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【Python基礎試験】Python3エンジニア認定基礎試験の勉強をしてみた感想

Last updated at Posted at 2025-08-18

はじめに

本日お昼にPython3エンジニア認定基礎試験を受験し、サクッと合格することができました。
この記事では、試験の内容や学習のポイント、感想などを共有したいと思います。

試験概要

  • 問題数:40問(すべて選択問題)
  • 試験時間:60分
  • 合格ライン:正答率70%(28問正解)
  • 受験料:10,000円(税別)、学割:5,000円(税別)
  • 主教材:「Pythonチュートリアル 第4版」(オライリー・ジャパン)

詳細は以下リンクをご覧ください。

筆者のPython経験

私のPython経験は以下の通りです。

  • 個人開発(2〜3年)
    • Discord Bot開発での利用
  • 大学・大学院での研究(3年)
    • 自然言語処理・機械学習での利用
  • 業務利用(1年)
    • 生成AIエージェント構築などでの利用

およそ6〜7年、様々な用途でPythonを使ってきました。

受験結果

取得点:875点 / 合格点:700点

image.png

私の感覚だと、実務でPythonを使っている方なら合格は十分可能だと思います。
ただし、後述する通り、経験者でも意外につまづくポイントがあるのではとも思いました。

学習方法と教材

実際の学習アプローチ

私は以下の通り学習を進めました。

  • Udemyの模擬試験(3回分)を実施

    • 1周目:3回とも約7割の正答率
    • 間違いが多かった分野を特定
  • 間違いが多かった分野の公式チュートリアルを読み込み

    • Python公式ドキュメントを参照

  • 再度模擬試験を実施
    • 3回とも約9割の正答率になり、ある程度改善されていることを確認

勉強してみた感想

明確に分かれる問題の難易度

試験問題は大きく2つのタイプに分かれるかなと感じました。

1. 絶対に間違えないであろう問題

  • 基本的なデータ型の操作
  • リスト、辞書の基本的な使い方
  • 条件分岐、ループ処理
  • 関数の定義と呼び出し

これらは普段Pythonを書いている人なら比較的簡単に正解できると思います。

2. 全然分からない問題

一方で以下のような、正確に知らなくても使えてしまうことだったり、そもそも意識していないような部分に関しては分からないことがありました。

  • Pythonインタープリタの内部仕様
  • 細かい言語仕様
  • 標準ライブラリの詳細な動作

例えば、皆さんは「インタープリタがインタラクティブモードで動作している際、プライマリプロンプトはどのような記号で表示されていますか?セカンダリプロンプトは?」という質問に答えられますか?

私はわかりませんでした…(正解が気になる人は以下をご覧ください)

私がわかってなかった分野

模擬試験(1周目)で間違いが多かった分野は以下の通りでした。

  • 8章 エラーと例外(4問・10%)
  • 10章 標準ライブラリめぐり(4問・10%)

エラーと例外

例外処理は、try-exceptで雑にキャッチしているだけで、ちゃんと理解できていませんでした。例えば、raise ValueError('エラーです')と書いた時に、この'エラーです'というメッセージがどう表示されるのか理解が曖昧でした。トレースバックの最後にValueError: エラーですと表示されるはずだが...という程度の理解でした。試験では例外の継承関係や詳細な文法が問われて、改めて基礎の理解が甘かったなと感じました。

標準ライブラリめぐり

標準ライブラリの問題は意外と厄介でした。例えば「osモジュールで現在のディレクトリを取得する関数はどれ?」という問題で、選択肢にos.getcwd()os.getpwd()が並んでいたら、どちらか迷いませんか?(答えは以下リンクをご覧ください)

こういう「正確に覚えてない」関数が結構あって、改めて標準ライブラリの全体像を把握していなかったんだなと痛感しました。
生成AIに書いてもらったり、IDEで補完してもらったりしているせいか、試験本番でも「あれ?これでよかったっけ?」と思ってしまった場面がありました。

受験してよかったこと

今回受験してみて、なんとなく使っていた機能の正確な仕様を(少なくとも現段階では)理解できたのが一番良かったかなと思います。また、今まで漠然と「Python触ってました」という状態から、Pythonの基礎力を客観的に証明できる資格を取得できたので他の人に説明しやすくなったかなとも思います。あと、普段スルーしがちな部分を改めて学ぶ良い機会にもなったと思います。

まとめ

簡単でしたが、Python3エンジニア認定基礎試験についての感想などを書いてみました。
重ねてですが、普段からPythonを書いていますが、改めて言語仕様を体系的に学ぶ良い機会になり、よかったかなと思いました。(と、同時に他資格でもこのくらい知識のゆとりがある状態で試験を受けたいなと思いました)

皆さんも機会があれば過去問を見てみるだけでも何か学びがあるかもしれません。興味を持った方はぜひ上述のサイトをのぞいてみてください。

ありがとうございました。

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