【jQuery】<input type="reset">（リセットボタン）でリセットされる初期値を変更する
で紹介した方法がテキストボックス(<input type="text">)にしか通用しないので、今回は各フォーム部品の初期値リセット方法を設定する方法をまとめます

コード・動作について

jQuery 1.11.2で動作確認
フォーム部品のセレクタ("input[name='xxx']", "#id"など)はselectorとしています。
各スクリプトは、汎用性を高めるために関数にしました。
今回は前述のリンク記事で使用した、現在の入力（選択）値をリセット初期値にする方法を紹介します。
任意の値にする際は各サンプルコード下の記述を参照してください。

リセット初期値

<input type="reset">で表示されるリセットボタンを押すとフォームがリセットされます。
ただしこの場合の「リセット」とはHTMLを読み込んだ際にあらかじめ表示されている値（value="", checkedなど）であり、その初期値がもう一度設定されます（全消去ではありません）。
この初期値を書き換えていきます。

テキストボックス(`<input type="text">`)

textbox.js

function setTextboxValue(selector){
    $(selector).attr("value", $(selector).val());
}

任意の値にするには

$(selector).valを任意の文字列に変換するか、第二引数を設定してください。

テキストエリア(`<textarea>`)

textarea.js

function setTextareaValue(selector){
    $(selector).text($(selector).val());
}

任意の値にするには

$(selector).valを任意の文字列に変換するか、第二引数を設定してください。

セレクトボックス(`<select>`)

単一選択

select_single.js

function setSelectValue(selector){
    var value = $(selector).val();
    $(selector + ' option').removeAttr('selected');
    $(selector + ' option[value="'+value+'"]').attr('selected','selected');
}

任意の値にするには

valueを任意の文字列に変換するか、第二引数を設定してください。
設定した値が選択肢に含まれているかの判定処理、エラー処理を追加することを推奨します。

複数選択(`<select multiple="multiple">`)

select_multiple.js

function setSelectValues(selector){
    var values = $(selector).val();
    $(selector + ' option').removeAttr('selected');
    $.each(values, function(){
        $(selector + ' option[value="'+this+'"]').attr('selected','selected');
    });
}

任意の値にするには

valuesを任意の文字列の配列に変換するか、第二引数（配列）を設定してください。
設定した値が選択肢に含まれているかの判定処理、エラー処理を追加することを推奨します。

両方に対応させる

必要なら$.isArrayを使って条件分岐しながら一つの関数にするのも良さそうですね。

ラジオボタン(`<input type="radio">`)

radio.js

function setRadioValue(selector){
    var value = $(selector+':checked').val();
    $(selector).removeAttr('checked');
    $(selector + '[value="'+value+'"]').attr('checked','checked');
}

任意の値にするには

valueを任意の文字列に変換するか、第二引数を設定してください。
設定した値が選択肢に含まれているかの判定処理、エラー処理を追加することを推奨します。

チェックボックス(`<input type="checkbox">`)

checkbox.js

function setCheckboxValues(selector){
    var values = $(selector+':checked').map(function() {
        return $(this).val();
    }).get();
    $(selector).removeAttr('checked');
    $.each(values, function(){
        $(selector + '[value="'+this+'"]').attr('checked','checked');
    });
}

任意の値にするには

valuesを任意の文字列の配列に変換するか、第二引数（配列）を設定してください。
設定した値が選択肢に含まれているかの判定処理、エラー処理を追加することを推奨します。

参考記事

【jQuery】フォーム部品の取得・設定まとめ