はじめに
最近私はReact Nativeでスマホアプリを作っていますが、
React Nativeや、Expo CLI(Expoのコマンドラインツール)などを利用するためには、Node.jsというJavaScriptをブラウザの外(=PC上)でも実行できるようにする実行環境(ランタイム)のインストールをする必要がありました。
そのため、本記事ではNode.jsをインストールする手順を解説していきます。
目次
1. 前提条件
Node.jsをインストールする上での必要なPC環境は以下の通りです。
項目 | 内容 | 補足 |
---|---|---|
OS | Windows 10 / 11 | ※ Windows 8.1以前は非推奨(サポート終了済み) |
インストール権限 | ローカル管理者権限があるユーザー | ソフトウェアのインストールには管理者権限が必要 |
インターネット接続 | 安定したネット環境が必要 | Node.js本体+npmでパッケージ取得時に必要 |
ストレージ空き容量 | 最低 200MB 以上(推奨:1GB以上) | npmパッケージを多数使う場合はもっと必要になることも |
2. Node.jsをwingetでインストールする方法(推奨)
Windows 10 / 11 の端末で winget
コマンドが使える場合は、Node.jsはコマンド一発でインストールできます。
とにかく手軽で早いため、特にこだわりがない場合はこの方法が最もおすすめです。
2-1. インストールコマンド
コマンドプロンプトまたはPowerShellを開き、以下のコマンドを実行します:
winget install OpenJS.NodeJS.LTS
LTS(Long Term Support)版=安定版がインストールされます。
2-2. インストール確認
以下のコマンドで、Node.jsとnpmがインストールされているか確認しましょう:
node -v
npm -v
バージョンが表示されればOKです。
2-3. オプションの例
winget
には以下のような便利なオプションもあります:
オプション | 説明 |
---|---|
--silent |
サイレント(無人)インストール。確認ダイアログなしで進みます。 |
-v <バージョン> |
特定のバージョンをインストール(例:-v 18.18.2 ) |
-e または --exact
|
パッケージ名の完全一致で検索します |
例:特定バージョンをサイレントでインストールする場合
winget install OpenJS.NodeJS.LTS -v 18.18.2 --silent
2-4. 注意点
-
winget
は環境によっては無効化されていることがあります(特に会社のPCなど)。 - GUIインストーラーのように、インストール場所や細かいオプションは指定できません。
- C++のネイティブモジュールをビルドするような用途(
node-gyp
など)には、追加で開発ツールの導入が必要です。
3. Node.jsを公式インストーラーでインストールする方法
ここでは、Node.jsの公式WebサイトからダウンロードできるGUIインストーラー(.msi)を使ったインストール方法について解説します。
3-1. Node.jsの公式サイトを開く
下記のリンクから、Node.jsの公式サイトを開きましょう。
Node.js公式サイト
3-2. Node.jsをインストールする
公式サイトを開いたら、画面中央に配置されている「Node.jsをインストールする」ボタンをクリックしましょう。
3-3. Node.js🄬をダウンロードする
「Node.jsをインストールする」ボタンを押下すると、Node.js🄬をダウンロードするという画面に遷移します。
ここで、ダウンロードするNode.jsのバージョンなどを選択しましょう。
OSはWindows、Node.jsのVerは「(LTS)」と記載されたバージョン、パッケージ管理ツールは「npm」を選択しましょう。
選択できたら、「Windowsインストーラー(.msi)」ボタンをクリックしてインストーラーをダウンロードしましょう。
なお、「(LTS)」は開発用の安定版で、「(Current)」は最新版となっています。
3-4. インストーラーを開く
2-2-3で自動ダウンロードされたNode.jsのインストーラーを開きましょう。
3-5. Welcomeダイアログ
インストーラを開くと、「Welcome to the Node.js Setup Wizard」というウェルカムメッセージが表示されるので、「Next」ボタンを押下して次に進みましょう。
3-6. ライセンス契約ダイアログ
Node.jsのライセンス契約の同意を促すダイアログが表示されます。読んで同意できたら、「I accept the terms in the License Argument」のチェックボックスをチェックし、「Next」ボタンを押下しましょう。
3-7. インストールフォルダの指定
Node.jsをインストールするフォルダを指定しましょう。
特段こだわりがなければ、デフォルトのままで問題ないです。
インストールフォルダのパスを入力したら、「Next」ボタンを押下しましょう。
3-8. カスタムセットアップ
Custom Setupダイアログでは、Node.jsのインストール設定を細かく選ぶことができますが、基本的には特にこだわりがなければそのまま何もいじらずに「Next」ボタンを押下して大丈夫です。
もし気になるようでしたら、下記に設定項目の詳細について記載しておきますので参考にしてみてください。
項目 | 説明 | デフォルトのままでOK? |
---|---|---|
Node.js runtime | Node.jsの本体です | 必須(変更しない) |
npm package manager | パッケージ管理ツール(npm) | 必須(変更しない) |
Online documentation shortcuts | ドキュメントへのショートカットを作るか | お好みでOK |
Add to PATH |
node やnpm コマンドをターミナルで使えるようにする設定 |
絶対にON(デフォルト) |
Automatically install necessary tools | C++ビルドツールなど | 状況による(普通はスキップでも可) |
3-9. Tools for Native Modules
Tools for Native Modulesダイアログでは、以下のネイティブモジュールを使うための開発環境(ビルドツール)を自動でインストールするか選択できます。
- Python 3.x
- 一部モジュールのビルドに必要(node-gyp が依存)
- Visual Studio Build Tools(C++)
- C++で書かれたモジュールのビルドに必要
- Windows用のビルドチェーン(windows-build-tools)
- Chocolatey経由でインストール
以下の表を参考にして、必要だと思った方はチェックをつけましょう。
対象 | チェック推奨? | 理由 |
---|---|---|
初心者/React Nativeだけ使う人 | チェック不要 | Expoで開発する限りビルドは不要(特にexpo-dev-client で済む) |
ネイティブモジュールを自分でビルドする人 | チェック推奨 |
node-gyp などが必要になるため |
エラー対応に慣れていない人 | 最初からONでもOK | 後から環境整えるより楽なこともある |
私の場合は、Expoで開発するのでチェックをつけずに「Next」ボタンを押下しました。
3-10. Ready to install Node.js
Ready to install Node.jsダイアログまで到達したら、インストールの設定は完了です。
「install」ボタンを押下して、Node.jsをインストールしましょう。
3-11. インストール完了
「Completed the Node.js Setup Wizard」というメッセージがダイアログに表示されたらインストール完了です。
「Finish」ボタンを押下して、インストーラーを閉じましょう。
3-12. インストールできてるか確認
インストール完了したら、コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドでNode.jsとnpmが正しくインストールされているか確認しましょう。
# node.jsのバージョン確認
node -v
# npmのバージョン確認
npm -v
コマンドを入力して、以下のようにバージョンが表示されれば、Node.jsとnpmがインストールされていることがわかります。
おわりに
これにて、Node.jsのインストールは完了となります。
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また、不明点やアドバイス等ありましたら、コメントをいただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。