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Copilot Chatで変わる!コードレビューは「読む」から「問う」時代へ

Last updated at Posted at 2025-05-20

差分から始めて、深く、速く、そして賢く

GitHub Copilot Chatの登場により、プルリクエスト(PR)レビューは“読解”から“対話”へ進化しました。
本記事では、Copilot Chatの「Ask Copilot」を活用し、PRレビューの質を保ちながら、効率を最大化する手法を4つのユースケースに沿って紹介します。

レビューが変わる4つのユースケース

ユースケース 説明
1. 修正意図の自動要約 差分だけで「何を」「なぜ」変更したか理解できる
2. 差分からの改善提案 リファクタの観点でAIに提案させる
3. 関連コードの追跡 影響範囲を横断的に把握できる
4. 時間短縮+品質向上 人の判断力とAIの下支えでレビューの質を担保

使い方

スクリーンショット 2025-05-20 17.34.49 - 編集済み.png

  1. PRレビュー画面にある「Ask Copilot」をクリック
  2. レビュー対象のファイルにチェックをつける
  3. 「Start Chat」をクリック
  4. 「この変更の目的を要約してください」などの質問を投げる

すごくシンプルな例題になりますが、下記のユースケースを参考に実際に自分たちのプロジェクトで試してみてください!

1. 差分をAIが読み解く:修正意図の理解

PRで最も時間を取られるのが、「この変更、何のため?」の解読作業。
Copilot Chatを使えば、差分に対して会話を行うだけで修正意図を自然言語で要約してくれます。

💬 自分: この変更の目的を要約してください 
🤖 Copilot: この修正は、N+1問題を防ぐために `includes(:posts)` を追加しています。

💡ポイント

  • 背景が複雑なPRでも、要点だけを掴めるので、読解コストが激減します。
  • プロジェクト特有の情報などをプロンプトに含めると精度が上がることがあります。

2. 差分にフォーカスしたリファクタ提案

次に、修正されたコードを見て「もっと良くできるのでは?」と思ったとき、Copilot Chatに改善案をその場で提案させることが可能です。

プロンプト例:
💬 自分: このロジック、もっとシンプルにできますか?  
🤖 Copilot: 条件分岐をメソッドに切り出し、可読性とテスト容易性を高められます。
Before:
if user && user.active? && user.admin?
  perform_sensitive_operation
end

After:
def admin_user?(user)
  user&.active? && user&.admin?
end

💡ポイント

  • 自分では気づかなかった改善案に触れることで、レビューの幅と深さが広がります
  • 特定のメソッド名などに対してリファクタをお願いすると質が向上したりします

3. 関連コードを横断チェック:影響範囲の把握

Copilot Chatは、現在見ているコードだけでなく、プロジェクト全体の文脈をもとに、他ファイルの影響範囲も追跡できます。

💬 自分: このメソッドはどこから呼び出されていますか?  
🤖 Copilot: 以下のファイルで使用されています。
- app/controllers/admin/users_controller.rb
- app/services/audit_logger.rb
- app/jobs/daily_report_job.rb

💡ポイント

  • 手作業でのgrepや探査が不要になり、安全な変更確認が即座に可能

4. AI×人間のハイブリッドレビュー

Copilot Chatはあくまでレビューの助手です。
最後の判断は人間が行う必要がありますが、それでも以下の点で大幅な時短が可能です。

作業内容 Copilot Chatの支援内容
修正の意図確認 自動で要約・説明
コード改善提案 その場でリファクタを提案
影響範囲の確認 横断的に呼び出し元を特定
コメント生成 コメント案を作成してもらう

☝️結果

  • レビューの本質的な判断に集中できるようになり、品質とスピードが両立できます。

まとめ:レビューは「読む」から「問う」時代へ

Copilot Chatを活用すれば、プルリクエストレビューは次のように変わります。

✅ 差分を読み解く作業が質問一つで完結

✅ 改善提案をその場で得てコードの質を向上

✅ 関連ファイルの影響範囲を自動で追跡

✅ 人間の判断力をAIが強力にサポート

導入の一歩:おすすめプロンプト集

状況 プロンプト例
修正意図を知りたい 「この変更はなぜ必要ですか?」、「どのような変更が行われていますか」
可読性を上げたい 「このコードをもっとシンプルにできますか?」、「〇〇についてリファクタしてください」
影響を知りたい 「この関数は他にどこで使われていますか?」
コメントを書きたい 「このコードに対してレビューコメントを生成してください」

終わりに

GitHub Copilot Chatは、レビュー作業の手間を減らすだけでなく、より深く、より正確なレビューを実現するパートナーです。
とにかく、疑問に思ったところや気になる点は、たくさん問いかけてみてください。
いつのまにか、あなたもCopilot Chatの虜になっているはずです(笑)

ぜひ、次のプルリクから活用してみてください!

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