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Selenium入門と安定稼働させためのオプション by golang

Last updated at Posted at 2022-07-12

概要

Go言語でSeleniumを使おうという記事です。
基本的な使い方と、安定稼働させるためのWeb Driverのオプションを紹介しています。
オプションについてはどのプログラム言語でも同じですので、PythonやJavaをお使いの方でも同じオプションが使えます。

事前準備

Seleniumを使うのに必要な準備はどのプラットフォームでも同じでしょう。
今回はGoogle Chromeを使いますので、Google Chrome本体のインストールと、Google ChromeのWeb DriverをダウンロードしてPath配下に配置しておきます。
google chrome webdriverダウンロード

基本的な使い方

GoでSeleniumを扱うのには、agouti というライブラリが定番です。
以下は一番簡単なサンプルとして、googleを表示して、タイトルを表示するだけのものです。

package main

import (
	"fmt"

	"github.com/sclevine/agouti"
)

func main() {
	// chromeを起動
	driver := agouti.ChromeDriver()
	driver.Start()
	defer driver.Stop() // chromeを終了

	page, _ := driver.NewPage()
	page.Navigate("https://www.google.com/")
	fmt.Println(page.Title()) // 表示: Google <nil>
}

Google検索してみる

画面のコントロール方法の説明です。
簡単なサンプルとして、Googleのホームページを表示してgolangと検索してみます。

要素はquerySelectorの形式で指定できます。

	page.Navigate("https://www.google.com/")

	// 検索フォームに文字を入力し、検索。要素はセレクタで指定する
	page.First("input[type='text']").Fill("golang") // golangと入力
	page.FindByID("gbqfbb").Click() // 検索ボタンをクリック

FirstやFindByIDは1要素だけを取得するメソッドですが、複数取得する FindやAll等もあります。
詳しくは agouti のソースをご覧ください。

Alertのポップアップを消す

js:alert() を消す方法。
消さないと別ページへ遷移してもポップアップが消えず、想定した操作が出来なくなります。

page.ConfirmPopup() // ok を押す
page.CancelPopup() // キャンセルを押す

以上で簡単な使い方についてはマスターできたと思います。
次に安定稼働させるためのオプションを見ていきます。

安定稼働させるためのオプション

マシンのスペックが低い場合、安定稼働せず落ちたり止まったりすることがありますが、
driver 取得時にオプションを指定することで、リソースを節約するような設定でブラウザを起動できます。
例えば画像を読み込まない設定ができたり、画面自体を表示せずに起動できます。

ヘッドレスモード

画面を表示しない。
画面を目視で確認する必要がない場合に指定しましょう。

ヘッドレスモード
driver := agouti.ChromeDriver(
		agouti.ChromeOptions(
			"args", []string{
				"--headless",    // headlessモードの指定
				"--disable-gpu", // headlessモードの指定
			}),
	)

その他のオプション

他にもよく使うものとして以下のようなオプションがあります。

その他のオプション
	driver := agouti.ChromeDriver(
		agouti.ChromeOptions(
			"args", []string{
				"--no-sandbox",
				"--disable-dev-shm-usage",              // /dev/shmパーティションの使用を禁止し、パーティションが小さすぎることによる、クラッシュを回避する。 dockerなどのVM環境下では、設定したほうがクラッシュする確率が減る。
				"window-size=500,400",                  // 画面を小さく
				"--blink-settings=imagesEnabled=false", // 画像を読み込まない
				"lang=ja",
				"--disable-desktop-notifications",
				"--ignore-certificate-errors", // sslまわりのエラーを許容する
				"--disable-extensions",        // Extensionを利用しない
				"--user-agent=Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 10_2 like Mac OS X) AppleWebKit/602.3.12 (KHTML, like Gecko) Version/10.0 Mobile/14C92 Safari/602.1')", // UAの設定。ここではiPhoneに偽装している
			}),
	)

こちらも参考に。chromeDriver全オプション

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