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AWS×オンプレ1

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0.はじめに

AWSが毎月のようにサービスを増やしていく中、

オンプレとAWS間での接続であったり、移管であったり、諸々サービスが増えてきました。

ただ、必ずしもAWSへの移管が正義で、オンプレが不都合というわけでもなく、
そこは運用するサービスのドメインの性質であったり、コスト面で考えていく必要があるのではないでしょうか。

前置きはそんな感じで、本日はAWSとオンプレ間で利用可能なサービスだったり、
接続、移管系のサービスを紹介していこうと思います!

1.AWS Snowファミリー

まずはデータ転送サービスで、AWS Snowファミリーを紹介します。

こちらは、現在のところ「Snowcone」「Snowball」「Snowmobile」の3つのサービスで形成されてるAWS随一のオンプレ→AWSのデータ転送サービスです。

まずはSnowconeから紹介します

AWS Snowcone

スクリーンショット 2021-04-21 22.09.21.png

以前からあったAWS Snowballを更に小型化したデバイスで、
エッジコンピューティング、エッジストレージやデータ転送デバイスとして使用することができます。

また、デバイスを直接AWSに送付することで、
ストレージに記録されたデータをS3などAWSのストレージサービスに転送して頂くこともできるため、

AWSへのデータ移管としても利用することができます。

snowballと比べると、重量は2.1kgと持ち運びも可能な重さで、
1デバイスあたり最大8TBのストレージ容量が設計されています。

AWS Snowball

スクリーンショット 2021-04-21 22.09.21.png

snowファミリーの最古参で、40〜52vCPUを提供し、
単体で一時的な大規模コンピューティングが可能なデバイスです。

またLambda関数や、もちろんEC2インスタンスを稼働させることも可能で、
断続された環境下での開発後、AWSグローバル上にデプロイすることでサービスを展開することも可能です。

AWS Snowmobile

スクリーンショット 2021-04-21 22.09.21.png

もはやネタなのかなと最初は思っていましたが、実際に運用された例もあるということで驚き、

AWS Snowシリーズ最大にして最強のデバイス?snowmobileです。

どこがmobileなのかよくわかりませんが、トラックに積載されたコンテナ自体が本体で、
最大100ペタバイトのストレージを提供し、オンプレデータセンターからAWSへのデータ移管を正に物理的に行います。

オンプレデータセンターへ配送され、ローカルネットワークで接続し、データ転送をしたのちAWSに帰って行き、
最終的にデータはS3に展開されます。

データの暗号化はもちろん、コンテナ自体も、不正開封防止、防水、および温度制御を備えています。

また消防、専門のセキュリティ担当者、GPS 追跡、アラームモニタリング、
24時間年中無休の監視カメラ、輸送中に警護するセキュリティ車両などオプションも豊富に用意されています。

ただ日本国内だと、道路交通法でこのサイズのコンテナの積載は認められていないようですが、
いつか国内で走るsnowmobileを写真に収められる日が来ることを楽しみにしています。

2.AWS outposts

![スクリーンショット 2021-04-21 22.09.21.png]
(https://cdn-xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/03416/ph1.jpg?__scale=w:500,h:750&_sh=0570a04b01)

次にオンプレとAWS共存の道を選ぶためのサービス「AWS outposts」です。

こちらは、先程のオンプレtoAWSとは全く違って、AWS in オンプレという構図のサービスになります。

どういうことかというと、写真のようなラックをオンプレデータセンターに設置し、

内部で1つのアベイラリティゾーンとして、AWSサービスを展開するものです。

対応しているサービスは、「Amazon EC2」「Amazon EBS」「Amazon ECS」「Amazon EKS」「Amazon EMR」「Amazon VPC」「Amazon RDS」「Amazon S3」等の主要サービス。

コンプライスアンス的に、クラウドへのデータ移管ができないようなシステムに対しての、ソリューションの1つとなります。

今ではVMware Cloud on AWSなどもありますが、

物理的にデータをオンプレから出すことが許されない状況などでは、
AWS outpostsが活躍するのではないでしょうか。

3.VMware Cloud on AWS

先ほどoutpotsの説明でも出しましたが、今度は逆にオンプレ in AWSという構築で、

AWSデータセンター内の物理サーバー内で、VMwareを動かすことができます。

(構成図はサーバーワークス社様の記事より引用)
https://blog.serverworks.co.jp/tech/2020/05/28/vmconaws/
![スクリーンショット 2021-04-21 22.09.21.png]
(https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015540.png)

オンプレで運用されているVMware環境をAWS上に移管するハードルを極端に下げることに成功しました。

ただ、あくまで管理はVMwareにより行われていたり、通常のVPCではなく、
AWSデータセンター内にあるVMwareの物理サーバーで構成される、
VMWareのNSXによって構築される仮装ネットワーク上に存在するため、

通常のAWSクラウドサービスのような使い勝手ではありませんが、

VMware環境下のシステムであれば大きなネットワークの設定変更が必要なく、

サーバーをAWS内に移管することを可能とします。

4.いったんまとめ

近年AWSは、オンプレ顧客の獲得に力を入れており、独自サービスの展開とともに、移管のハードルを下げています。

まだまだAWS×オンプレ的には5分の1程度の紹介しかできていないと思うので、引き続き第2弾を書いていきます。

他の記事もよかったらどうぞ。

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