はじめに
2020/9 時点の情報です。
Premium機能をテストするための方法
前回の記事ではPremiumライセンスでは多くの専用機能があることを紹介しましたが、テストをするために月間契約などをするのは現実的ではないと思います。
そこで、公式でもアナウンスされている通り、A SKU(Power BI Embedded)を利用することで、時間課金ベースで、Premium機能をテストすることが可能です。
A SKU をテスト シナリオで使用する。または、P SKU の購入に必要な (Microsoft 365 グローバル管理者ロールまたは課金管理者ロール) のアクセス許可がない場合。 A SKU には時間のコミットメントは不要であり、課金は時間単位で行われます。 A SKU は Azure portal で購入します。
また、Azure上のサービスを止めれば課金は発生しません。
サービスを一時停止すると埋め込みコンテンツが読み込まれないため、サービスの料金は発生しません。
参考リンク
注意
A SKUでテストできるのは、無制限のコンテンツ共有以外です
A4 以上の SKU を購入した場合、コンテンツの無制限の共有を除いたすべての Premium 機能をご利用になれます。 A SKU では、コンテンツを使用する "すべてのユーザー" に Pro ライセンスが必要です。
手順
- Power BI Embeddedをデプロイ
- Power BI Workspaceを作成してPremium容量を割り当てる
前提条件
- Power BI Proライセンスが必要です。
- Azure サブスクリプションが必要です。
1. Power BI Embeddedをデプロイ
テストおよびその他のシナリオ用に A SKU を購入する
に従い進めていきます。
以下のようなリソースが作成されます。
2. Power BI Workspaceを作成して、容量を割り当てる
Proライセンスを持ったユーザで、Power BI にログインし、ワークスペースを作成します。
専用の容量欄に、先ほどデプロイしたPower BI Embeddedが表示されます。
ワークスペースの名前にダイヤモンドのようなマークがつけばPremium容量の割り当てられたワークスペースとなります。
おまけ
Azure Data Factoryで時間停止を行うjsonを作成しました。
適用方法はこちらを参考にしてください。
Azure Data FactoryでAzure SQL Data Warehouseを再開、性能変更、停止する
※Power BI Embeddedに対する共同作成者権限をAzure Data Factoryに適用してください。
{
"name": "stoppowerbiemb",
"properties": {
"activities": [
{
"name": "Callembsuspend",
"type": "WebActivity",
"dependsOn": [],
"policy": {
"timeout": "7.00:00:00",
"retry": 0,
"retryIntervalInSeconds": 30,
"secureOutput": false,
"secureInput": false
},
"userProperties": [],
"typeProperties": {
"url": {
"value": "@concat('https://management.azure.com/subscriptions/',pipeline().parameters.subscriptionId,'/resourceGroups/',pipeline().parameters.resourceGroupName,'/providers/Microsoft.PowerBIDedicated/capacities/',pipeline().parameters.dedicatedCapacityName,'/suspend?api-version=2017-10-01')",
"type": "Expression"
},
"method": "POST",
"body": {
"helloww": "worldddd"
},
"authentication": {
"type": "MSI",
"resource": "https://management.core.windows.net/"
}
}
}
],
"parameters": {
"subscriptionId": {
"type": "string",
"defaultValue": "サブスクリプションID"
},
"resourceGroupName": {
"type": "string",
"defaultValue": "リソースグループ名"
},
"dedicatedCapacityName": {
"type": "string",
"defaultValue": "Power BI Embeddedリソース名"
}
},
"variables": {
"ReqId": {
"type": "String"
}
},
"annotations": [],
"lastPublishTime": "2020-09-02T09:14:09Z"
},
"type": "Microsoft.DataFactory/factories/pipelines"
}
おまけの参考
https://docs.microsoft.com/ja-jp/rest/api/power-bi-embedded/capacities/resume
https://docs.microsoft.com/ja-jp/rest/api/power-bi-embedded/capacities/suspend
次回
次回は拡張コンピューティング エンジンを試したいと思います。