⚠記事の内容は学生個人の見解であり、所属する学科組織を代表するものではありません。
はじめに
AdventCalendar 7日目となりました!
先日は奥平さん(@Kiyoaki‗aero)が人工衛星についての話をしてくださいました~面白かったですね!!!
ちなみに自分は奥平さんと軌道力学のゼミを行っています。毎週ケプラーってすげーみたいな話をしてる感じです。楽しいです。
さて、自分は先日東京都で開催されたJAXA航空シンポジウムに突撃してきました!
ところで皆さんはシンポジウムと呼ばれるものに参加したことはありますか??
シンポジウムとは、「ある一つのテーマに対して、複数の有識者が異なる観点から、一般聴衆者の前で発表・議論・質疑応答等を行うイベント」の事で、今回はJAXAや三菱重工さんなどの研究者の方が集まって様々な研究についての発表を行っていました。
シンポジウムではポスターセッションと講演と、二種類の形式で発表が行われていたのですが、実はポスターセッションでは、JAXAで実際に研究をしていらっしゃる本職の研究者の方々から一対一で直接研究内容についてお話を聞かせていただくことが可能なのです!
私は研究者の方々に素人質問(ガチ)をしまくっていたのですが、非常に丁寧に対応していただきました。
そこで、私が実際に研究者の方からお話を聞かせていただいた研究内容をいくつかピックアップしてこの場でゆるく紹介できたらと思います。
「低炭素排出と静粛性を目指した吸音ライナ技術の研究」
「吸音ライナ」とは、航空機のエンジンの出入り口に装着されるハニカム構造によって騒音を内部に閉じ込める働きをするパーツで、この研究では吸音ライナの低コスト化や軽量化、吸音性能の向上を目的としてます。
この研究では3Dプリンターが大きな役割を果たしており、航空宇宙産業における3Dプリンターの存在感の高まりが感じられました。
ちなみに九大では航空機製造に向けて金属3Dプリンターを物理的視点からの改良を試みるという研究もおこなわれており、関連性が感じられて面白かったです。
「ヒト飛行装置“emblem”」
人飛行装置はこれまでにニュージーランドやフランスの実業家が開発したものがたびたび話題になっていましたが、この分野にJAXAも参戦するようです。
実は、人飛行装置の開発に大企業や研究機関が参加した例はこれまでなく、大手で言うとJAXAが初となるそうです。航空機やロケットの開発などが中心となっているJAXAではかなり挑戦的な立ち位置となっているようですが、実用化が進めば、災害救助や建築業界において大きな変革につながると期待されてます。
これまでは操縦難易度の高さや機体の価格などが問題となり、世間一般での実用化には至っていませんでしたが、最新のテクノロジーを組み合わせることでこれらの問題の解決への道筋が見えてきたようです。
特に、AIを活用して人の動きに連動した制御を可能にしたことは操縦に関する問題の解決に大きく役に立ちました。
さいごに
シンポジウムに参加すれば第一線で活躍している研究者の方から研究内容などについて直接お話を聞くことができます!
私は研究内容以外にも航空宇宙業界の実情や研究者の方々の思いなどについて知ることができ、自分のこれからについて多くのアドバイスも貰え、非常に良い経験をすることができました。
ぜひこの機会に皆さんも気になる分野のシンポジウムや学会にどしどし突撃していきましょう!!!
(注)これらの研究内容の詳細について知りたい方は、このサイトで発表資料が公開されているのでぜひ確認してみてください!
https://www.aero.jaxa.jp/news/event/sympo231013_rep.html