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enpitという授業を再度お勧めします。

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お久しぶりです。いいえ、ほとんどの人は初めまして。筑波大学大学院の東地亮太と申します。自身2つめの投稿となるこの記事は、enpitという授業を2度取った人の体験記になります。
2年ほど前、大学3年の時に私はenpitという授業に出会い、アジャイル開発を体験してアプリケーション開発にチームで勤しみました。右も左もわからなかった私は、開発に対しての貢献がほとんどありませんでした。それでは終われないとリベンジを誓い、2年越しに再度授業を取ったということです。倍率は2倍ほどだったと言います。私の身勝手なリベンジを許可してくださった先生、ありがとうございます。
結論から言うと、すごく成功しました。詳細はこれから追って書くのですが、前回の記事とは毛色が多少異なり、成功体験記として書かせていただこうと思います。しかしながら、前回と比べて開発能力が向上したわけではありません。にもかかわらず、なぜ成功と言えるのか、できる限り記したいと思います。

enpitってなに

enpitとは、「プロジェクト型学習(Project Based Learning, PBL)を基軸に、学生がチームを組んで自律的に自分達のテーマの具現化を目指します。チームでのプロダクト開発を通じて、チーム運営や、ユーザが本当に必要としているものを掘り下げる技術を体験します。」とのことです。
すみません、前回の私の記事に書いたものを丸々書かせていただきました。以前は春からの授業だったのですが、どういうことやら今回は夏からでした。去年の自己学習部分が省略された形になります。

やったこと

私たちは、書い忘れをなくしたい大学生向けの買い物メモ作成アプリ”ゼロメモ”を作りました。これは、カードをスワイプするだけで簡単に買い物メモの作成ができ、既存のメモアプリとは違い、買いたいものを思い出す、メモする手間を省くことができます。
そして、このプロダクトは筑波、琉球大合同発表会で優秀賞を獲得することができました。ちなみに、最初に言った成功とはこのことを指します。最優秀賞じゃなかったら成功じゃないでしょという意見は聞かないでおきます。最優秀賞は琉球大学のチームでした。賛辞を送るとともに、悔しかったという感想をここに残しておきます。たかが大学の授業で悔しくなるほど本気になれることなんてそうありません。その機会を提供してくれるのがenpitになります。我ながら良い宣伝ですね。それはさておき、チームメイトには感謝しかないです。私だけだと開発能力に乏しいゆえまともなアプリが作れたかも怪しいです。

成功の秘訣1 ”真”心理的安全性

成功の裏には必ず理由がありますが、その1つは心理的安全性をずっと確保できたことにあると思います。2年前に書いた記事では、心理的安全性の難しさと確保のコツについて、技術に乏しい側の視点で話をしました。心理的安全性は、発言力があったり目上の方の方が意識すべきで、確保するには最初に発言してみて、発言しやすい空気を作るという話です。今回は、さらにそれをアップデートして、環境づくりに励みました。具体的にいうと、話したことやアプリのことを、モニターやホワイトボード、Miroなどで常に視覚化したことです。これの利点は2つあります。1つ目は、話したいことなどを事前に書いておいたり、実際に見せたりすることで、説明の手間を省き、発言がしやすくなることです。実際、議論では頭の回転が早かったり弁が立つ人の方が発言権があるのは当たり前です。ですが、それを環境でカバーすることができるのです。そして2つ目は、誰にでも役にたつことです。議論を視覚化しておくことは、みんなの共通認識を助け、スムーズに進めることができます。なので、この方法は導入しやすく、受け入れられることでしょう。なんなら、議論が得意な側に回ることができるかもしれません。おすすめです。

成功の秘訣2 圧倒的ユーザー目線

秘訣2つ目は、圧倒的なユーザー目線をすることです。そのためにしたことを下に挙げていきます。
・自分たちで日常的にアプリを使う
→内側からのフィードバックの獲得、ユーザー目線の獲得
・メンターを授業中買い物に連れて行く、使ってもらう
→目の前でのユーザー観察
・アプリの中身は全て動くもの(動かないボタンなどを搭載しない)
→ユーザーが使えないと意味がない
・最大限簡素なものに
→多機能はユーザー満足度に直結しないという考え
→ユーザーに刺しに行くには、何かの上位互換ではなく、別ベクトルの尖が必要

このようにいっぱいのことを考えて作りました。何か1つでも参考になればと思います。

最後に

この記事では、enpitという授業、並びにそれを開講している筑波大学、琉球大学へのお薦めをして締めたいと思います。私はこの2年で、学生から就活生になりました(と自負しています)。就活をしていく中で、この授業がやっていることがいかに実践的で、大切なことを学べるかを日々感じています。おすすめの対象である高3生にはもしかしたら届かない思いかもしれませんが、この記事に辿り着いた方は、一回私のいうことを信じてみてもいいかもしれません。そのくらい価値があると思ってます。チームで開発したい方、ユーザーの力になれる仕事をしたいと考えている方、とにかくチームで何か成し遂げたい方など、なんでも大丈夫です。それを歓迎してくれる受け皿がここにはあります。短めではありますがここで締めたいと思います。ご拝読ありがとうございました。

(最後にAMFを載せます。このチームでの学びみたいなものです。)
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