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Power BI Premiumについて機能差などを整理してみた

Last updated at Posted at 2020-09-04

はじめに

2020/9 時点の情報です。

Power BI Premiumシリーズ 1つめ

まずはPower BI Premiumについて理解します。
私自身が案内する際も、共有したいユーザが500人以上の場合はPremiumがオススメ(Proライセンスが1000円ちょっとのため)というような案内をしていますが、共有の規模以外にも色々と機能面でのメリットがあります。

価格参考

Power BI Premiumの契約形態

Power BI Premiumと呼ばれるライセンスにはいくつかのSKUがあります。

契約期間についても、Pシリーズは月単位、EMシリーズは年間単位などの差異があるようです。
サブスクリプションとライセンス

  • P SKU (P1 から P5) - 埋め込みおよびエンタープライズ機能、月間契約または年間契約が必要、1 か月単位での課金。オンプレミスの Power BI Report Server をインストールするライセンスも含まれている。
  • EM SKU (EM1 から EM3) - "組織的な" 埋め込み、年間契約が必要、1 か月単位での課金。 EM1 および EM2 SKU は、ボリューム ライセンス プランを通してのみ利用できます。 直接購入することはできません。

また、従量課金となるPower BI Embedded による購入はA SKUとなります。

それぞれのライセンスで利用できる性能は以下の通り

容量ノード

容量ノード 合計 v コア数 バックエンド v コア数 RAM (GB) フロントエンド v コア数 DirectQuery/ライブ接続 (秒あたり) モデル更新並列処理
EM1/A1 1 0.5 3 0.5 3.75 1
EM2/A2 2 1 5 1 7.5 2
EM3/A3 4 2 10 2 15 3
P1/A4 8 4 25 4 30 6
P2/A5 16 8 50 8 60 12
P3/A6 32 16 100 16 120 24
P4/A7 1 64 32 200 32 240 48
P5/A8 1 128 64 400 64 480 96

これらのうちA2より上位のSKUは占有のインフラでPower BIのワークロードを実行することができ、一部の機能は占有のインフラでのみ提供されています。

サブスクリプションとライセンス

仮想コアが 4 個未満の EM1、EM2、A1、および A2 の SKU は、専用インフラストラクチャ上では実行されません。

Premium機能差

Power BI Premiumの機能の概要は以下の通りです。

Power BI Premium とは
Premium 容量でワークロードを構成する

分類 概要 備考
専用の容量
大規模なデータセット 10GBのモデルをアップロード可能 https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/connect-data/refresh-data#datasets-in-import-mode
データセットのスケジュール更新回数 1 日に最大 48 回までスケジュール更新可能(通常は8回/日) https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/connect-data/refresh-data#data-refresh
ページ分割されたレポート 旧SSRS形式のレポートを発行可能
Power BI Report Server Power BI Report Serverのライセンス
無制限のコンテンツの共有 Proライセンスを持たないユーザへの共有
※Power BI EmbeddedのAシリーズでは不可
Power BI Premium での Analysis Services Analysis Service同等のXMLAエンドポイントを利用可能。
Visual Studio、SSMSによる開発など
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/admin/service-premium-connect-tools
データフローの一部の機能 後述
AI機能 後述

データフローの一部の機能について

特にデータフローの機能に関しては、以下のような差異があります。

Power BI Premium でデータフロー機能

データフローの機能 Power BI Pro Power BI Premium
スケジュールされた更新 8 回/日 48
合計ストレージ 10 GB/ユーザー 100 TB/ノード
Power Query Online でのデータフローの作成 + +
Power BI 内でのデータフローの管理 + +
Power BI Desktop でのデータフロー データ コネクタ + +
Azure との統合 + +
計算されたエンティティ (M によるストレージ内変換) +
新しいコネクタ + +
データフローの増分更新 +
Power BI Premium 容量での実行/変換の並列実行 +
データフローでリンクされたエンティティ +
Common Data Model の標準化されたスキーマ/組み込みのサポート + +

計算されたエンティティ (M によるストレージ内変換)

Power BI Premium での計算されたエンティティの使用
データフロー内での結合はこの機能を利用する必要があります。

データフローの増分更新

Power BI データフローでの増分更新の使用

データセットでは最近Premiumライセンス不要で増分更新がサポートされていますが、データフローではPremium限定機能となっています。

Power BI Premium 容量での実行/変換の並列実行

以下を含むような性能面での機能と理解

拡張コンピューティング エンジン

データフローでリンクされたエンティティ

Power BI のデータフロー間でエンティティをリンクする

Power BI で DirectQuery とデータフローを使用する

上記の表には載っていませんでしたが、こちらも。

Power BI で DirectQuery とデータフローを使用する

AI機能について

また、Premiumライセンスでは以下のようなAI機能が利用できます。

※自動機械学習以外はPower BI DesktopであればPremium無しでの実行が可能です。

次の記事

以上がPremiumの機能差異とその機能についての整理となります。

次はこれらの機能をライセンス契約などをせず、従量課金でテストする方法を紹介します。

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