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福島高専Advent Calendar 2020

Day 24

仮想空間に自分の部屋を持っていってみた[フォトグラメトリー]

Last updated at Posted at 2020-12-23

この記事は 福島高専 Advent Calendar 2020 24日目の記事です.

1.はじめに

こんにちは.電気電子システム工学科3年のRYUCHANです.主にVR関連,Webコンテンツ開発などやってます.
今回はフォトグラメトリーで部屋を仮想空間に持っていったお話をしたいと思います.

Qiita初投稿です.気になる点などございましたら,お気軽にコメント等いただければと思います.

目次

1.はじめに
2.フォトグラメトリーとは
3.やりたいこと
4.制作
5.おわりに
6.謝辞
7.宣伝

2.フォトグラメトリーとは

"フォトグラメトリー"という技術をご存知でしょうか.
フォトグラメトリーとは,ある物体を様々な角度から撮影した写真を解析・処理させ,3Dモデルを作成する技術のことです.なんかすごそうですね.

最近では,物体だけでなく歴史的建造物や観光地などをフォトグラメトリーすることでデジタルアーカイブとして保存する活動が盛んであります.つまり,空間そのものを保存できるわけです.

銭洗弁天をフォトグラメトリーした動画

3.やりたいこと

デジタルアーカイブ…仮想空間…空間の保存…!

なんかかっこいい!

というわけで,今回制作したいのは僕自身の部屋です.

【目標】
僕の部屋のフォトグラメトリーを作成し,実際に公開して友人に遊びに来てもらう

4.制作

開発環境

  • Meshroom(フォトグラメトリー処理ソフト)
  • VRChat(VRSNS)

準備

  • 部屋の写真(200枚)
  • Meshroomのインストール

写真は物体に対して垂直に撮影するのがポイントです.また同じ箇所で2枚撮ることでより高い精度を得ることがきます.

フォトグラメトリー処理

Meshroomのメイン画面です.
image.png

画面左のImagesに処理させる写真をドラッグします.

画面下のノードは以下のように設定しました.

【FeatureExtraction】
Describer PresetはhighもしくはUltraします.
image.png

【FeatureMatching】
image.png

【StructureFromMotion】
image.png

【DepthMapFilter】
写真が少ない場合は穴が開く現象を防ぐため2,3に設定するとよいです.写真の枚数を増やせば,デフォルトでも大丈夫だと思います.
image.png

【Meshing】
最大ポリゴンを設定します.今回はVRChatにアップロードするため100万ポリゴンに変更しました.
image.png

【MeshFlitering】
穴が開く現象を防ぐため,Filter Large Triangles Factorを100にします.
image.png

設定が終わったら…

image.png

スタート!!!!

…(処理に丸2日掛かりました)

完成品

こちらが制作した,部屋のフォトグラメトリーとなります.
Videotogif (1).gif
動画はこちら
VRChat_1920x1080_2020-12-24_01-59-39.218.png
VRChat_1920x1080_2020-12-24_01-59-50.497.png
VRChat_1920x1080_2020-12-24_02-00-31.534.png

友人もきてくれました

GOMCAM_20191104_0213330376 (1).png
5e062cf8-30ec-4025-9885-6e27228c1bd6_rw_1200.png

また,VRChatに公開しているので気軽に遊びに来てくださーい!
https://www.vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_69db3409-2b7e-4bfc-a429-81627d7d4d1c

5.おわりに

デジタルアーカイブ.この技術は今後とても大切なものとなると思います.
今まで,文章・絵・音声・写真・動画で私達の過去を残してきました.そして現在はフォトグラメトリーによる空間の保存によって,場所・建物・雰囲気というものを未来に残すことができます.
この制作は2019年に行ったもので,現在の部屋はまったく異なるもとなっています.しかし,制作した部屋は1年後,10年後…と残り続け決して変わりません.
もし未来の私達が過去の空間を見たとき,どう思うのでしょうか.

つまり今回は制作は10年後にはじめて完成されます.

それでは10年後,福島高専 Advent Calendar 2030で.

6.謝辞

今回「福島高専 Advent Calendar 2020」を無事開催することができました.参加していただいた方々,感謝申し上げます.
どの記事も福島高専生の「好き」や「楽しい」という思いが伝わり,感動しました.
まったく知らない技術なども知れる機会となりとても貴重なAdvent Calendarになれたかと思います.

明日はMilkly-Dさんの「Youtube API」に関する記事が投稿されるかと思います.個人的にとても興味があるので楽しみです!

それでは,皆様良いお年を.

7.宣伝

Twitterやブログなどやってます.よければ御覧ください.
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