短縮にもなります。

それでは、今回の成果発表です。12月20日とクリスマスに近かったのもあってか、サンタ関連の作品が2点ありました。

Santa No Osighoto by RyosukeCla
サンタが家を獲得していくゲーム。スロットが揃えば行動ができる。BGMや素材も自作。
Screen Shot 2017-12-25 at 03.35.53.png

三太寿司 by ryunryunryun
男の子が音楽に合わせて寿司を頼んでくるので、それ通りに提供するゲーム。
Screen Shot 2017-12-25 at 03.36.12.png

ShootingGame by massss
迫ってくるゾンビを打ち倒すゲーム。Pauseでザ・ワールドができる裏技がある。
Screen Shot 2017-12-25 at 03.37.13.png

この後、3回目のMini GameJamもこの1週間後に行いましたが、年末で各自予定があったこともあり完遂できませんでした。ただ、RyosukeClaは自身の作品を完成させ、何とAppStoreでリリースしました。(もう期限切れなのですが、、、)

ふりかえって

模倣回を含めて、2015年の12月中に4回のゲーム作成回を行いました。実はもうこれ以来Mini GameJamは行っていません。何度かやろうやろうとなってはいるのですが、いかんせん時間を食うのが理由です。ですが、このときの経験が確実に私達の中で生きていて、Mini GameJamという形ではありませんが、京都へゲーム開発旅行なんかも2016年の春に行きました。

振り返ってみると、できあがったのは全部クソゲーです。クソゲーではありますが、数時間で何かを0から作り上げるということは思い出にもなります。終わった後に互いのゲームで遊ぶ瞬間も最高です。皆さんもぜひMini GameJamをやってみてください。

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