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PyCon APAC 2023参加レポート(1日目) #pyconapac

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PyCon APAC 2023に参加しました。今日から3日間レポートを書きます。1 この記事は1日目のレポートです。

今回は1日目に「型チェックを強化するPython 3.11の新機能Data Class Transforms(PEP 681)」というタイトルで登壇しました。
また、「Python Boot Campの紹介 - あなたの街で開催しませんか?」というタイトルのポスターセッションもやってきました。

今年はiPhoneのウォレットアプリで入場できました。チケットを探す手間が省けて便利ですね。
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オープニング & キーノート

いよいよ1日目スタートです。
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1日目のキーノートスピーカーはHajime Kitaさん。タイトルは「Why University Teachers Wrote a Python Textbook?」。

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KitaさんがPythonの教科書を書いたきっかけや工夫した点などについてのお話でした。
イギリスのオープンユニバーシティを訪問した際の体験を活かして、Pythonのテキストを執筆したとのことです。
オープンユニバーシティは教職員はいるが教師はいないという考え方で、学生はテキストによる自習が基本になっているとのこと。
Kitaさんのテキストも学生が教師がいなくても自力で学習できるよう考えて作成し、気軽に利用できるよう無料で公開しているとのことです。
テキストの作成に当たって、SECI(セキ)モデルARCSモデルなどのフレームワークも参考にしたそうです。

また、講義のスケジュールは学生が混乱しないように複数の言語の講義が混ざらないよう配慮したそうです。
講義では、プログラミング経験者にとって当たり前のことでも未経験者にはつまずきやすいポイントである場合が多いので(例: x = x + 1は方程式として考えると意味不明、for i in range(10):forって何? など)、丁寧に説明することを重視しているそうです。

私は最近Python Boot CampというPythonチュートリアルイベントで講師を務めるようになったので、人にプログラミングを教える際のノウハウは個人的なホットトピックというのもあって、非常に参考になりました。
また、自分自身が初心者だったときにつまずいたことやモチベーションが上がったことなども思い出して、納得感があるキーノートでした。

型チェックを強化するPython 3.11の新機能Data Class Transforms(PEP 681)

スピーカーはRyuji Tsutsui。つまり私です。
Python 3.11で追加された謎で地味な新機能Data Class Transforms(PEP 681)でどんな問題が解決されるのかを解説しました。
資料は以下に公開しておきました。
https://pyconapac2023-pep681-slide.ryu22e.dev/

おそらく後日YouTubeのPyCon JPチャンネルでアーカイブが公開されるはずなので、見逃した方はそちらを觀ていただけると幸いです。
規定の時間(15分)ギリギリまで喋って質問時間がほぼなくなってしまったのが心苦しかったのですが
2、トーク終了後に何人かから質問があったのが嬉しかったです。

前回登壇した2021年はオンライン・オフラインのハイブリッド開催で、発表は個室でオンライン経由で行ったので、大人数の前で発表するのは実は初体験でした。
眼の前に参加者がいる中で発表するのは独特の雰囲気がありますね。
余談ですが、緊張のせいか練習の時より声が上手く出なくて少し焦っていました :sweat:

ポスターセッション

「Python Boot Campの紹介 - あなたの街で開催しませんか?」というタイトルでポスターセッションもやってきました。
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Python Boot CampというPythonチュートリアルイベントの宣伝です。
地方出身でPythonを使う人が自分以外にいないという方は一定数いるようです。
ポスターセッションは明日もやっているので、興味があればぜひ遊びに来てください!

ランチ

今年のお弁当はこんな感じでした。
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おやつタイム

今年はデニッシュパンでした(写真は鳴門金時スイートポテトが入ったパン)。食べる直前にオーブンで温めてもらったので焼き立てのようで美味しかったです。
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アンカンファレンス

予めプロポーザルが採択された人が発表するセッションとは別に、喋りたい人がホワイトボードにテーマを書いて自由に発表できる「アンカンファレンス」がありました。
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私はPyCon JP Associationミーティング、PyCon APACミーティングに参加してきました。
気が向いたら聴衆にも演者にもなれるというのは昔ながらのお祭りのような雰囲気があって楽しいですね。

スポンサーブース

弊社 株式会社hokanは今年Goldスポンサーでした。ブースは盛況だったようでなによりです。明日もよろしくお願いします。

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LT & クロージング

最後は恒例のLTとクロージング。

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最後の落とし物の案内でメモリー(物理)を落とした人がいたのが面白かったです(何に使ったのだろう・・・?)。

(番外編)PyLadies Caravan & Python Boot Campミートアップ 2023

1日目終了後にPyLadies Caravan、Python Boot Camp関係者(またはこれらのコミュニティに興味がある人)のミートアップに参加してきました。

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新しいコミュニティ誕生の気運もあったりして、また面白いことが起こりそうな予感を感じる会でした。

最後に

日本でのAPACは約10年前に開催されましたが、当時はここまで盛り上がっていなかったような気がします。
今回初参加の方と少し話す機会がありましたが、いろんなイベントに自分の好きなタイミングで参加できるスタイルを楽しんでおられたようでよかったです。
また、昨年のPyCon JPのレポートでも書いた気がしますが、コロナ禍でオフラインイベントに参加する文化が一旦途切れてしまったような気がします。
ITコミュニティにはこういう文化があるということは、繰り返し伝えていきたいです。

今日は自分の発表の準備に追われて他のセッションにはほぼ参加できなかったのですが、明日は幾つか参加しようと思っています。
では、また明日!

  1. 10月27、28日はイベント本体。29日はスプリント

  2. 言い訳すると、もともと30分のトークとして応募したのですが、15分に短縮してもOKと伝えていて15分で採択されたという経緯がありました。

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