OCIでインスタンスにアタッチしたブロックボリュームのリストア手順を記載していきます。
前提
- ブロックボリュームはインスタンスにアタッチ済みである。
実施手順
大まかな流れは以下のようになっています。
- ブロックボリュームのバックアップを取得
- バックアップから新しいブロックボリュームを作成
- 作成したブロックボリュームをインスタンスにアタッチ
1. ブロックボリュームのバックアップを取得
今回のブロックボリュームは以下のような状態になっています。
- ボリューム名
restore_test
- /mnt/demopoint にマウント
- demopoint 配下に restore.txt を作成
ブロックボリュームのバックアップは手動での取得とポリシーによる自動取得の2種類があります。
今回は手動での取得を実施します。
ポリシーベースのバックアップについては参考ドキュメントを参照ください。
OCIのコンソール画面から OCIコンソール > ブロックボリューム > 対象のブロックボリューム(今回はrestore_test) > 左下のリソース内の ブロック・ボリュームのバックアップ と遷移していきます。
画面内の ブロック・ボリュームのバックアップの作成
を実行します。
バックアップの名称を決定し、今回は完全バックアップを選択します。
バックアップが取得できました。
2.バックアップから新しいブロックボリュームを作成
取得できたバックアップから新しいブロックボリュームを作成します。
バックアップの右側の ・・・
をクリックし、ブロック・ボリュームの作成を選択します。
名称などの必要な情報を入力しブロックボリュームを作成します。
リストアしたブロックボリュームの詳細からソースタイプが volumeBackup
なのが確認できます。
これでバックアップからのリストアは完了です。
3. 作成したブロックボリュームをインスタンスにアタッチ
リストアしたブロックボリュームは通常のブロックボリュームと同様に扱えるためアタッチします。
ただし、1点注意点としてリストアもとになったブロックボリュームがアタッチされているインスタンスにはアタッチできないです。
参考ドキュメントの「新しいボリュームへのバックアップのリストア」にも記載があります。
アタッチは別のインスタンスに対して行います。
OCIコンソール > コンピュート > インスタンス > 対象のインスタンスを指定 > 左下のリソースのアタッチされたブロック・ボリューム を選択し、ブロック・ボリュームのアタッチを選択を押下、先程リストアしたブロックボリュームを指定します。
アタッチ完了後に右側の ・・・
をクリックし、iSCSIコマンドおよび情報を選択しコマンドをコピーします。
インスタンスにSSHでアクセス、コピーしたiSCSIコマンドを実行します。
実行後 lsblk で アタッチされていることを確認します。
[opc@instance-20190725-2 ~]$ lsblk
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
sdb 8:16 0 100G 0 disk
sda 8:0 0 46.6G 0 disk
├─sda2 8:2 0 8G 0 part [SWAP]
├─sda3 8:3 0 38.4G 0 part /
└─sda1 8:1 0 200M 0 part /boot/efi
また、今回は既にファイルシステムを作成したボリュームのバックアップからリストアしているため、ファイルシステムの作成はいりません。
念の為ファイルシステムが作成されているか確認します。
[opc@instance-20190725-2 ~]$ sudo parted -l
モデル: ORACLE BlockVolume (scsi)
ディスク /dev/sda: 50.0GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B
パーティションテーブル: gpt
モデル: ORACLE BlockVolume (scsi)
ディスク /dev/sdb: 107GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B
パーティションテーブル: loop
ディスクフラグ:
番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム フラグ
1 0.00B 107GB 107GB xfs
ファイルシステムが作成されている確認が取れたので、 /etc/fstab
を編集し、 mount
を実行します。
今回は /mnt/demoafter
に マウントします。
マウント実行後以下のようになっているはずです。
[opc@instance-20190725-2 ~]$ df -hT
ファイルシス タイプ サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
devtmpfs devtmpfs 7.2G 0 7.2G 0% /dev
tmpfs tmpfs 7.3G 0 7.3G 0% /dev/shm
tmpfs tmpfs 7.3G 17M 7.2G 1% /run
tmpfs tmpfs 7.3G 0 7.3G 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda3 xfs 39G 1.9G 37G 5% /
/dev/sda1 vfat 200M 9.7M 191M 5% /boot/efi
tmpfs tmpfs 1.5G 0 1.5G 0% /run/user/1000
/dev/sdb xfs 100G 33M 100G 1% /mnt/demoafter
/mnt/demoafter
の配下にrestore.txt が配置されているのが確認できたらリストア完了です。