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IEからEdgeへ転送させる方法と、IE非注力を認めてもらうポイント

Last updated at Posted at 2021-09-10

はじめに

皆さんのWebサイトには、Internet Explorer(以下「IE」)を使ったアクセスがどの位ありますか?

GAで見ることができます。

サービスの内容にもよるかもしれませんが、それなりの数のIEのアクセスがあると、IEユーザを無視できず、特にモダンな開発環境であるほど、悩ましいのがこのIE対応ではないでしょうか?

最新バージョンのIE11になってからは、今後のバージョンアップの予定はなく、Microsoftの後続ブラウザはEdgeなのか?という話も聞きます。

そこで、本記事ではIEからEdgeへの転送の詳細と、一定シェアがあるIE向けの対応を非注力にするまでのプロセスを紹介します。

同じようなことをされる方の一助になることを目指して書いていきます。

IEからEdgeへ転送させる方法

Microsoft社へメールで申請するだけです。

詳細はこちら

具体的に書いたメール

件名

Request for adding IE compatibility list

(「IE compatibility list」という名前のリスト。このリストにURLが登録されれば、IEからEdgeに自動で切り替わる(転送される)らしい)

ちなみにリストは👇

宛先

ietoedge@microsoft.com

本文

具体的な名前は伏せています。

Dear Microsoft Staff

We would like to move users from Internet Explorer to Microsoft Edge on our website {hostname.domain}
Please add our website to IE compatibility list.

Here is information about our website;
* Owner name: 自身のお名前(申請者の氏名でいいかと)
* Corporate title: Engineer
* Email address: 申請者のメアドでいいかと
* Company name: 申請者の所属企業でいいかと
* Street address: 英語で所在地を書いてください
* Website address: {hostname.domain}

Best Regards,
{申請者の氏名}, {所属企業}

以下、signature

送ってからの記録

  • メール送信
    • 2021年8月31日 14時頃
  • 担当者から1次返事(メール)
    • 2021年9月1日 2時頃
  • 担当者から転送設定が完了した通知(メール)
    • 2021年09月10日 2時頃

担当者から1次返事(メール)の内容

Hello -

We have submit your request to have {hostname.domain} added to the Need Microsoft Edge List.  When a domain is added to the list, it will be applied to all subdomains or paths.  The reference number is xxxxxxxx.

We will follow up once the list has been updated.

Thanks,

{hostname.domain}を転送(IE->Edge)リストに追加するリクエストをしました。
追加されると、すべてのサブドメインやパスに適用されます。
参照番号はxxxxxxxxです。

リストが更新されたら、フォローアップします。

担当者から転送設定が完了した通知(メール)の内容

Hello - 

{hostname.domain} has been added to the Need Microsoft Edge list.  Here is the link for verification: https://edge.microsoft.com/neededge/v1

Please let us know if there are any further questions.

Thanks,

このメールが来ると、互換性のないサイトとして以下のリストに追加されます。

検証結果

申請したURLをIEで打ち込むと、Edgeに転送されることが確認できます。

例 👇

どういう仕組みか気になったので調べると、IEToEdge BHOというアドオンの機能らしい。

具体的な対応は以上です。

さいごに、IE非注力を関係各所に認めてもらうポイントをお話しします。

会社でIE対応をやめる際、どうコミュニケーションするといいか?

制作や開発に携わる関わる方にとっては、IEだけのための対応に時間を割くこともあるでしょう。

ビジネス側の人にとってみれば、集客口が減ってしまうので、非注力となると説明は求められると思います。

そんな時のポイントはシンプルに 「対応コスト > 対応便益」 である!を軸に話すといいと思います。

以下を参考(例)

  • 月平均で対応にかかる時間コスト(お金)を算出

    • 例:月平均のIE対応時間:5時間
      • 年収500万円の人が1920時間(1日8時間)働くことで時給は2604円だとすると
      • 対応コストは1万3000円 / 月 になる
  • IE対応することで得られる便益を計算

    • GAなどを見て
      • IE経由でCVしてる月の平均件数 * ARPU
      • 例: 月の平均件数 5件
      • 例: ARPU 2,000円
    • 結果1万円

になると 「対応コスト > 対応便益」 をキレイに説明できます。

もし 「対応コスト < 対応便益」 になってしまった場合は、IEも刻一刻とダウントレンドになるよを武器にビジネス側と議論するといいでしょう。

以上です。

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