概要
この実験の目的は「アウトプットを継続して行うことで自らのスキルを向上させ、会社・事業の成長に貢献すること」です。
結果は、スキルは向上したのか?と、会社の役に立ったのか?*に分けて書こうと思います。
結果
スキルは向上したのか?
結論、スキルは向上しました。
しかし、スキルを向上させる最適な手段ではなかったと思いました(では、どうすればよかったのかについては後述します)。
書いてきた記事の技術領域(SQLやTypeScriptなど)ごとの記事数は以下の通りです。
すべての合計が100を超えるのは、1記事あたり複数の技術領域を書いてきたからです。
どの技術領域の記事をどれくらい書くかという計画はしませんでした。
自分の目標と照らし合わせて、今、または今後の仕事に役立ちそう、または役立てたいという動機で書いてます。
スキルが向上したという自分なりの根拠ですが、以下の2つを挙げておきます。
SQLを用いた業務に生かせました
(基本的すぎる内容かもしれませんが、カッコつけず正直に書きます)
以下の業務に生かせました
- 事業の様々な数値の見える化や細かな集計業務
- 不具合発生時や、新たな施策リリース時の影響範囲の把握
これらの業務は、元々出来なかったということは無いですが、もっと得意なメンバーがいます。これまでは、その人の仕事になることが多かったですが、最近では自分も微力ながら行えるようになったので、アウトプットの影響は一定あると思います。
Next.js, React, TypeScriptを用いた業務に少し生かせました
仕事では、Next.js, React, TypeScriptを使う場面があります。
それらをキャッチアップするために、仕事ではゆっくり学べないようなことを勉強し、アウトプットしました。
例えば、Next.js の SG + ISR (with Apollo) の仕組みを、ユーザーの一覧ページと詳細ページを作りながら学ぶことで、業務に必要なスキルを付けていきました。
改善点(もっとこうすればよかった事)
100記事アウトプットを続ける中で、もっとこうすれば成長できるなと思えたことを改善点として、以下に2つ挙げます。
学習の量だけ見て、質を考慮できていなかった
感覚的な計算式ではありますが、学習した効果の構成要素は以下👇 なのかと思っています。
学習効果 = 学習時間 × (思考量 or 悩んだ量)
自分の場合、100記事を達成させたいがため、ゴールの見えやすい内容ばかりを選んできた結果、望むような効果が得られなかったのでは無いかと思っています。
1記事あたりの学習効果(自分の場合)
0.9 = 3h(学習時間) × 30%(思考量 or 悩んだ量)
仮に、学習時間が3時間より短くても、自分で悩んだり、思考したり割合が多ければ学習効果は高くなると思います。
1記事あたりの学習効果(こうすればよかったかも)
1.6 = 2h(学習時間) × 80%(思考量 or 悩んだ量)
成長を考えるのであれば、今後は、技術書をなぞるのではなく、その知識を活かして自分が考えて、悩んで出した結果をアウトプットしていくようにします。
困難な技術課題に挑戦する機会が少なかった
社内や社外限らず、優秀なエンジニアは、困難な技術課題を解決してきたり、修羅場をくぐってきた経験がある人が多い印象があります。
自分の経験を振り返ってみても、たしかにそうだなと思えます。にもかかわらず、自分が自分に一番厳しく追い込むマインドがありませんでした。
- 自分が出来なさそうな技術課題に手をあげたり
- 自分が出来なさそうなスピードでリリースすると宣言したり
成長を望むのであれば、上記のような機会を自ら作るべきでした。
時間で考えても仕事時間を生かす方が効果は大きくなるでしょう。
- 1日の仕事時間は8-10時間
- 記事作成時間は2-3時間
なので。
もちろん、仕事は自分の成長のためにあるモノではありません。
ですが求められていることの中で、自ら手をあげて、自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えることはもっと出来たはずです。
成長を考えるのであれば、今後は、上記のリストにあげた行動をしていきます。
会社の役に立ったのか?
結論、良く見積もっても、微力ながら役にはたったかな?程度だと思います。
(この企画を通して得たスキルで、本当に**会社の役に立ったのか?**という点に関して、自己評価しています)
では、どうすればもっと会社の役に立つようになるのか?という点ですが、これに関してはスキル以外にも様々な変数を考慮しないといけないのでやめておきます。
(じゃあなぜ、こんな目標にしたのかとツッコまれそうですが )
その他の結果
これからアウトプットを継続していきたい人が参考になるように、
仕事をしながら、いつどれくらいの時間をかけてやったのかを書いておきます。
期間
- 期間: 169日間
- 開始日(1記事目):
2021/07/25
- 終了日(100記事目):
2022/01/09
- 開始日(1記事目):
およそ1.7日に1記事書いていました。
土日関係なくほぼ毎日勉強できたことはGOODかと思います。
1記事あたりの作成時間
平均2-3時間(バラツキは大きい印象)
最初はもっと時間がかかりましたが、量を書くにつれ、記事の作成時間が早くなっていった感覚はあります。
記事の構成を素早く作れるようになったことが大きいと思っています。
時間帯
いつ書いていたのか?については、以下の青いエリアが多かったと思っています。
仕事が終わった後でもほぼ毎日勉強を続けることができたのはGOODだと思ってます。
土日も書いてましたが、いつもバラバラなタイミングなので覚えてません。
達成するメリット(得られたもの)
- 継続力
- 勝手に初めて、止めても誰にも怒られない環境で宣言通りやり切れたのでGOODでした
- 計画性
- 約半年間、目標達成から逆算してペース配分を考えながら記事をリリースしてきました
- モチベーション低下や忙しい時期もありながら、軌道修正を繰り返してゴールできたのでGOODでした
- 約半年間、目標達成から逆算してペース配分を考えながら記事をリリースしてきました
- 1記事あたりの作成コストの見積もり力と書くスピード
継続する上で役立ったこと
報酬があったことと、他者の目があったことが役立ちました。
報酬があったこと(管理表の作成)
notionを使って管理表を作っていたのですが、これが達成記録の見える化としても機能していました。
これは予想外の効果でしたが、数字が蓄積するほど、だんだんと快感になりました。日々の小さな報酬に繋がりました。
他者の目があったこと
会社の日報に毎日書いた記事をシェアしているのですが、「がんばってるね!」など、声をかけられることが多くなりました。会社の風土にもよるかもしれませんが、それによって間接的でも他者の目を気にして「やめられない、がんばらなくちゃ」と思えたこともありました。
なので、シレっと続けるよりも、日報にこそってあげておくだけでも継続に役立つかもしれません。
さいごに
結果、大成功とは言えない結果でしたが得たものもありました。
2022年はもっと飛躍できる仕組みを考えたので、引き続き自己研鑽していきたいと思います。
さいごに、下記の記事のタイトルのWIP
を外してこの企画を終えたいと思います。