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[NodeJS] Yargsを使ったコマンドパラメタの処理

Last updated at Posted at 2021-12-19

#最初に
NodeJSでこんな感じのパラメタを渡すアプリを作りたいとします

 node mynote add --title="title" --body="message body"

addは機能名、--titleはタイトル、--bodyは本文だったとします。
皆さん、こんな時どうします?
ゴリゴリ処理を書くこともできますが、結構面倒ですよね。
さらに別なlistという機能を追加してみたい…ってなったら…
ということで、今回は簡単パラメタパーサー”yargs"を紹介します。

yargsはnodeプログラム向けのパーサーです。
https://github.com/yargs/yargs

#インストール
インストールはnpmコマンドで行います。

npm i yargs

#使い方
基本的な手順は以下の通りです

  1. requireする
  2. コマンドを定義する
  3. parseする

コード

では、実際にコードを書いてみます。
ここではaddというメソッドに対しtitleとbodyというパラメタを持ったアプリを作り、以下のような形で呼び出せるようにしたいと思います。
また、listという別機能も用意したいと思います。

node app.js add --title="my title" --body="message body"

長くないので、ソースコードを全て載せます。

app.js
const yargs = require('yargs')

yargs.command({
	command: 'add',
	describe : '新規にノートを追加します',
	builder: {
		title: {
			describe: 'ノートのタイトル',
			demandOption: true,
			type: 'string'
		},
		body: {
			describe: '本文',
			demandOption: true,
			type: 'string'
		}
	},
	handler(argv) {
		// TODO: write a note to storage
		console.log(`add is called. title="${argv.title}", body="${argv.body}""`)
	}
})

yargs.command({
	command: 'list',
	describe: '作成したノートの一覧を表示します',
	builder: {
		keyword: {
			describe: '検索キーワードを指定できます',
			demandOption: false,
			type: 'string'
		}
	},
	handler(argv){
		// TODO: search string from storage
		console.log(`list is called. keyword=${argv.keyword}`)
	}
})

yargs.parse()

注目すべきはyargs.commandのところです。ここで機能、引数、実際の処理を定義します。
複数機能ある場合はyargs.commandを複数記述します。

  • command: 機能
  • describe: 機能の説明
  • builder: パラメタを定義します。titleとすることで"--title"というオプションが追加され、demandOptionで必須かどうかを指定しています。
  • handler: 実際の処理を記述します。この中にいろいろ書くとごちゃごちゃするので、実際の処理は外に置いて呼び出すだけにしましょう

ここではaddとlistという機能を追加しています。
最後のparse()で準備完了です。

#実験
では、きちんと動作するか見てみます。
まずはaddを確認。きちんと動いています。

>node app.js add --title="hello" --body="my mseeage"
add is called. title="hello", body="my mseeage"

では必須パラメタを指定しないとどうなるか見てみます。

>node app.js add --title="hello"
app2.js add

新規にノートを追加します

オプション:
  --help     ヘルプを表示                                                 [真偽]
  --version  バージョンを表示                                             [真偽]
  --title    ノートのタイトル                                    [文字列] [必須]
  --body     本文                                                [文字列] [必須]

必須の引数が見つかりません: body

エラーとなり何が足りないかもきちんと表示されますね。

2つ目の機能listが使えるか見てみます。

>node app.js list                  
list is called. keyword=undefined

listの処理が呼び出されました。また、こちらは"keyword"パラメタがオプションとなっているため、指定しなくてもエラーにはなりません。

ヘルプも自動で追加されていて便利ですね。

>node app.js --help    
app.js [コマンド]

コマンド:
  app.js add   新規にノートを追加します
  app.js list  作成したノートの一覧を表示します

オプション:
  --help     ヘルプを表示                                                 [真偽]
  --version  バージョンを表示                                             [真偽]

#まとめ
NodeはWebのバックエンドとして使うことが多いのですが、折角覚えた知識… ちょっとしたツールとしてスクリプト作りたいなんて時に便利です。
試してみてください。

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