はじめに
Azure Synapse Analytics ではPipelineのメトリックの種類がDataFactoryと異なり、Monitor統合がまだまだなのか、Pipelineの失敗アラート設定がdocsにも見当たらなかったので実装方法を案内します。
(2020/12時点の情報)
メトリクスと設定内容について
以下のリンクから取得できるメトリックの情報を確認します。
OrchestrationTriggersEnded からはトリガーの終了数と、ディメンション項目が取得可能です。
Resultには成功と失敗の内容が記録されますので、Result = Faildとなっているパイプライン実行の終了数が1より大きい場合にアラートが飛ぶようにしてみます。
今回は、さくっとテストするためにOrchestrationPipelineRunsEndedでやってみます。
手順
手順の概要
- アラートの設定
- 失敗するパイプラインの構成と実行
- 確認
前提
事前にSynapse Analytics Workspaceをデプロイしておきましょう。
1. アラートの設定
はじめにメトリック画面で、「新しいアラートルール」をクリックします。
リソースが選択されていることを確認して、「条件の選択」をクリックします。
Pipeline runs endedを選択します。
※Trigger実行に対してのアラートを設定するときはTrigger Runs Endedを選択してください
ディメンションで「Result」を選択して、ディメンションの値にはFailedを入力します。
しきい値を設定します。(1より大きいになってますが、0より大きいが正しいです
次に「アクショングループの追加」選択します。
アクショングループの名前と、
通知設定を行います。
確認と作成をクリックして、アラートルール名を設定後、アラートの設定を完了します。
2. 失敗するパイプラインの構成と実行
今回はでたらめなurlにgetをおこなうwebアクティビティを配置しました。
どうやっても失敗します。
作成後、publishしてtrigger nowを実行します。