背景
Red Hatは2018年の11月15日にRHELの次世代バージョンRHEL8のベータバージョンを公開した。
ダウンロードはしたもののインストールして試すまでには至らなかったが時間があったのでちょっと調べて使ってみました。
製品リリースは2019年中とのこと。
コンセプトは「Application Streams」らしい。
Fedora28がベースとなっていてカーネルも従来RHEL7の3系から4.18となっている。
リリース履歴
リリース | 製品リリース日 | Red Hat がリリースするエラータ日 | カーネルのバージョン |
---|---|---|---|
RHEL 7.6 | 2018-10-30 | 2018-10-30 RHBA-2018:3014 | 3.10.0-957 |
RHEL 7.5 | 2018-04-10 | 2018-04-10 RHEA-2018:0700 | 3.10.0-862 |
RHEL 7.4 | 2017-07-31 | 2017-07-31 RHBA-2017:1850 | 3.10.0-693 |
RHEL 7.3 | 2016-11-03 | 2016-11-03 RHEA-2016-2544 | 3.10.0-514 |
RHEL 7.2 | 2015-11-19 | 2015-11-19 RHEA-2015:2461 | 3.10.0-327 |
RHEL 7.1 | 2015-03-05 | 2015-03-05 RHEA-2015:0524 | 3.10.0-229 |
自分の環境を確認するには以下のコマンドで見れます
# リリース番号確認
$ cat /etc/redhat-release
# カーネルバージョン確認
$ uname -a
入手
下記サイトからisoが入手できる。
ダウンロードにはRed Hatユーザーアカウントが必要でない場合は新規作成で使えます。
用意するもの
- VMware Workstation 15 Player
- RHEL8 betaのiso
インストール
公式で大変わかりやすく説明されていました。
こちらは省略します。
システム要件:
- A 64-bit x86 or ARM machine
- 4 GB of RAM
- At least 20 GB of available disk space
参考:https://developers.redhat.com/rhel8/install-rhel8/
この画面はほとんど変わりなし
分かりやすくて直感的に選べていい。
ログイン画面
特徴
コンテナ管理ツール
追記予定
Chronyのみサポート
RHEL7でChronyが標準となったがntp関連のコマンドも使えたが8からはデフォルトでは使えない
ntpd と chronyd の大きな違いの 1 つは、コンピューターのクロックを管理するために使われるアルゴリズム。
pythonコマンドがない
RHEL8のデフォルトでは、pythonコマンドが無い。
$ python
-bash: python: command not found
詳しくは下記をご参照ください
https://rheb.hatenablog.com/entry/rhel8-python
iptablesからnftablesへの置き換え
RHEL8からはパケットフィルタリングにnftablesを採用している
iptablesの実態がnftablesへのシンボリックとなりiptablesはそのまま使えるようです。
まとめ
とりあえずbeta版を使ってみました。
centOS8もリリース予定はあるとのことなのでリリースされたらこっちを試そうと思います。
メインとしていじったコンテナ管理ツールについては別途追記します。
参考リンク
リリースノート
Red Hat Enterprise Linux 8 のPython事情
Python in RedHat Enterprise Linux 8
CentOS8リリースに向けての準備(Road to 2024.06)