この記事は Ateam Lifestyle Inc. Advent Calendar 2021 11日目の記事です。
この記事では、ある2人のおかげで私は2つの誤解が解け、それによって仕事に生かせそうな感じがしてるのでエピソードと合わせて紹介しています。
ゴリゴリの主観ポエムです。
丁寧に、論理的に説明すれば分かってくれるという誤解
自分では丁寧に説明したと思っていても、大事なところが伝わっていなかったという経験はありませんか?もしくは、「こんなに丁寧に説明したのに、なんで伝わらないんだ」なんて経験はないでしょうか。
私は何度か経験していて、自分の伝え方に問題があると思っていました。
20世紀を代表する哲学者ウィトゲンシュタインの著書「哲学探究」では**私たちは、理解し合うために言語を使うが、だからと言って私たちの頭の中にある物事の理解や定義・思考などが、言語を通じて相手にそのまま送られるわけではない。**って感じのことを言ってます。
「言語によって人と人がわかり合うことはありえない」的なことも、ウィトゲンシュタインは言っています。
たしかに
- 自分が苦労して覚えた
- フレームワーク
- 新しいツールの使い方
- プログラミング言語
- 長年運用して得た現状のシステムの仕様や課題感
- いろいろ検証してやっと見つけた不具合の原因
それらを、チャットや口頭で聞いただけで相手が分かる(自分と同程度理解できる)なら苦労しませんよね。
また、ウィトゲンシュタインは、こんなことも言っています。
私たちが理解し合うためには「定義の共有」ではなくて「経験の共有」が必要
これは私の解釈ですが、理解してもらうためには、相手にも同じような苦労(経験)が必要だと思っています。
もちろん、いちいち相手に同じような経験をしてもらうのは不効率です。しかし、上記の内容をあたまに入れておくだけで、「なんで分からないんだ。。」というフラストレーションは貯まりにくくなるのではないでしょうか。
また、もっと丁寧に説明しようという気持ちも湧いてきます。聞き手に回る時も、理解したフリをせず、理解に徹する努力をしていこうと思えました。
ありがとう、ウィトゲンシュタイン。
スーパーエンジニアが全てを解決してくれるという誤解
スーパーエンジニアの存在を認めてしまったが最後、「自分がこのシステムを守るんだ」という最後の砦の意識はなくなりますよね?どうしても。
ですが、スーパーエンジニアだってただの人です。例えば、本番環境で不具合が起こった時、どれほどスーパー優れたエンジニアであっても、我々と同じように体系的に、論理的に問題を解決していくはずです。多少勘が働いて解決が早いだけです(それがすごいってのもありますが)。
むちゃくちゃ先を行ってるように見えて、実は昨日仕入れた知識かもしれません。スーパーエンジニアだってかつては全くコードが書けなかったはずです。そこから長い時間をかけて自分を磨き、好奇心を持ち続けた結果スーパーエンジニアになれたのだと思います。
であれば、誰だって再現可能です。
なので、自分と比べて悲観せず、粛々とやるべきことをやっていきましょう。そして、不具合の鎮火をいつまでもスーパーエンジニアに頼っていては一生成長できません。
ボブおじさんだって**「プロのエンジニアとは自分の製品に責任が取れる人でそんな奴が成長するよ」**とか言ってました。
不具合が起こったら、最初のうちはトンチンカンなことをやってしまうかもしれません、そして怒られるかもしれません。ですが、態度だけはボブおじさんの言う通り、自分が責任を取るんだという態度や覚悟が成長を促すのかもしれません、
なので、スーパーエンジニアを英雄崇拝せず、自分が責任を持ってトンチンカンかもしれなくても恥かいてもTRYしていこう鎮火していこう!と思えました。
ありがとう、ボブおじさん。
アウトプット100本ノック実施中
こんなゴリゴリの主観ポエムを最後まで読んでくれてありがとうございました!
お時間がある時にでもどうぞ