#下請けCOBOLerに未来はあるのか
###結論から言うと、一定の需要はあります。
半世紀以上積み上げてきたCOBOL資産は、誰かが運用保守しなくてはいけません。
さらに団塊エンジニアの大量離職も関係して、現在は若年者のCOBOLerが不足しています。
そのため、今からCOBOLのスキルを身につけるのも決して無駄な選択ではありません。
下記の記事のように、COBOL自体は悪ではありません。
30年以上前に書かれたプログラムが問題なく実行できるという保守面を考えたら素晴らしい言語なのです。
ビジネスではケースバイケースでCOBOLを使っていけばいいのです。
###しかしクリエイティブではない
COBOLが使われている現場というのは、昔ながらのITゼネコン構造が根付いている現場です。
ウォータフォール開発により、厳密な工数管理のもとに上流から下流へ作業が流れています。
下請けCOBOLerの仕事の大半は下流工程だと考えられます。
仕様書通りに実装、指示書通りに運用だけの職場です。
言われたことを言われた通りに完成させることが目標なので、創意工夫の余地が非常に少ないです。
知的好奇心が全く刺激されません。
#自身の決断
###このままCOBOLerを続けていたら、いつか腐ってしまう
私は新卒で零細ITベンダーに入社して、3年間COBOLを使い続けていました。
当時は、他の同僚と比較して、後進的なプログラムをしていると思っていました。
正直、仕事でワクワクしたことがなかったです。
###現場の先輩は将来の自分
大変失礼ながら、現場の先輩方は技術に興味がある方々ではありませんでした。
周りにSlackってかっこいいですよねと言ってもみんな知りません。
Rails?AWS?なにそれ状態です。
ITに対してのアンテナ感度が鈍感です。
自分自身、こんな人たちと一緒だったらロクな将来にならないと思い始めました。
私は転職を決意しました。
#どこの業界であればCOBOLerのスキルが生きるのか
###Web業界
プログラミング経験が多少なりともあるのは、有利です。
私は、Web業界で生きていきたいと思い、オンラインブートキャンプでPHPを勉強して
Webエンジニアになりました。
###IT業界の営業
IT業界の内情を知っていれば、営業としてかなり建設的な提案ができるものと思われます。
少なくとも各開発フェーズで何を行っているか理解できるのは有利です。
#転職後
###現在の職場
現在私はWeb系の自社開発の会社で働いています。
ITゼネコン構造から解放されて、心が楽です。
なおかつ、周りにアンテナ感度の高い人が多いので、とても楽しいです。
2017.09追記
また転職しました。
さらに自由な社風であり、OSSに参加している方もいる職場です。
頻繁に社外アウトプットが行われており、とてもオープンな環境です。
###未来像
将来的には、自身の手でミニマムなサービスをローンチしたいと思っています。
今の自体はモバイルがメインストリームなので、そっちの方で可能性を見出したいです。